激動の時代「昭和」の様々な事件③ | おでん日記

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千日デパート火災

千日デパート火災は1972年(昭和47年)5月13日、大阪市南区(現在の中央区)千日前の千日デパートで起きた火災。

死者118名・重軽傷者78名を出す日本のビル火災史上最悪の大惨事となった火災事故。

1972年(昭和47年)5月13日、下階店舗が閉店した直後の22時27分頃3階婦人服売り場より出火。延焼は5階までだったが、建材の燃焼による有毒ガスが階上に充満し、避難設備の不備と従業員の不手際が重なって多数の死傷者を出す惨事となった。

出火原因は電気工事関係者のたばこの不始末で、出火場所は3階フロアーの南東角の部分であったという。逃げ道であるはずの階段室が煙突の役目を果たし営業中であった7階のキャバレーにまで煙が充満。しかも土曜日で休みの前日に当たり店内には客が多かったこともあって被害がより大きくなってしまった。

また真偽は定かではないがあの「マネキン」の写真はあまりにも有名

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%97%A5%E3%83%87%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E7%81%AB%E7%81%BD

 

小松川女子高生殺人事件

昭和33年に東京で起きた女子高生への強姦殺人事件。本件は犯人逮捕後にさらに一件の婦女暴行殺人事件が発覚する。犯人は在日朝鮮人で高校の同級生だった男である。
本事件は凶悪な連続婦女暴行殺人というだけでなく、在日朝鮮人に対する差別に絡めた助命嘆願運動との関連性という二面性を持つ。

女子高生が行方不明後、犯人が自ら新聞社へかけた電話が下記のような内容である。
「特ダネを提供するよ。俺が家出した女を殺したんだ。被害者は江戸川区の○○というんだ。死体は小松川高校の横穴の中にある」
「小松川高校のどこですか」
「穴があるだろう、その穴の中だ」
電話に応対した記者が言われた名前の住所を訪ねると、果たして行方不明となっていた。捜索願が出されているものの警察がこの電話内容を元に捜索するも発見できない。今度は警察に直接犯人から電話。
「○○を捜しているんだろう。それは小松川高校の屋上で殺されている。死体は穴の中だ」
「あなたはどなたですか」
「俺は犯人だ」
電話のとおり屋上から腐乱死体となった若い女性の死体を発見した。その後警察あてに遺留品が郵送されてきたり新聞社にはその後の反響を楽しむような電話がかかってきた。
新聞社員と30分もの間得意げにしゃべり続けてる間に電話局が逆探知に成功、警察が公衆電話に向かったが間一髪で姿がなかった。しかし周辺住民の目撃情報が残ったこと、犯人の声がラジオで公開されたことから情報が多数あつまり、事件発覚から10日後に当時18歳だった少年が逮捕された。
また電話で話している最中に暴露したもう一件の殺人事件について、警察は犯人が以前に書いた小説(この小説は件の新聞社へ投稿し落選している)の内容から特定し、取調中に追及したところこれも白状した。
犯人は取り調べや裁判当初時は夢のようで自分のことのような気がしない、などと述べている。

この後、裁判が進むにあたり、事件当時18歳だった犯人を少年法で裁くか、刑法で裁くかが問題となったが犯した罪の内容と、18歳という年齢から少年法の適用外とされることが早期に確定した。

また、死刑が確定したのち、戦後俄かに台頭した朝鮮人差別問題と絡められ文化人による助命嘆願運動が起きた。犯人である当の本人は当初については自己の犯罪について上記のような感想しか持っていなかったが、外野で発生したこのような運動にのちに呼応するようになり急激に民族的意識を芽生えさせはじめ、
人間的な贖罪の心を見せるに至るようになった。模範囚となり、作業で得た金銭を両親に送金し、送ってもらった聖書などを熟読していたという。

しかしながら罪の重さや確定した刑が消えるはずもなく、昭和36年に死刑は執行された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9D%BE%E5%B7%9D%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

三島事件

三島事件は1970年(昭和45年)11月25日に三島由紀夫が憲法改正のため自衛隊の決起を呼びかけた後に割腹自殺をした事件。


970年(昭和45年)11月25日の午前10時58分頃三島由紀夫は楯の会のメンバー(森田必勝、小賀正義、小川正洋、古賀浩靖)と共に東京都新宿区市ヶ谷の自衛隊駐屯地陸上自衛隊東部方面総監部二階の総監室を訪問。

