「新垣結衣って人に拘(こだわ)ってないよ。ネットで彼女のこと検索かけても綺麗だ綺麗だばっかでしょ。今時そういうのって流行らないって思うの。女の子はもっと内面磨くべきよ。内面が輝いてると男の子もほっとかないだろうし、ね?」姉は裕輔さん見てそう言う。

「そうだね、外見だけじゃ飽きるよ。その点彼女は内面も奥ゆかしいっていうか人とは比べられないね、俺もほとんど頭下げてるしさ」裕輔さん。

「姉さんも変わったんだね。昔は姉さんの方が頭下げてる人だったのに」私。

「翔子も大人になってくれば嫌でもわかってくることだよ。世の中の男性ってホント頼りない人が大勢だからね。もっとも拓実君ならそんなことはないだろうけど」姉。

「ふーんそうなんだ。裕輔さん、これからも沙織姉さんのことお願いしますね。それと、今でも姉さんのこと好きですか?」私。これだけは最後聞いておきたかったんだ。

「はは、もう断言しとくよ。僕はこれからの一生は沙織と共にある。挫けてめげそうになってもずっと彼女と一緒に進んでくよ。そりゃこれまで些細なことで喧嘩とかもした。でも、これから何があっても僕らは一緒だ」裕輔さん。そっか。・・・これで完璧にIt’s Overってのがわかった。わかりました。もう何言うことないし、言えないな。

「お二人の熱いお気持ちはよぉくわかりました。とにかく、僕らも頑張っていきます。でも、さしずめはやっぱ翔子だな。お前ももっともっと交友関係広げていけばいいよ。友達もたくさんできた方がお前自身の強みにもなるしな」拓実君。

「そうね、まずは工藤さんかな?」私。

「誰それ?」姉。

「一緒に寮で暮らしてる子です。長野から来た同学年だったっけ?」拓実君。

「そう、その子もとても綺麗な女の子だよ。眞鍋かをりに似てるし、性格もおおざっぱだけどきっちりしてるし、見習うならこの子だな」私。

「一度工藤さんに会ってみたいな」母。

「もう少し慣れてきたら家に呼ぶね。多分お母さんも気に入ってもらえそうな人だから」私。

「でも、翔子の周りって綺麗な子ばかりね。私はそれがちょっと不安」母。

「翔子のことだけは安心してください、僕が見てますから。でも、工藤さんまではちょっとな。まだ会って間もないし」拓実君。

「フフ、拓実君、お願いしますね」私。

「あと、翔子の現状で変わったことと言えば、やっぱ横山さんだな」拓実君。

「だね」私。

「横山さん、誰?」母。

「ほら、ここ来て最初に話した人ですよ。翔子に瓜二つな女の子。あの人見てると涎垂れそう。
お前よか綺麗かもな」拓実君。

「よく言うよ」私。

「その人どこに住んでるの?」母。

「東京と思うけど聞いてないから知らない」私。

「そう、そっか・・・。あのね、翔子」母。

「何?」私。