総監を人質に取るとバルコニーに姿を現し有名な「三島演説」を行った。

演説を終えると再度総監室に戻り最期は割腹自殺を図りその生涯を終えた。

ノーベル文学賞候補と言われた彼の一連の騒動は社会に大きな影響を及ぼした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

伊勢湾台風

昭和34年に発生した台風15号による東海地方を中心とした被害をもたらした一連の災害の通称。
死者・行方不明者5098名 負傷者約4万名、比較被害額は関東大震災に匹敵し昭和期最大の台風被害といわれる。阪神淡路大震災が発生するまでは戦後最大の災害だった。

9月20日に発生した弱い熱帯低気圧はサイパン島東を北上しながら発達し、9月21日深夜から発達をはじめ台風となった。その後発達を続けながら最大風速75m/sの状態で北上を続けて、26日の18時ころ930ヘクトパスカルという巨大な台風となって潮岬に上陸した。その後紀伊半島から北東方向へ速度を上げながら進み、27日0時には日本海へ抜けた。
一夜明けると被害状況が分かってきたが、伊勢湾の最奥部にかけて最大4mもの高潮が発生したため、標高の低い沿岸部は壊滅的な状態となり、犠牲者の多くは愛知県と三重県の沿岸地域に集中する結果となった。特に名古屋港には当時広大な貯木場があり、この木材が高潮に乗って標高の低い地域の家屋を直撃して被害を大幅に拡大させることになった。
また水が引くまでに1か月以上を要し、堤防を作り直してポンプで排水している間に次の台風が来て、さらにチリ地震津波による被害も発生するなど復興には相当な期間を要した。また山間部でも急激な豪雨により土石流が多く発生し家屋や田畑の消失が広範囲に及んだ。

この台風をきっかけに災害対策基本法が制定された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E6%B9%BE%E5%8F%B0%E9%A2%A8

 

五・一五事件

五・一五事件は1932年(昭和7年)5月15日に日本で起きた反乱事件。


武装した大日本帝国海軍の青年将校たちが総理大臣官邸に乱入し内閣総理大臣犬養毅を殺害した。

当時の日本は議会制民主主義が根付き始めたが1929年(昭和4年)の世界恐慌に端を発した大不況で企業の倒産が相次ぎ、社会不安が増していた。1931年(昭和6年)には関東軍の一部が満州事変を引き起こしたが政府はこれを収拾できずかえって引きずられる形だった。

犬養政権は金輸出再禁止などの不況対策を行うことを公約に1932年(昭和7年)2月の総選挙で大勝をおさめたが、一方で満州事変を黙認し陸軍との関係も悪くなかった。

しかし、1930年(昭和5年)ロンドン海軍軍縮条約を締結した前総理若槻禮次郎に対し不満を持っていた海軍将校は、若槻襲撃の機会を狙っていた。

ところが、立憲民政党(民政党)は大敗、若槻内閣は退陣を余儀なくされた。

これで事なきを得たかに思われたがそうではなかった。計画の中心人物だった藤井斉が「後を頼む」と遺言を残して中国で戦死し、この遺言を知った仲間が事件を起こすことになる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E3%83%BB%E4%B8%80%E4%BA%94%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

第一次石油危機

第一次石油危機1973年(昭和48年)に起こった、原油の供給逼迫および価格高騰と、それによる世界の経済混乱。

1973年10月6日に第四次中東戦争が勃発。これを受け10月16日に石油輸出国機構 (OPEC) 加盟産油国のうちペルシア湾岸の6ヶ国が、原油公示価格を1バレル3.01ドルから5.12ドルへ70%引き上げることを発表した。翌日10月17日には、アラブ石油輸出国機構(OAPEC)が、原油生産の段階的削減を決定した。

石油価格の上昇はエネルギー源を中東の石油に依存してきた先進工業国の経済を脅かした。

特に日本では1960年代以降にエネルギー革命を迎えエネルギー源を石油に置き換え、ニクソン・ショックから立ち直りかけていた景気を直撃。

前年からの列島改造ブームによる地価急騰で急速なインフレーションが発生していたが石油危機により相次いだ便乗値上げなどによりさらにインフレーションが加速されることとなった。

日本の消費者物価指数で1974年(昭和49年)は23%上昇し「狂乱物価」という造語まで生まれた。インフレーション抑制のために公定歩合の引き上げが行われ、企業の設備投資などを抑制する政策がとられた。結果、1974年(昭和49年)は-1.2%という戦後初めてのマイナス成長を経験し、高度経済成長がここに終焉を迎えた。

オイルショックの影響で人々がトイレットペーパーを求めスーパーに殺到している写真は誰もが一度は目にしたことがあるはず。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF