木下圭介(豊川悦司)は、娘の美雨(芦田愛菜)を沼津に住んでいる義父母に預けるべきかどうか、悩んでいた。
義父母の一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)は、圭介と美雨が一緒に沼津に引っ越して来ることを望んでいた。
部屋は空いているし、圭介の仕事のことも、一夫の口利きで何とかなるというのだ。
愛子は、来週行われる美雨のバレエ発表会に行くことにしたからその際に改めて相談させてほしい、と圭介に告げた。
とにかく私たちが美雨(芦田愛菜)ちゃん見てれば圭介(豊川悦司)さんも安心でしょ?
来週美雨ちゃんのバレエの発表会に私たちも行くことにしたの。楽しみにしてるわ。
おじいさんおばあさんが来週バレエの発表会来るってさ。
やったー!
圭さん、さっきの電話どうだった?
二人で沼津来ないかって言われました。
一応考えてみますって答えました。
大丈夫だよな、このまま父ちゃんと一緒で。
眠ってる美雨にはわからない。
タイトル。この8話が一番良かったな。
バレエの練習に余念のない美雨。
アルツハイマー病は、まだまだ未知の病気で、病状がなかなか進行しない例もあるけど、逆に急激に進行して、取り返しのつかないことが起きちゃう可能性だって。例えば火を消し忘れて火事起こしたりするとか。
いずれにせよ、圭さんがしっかり結論出すよ。中村社長(蟹江敬三)と奥さん(丘みつ子)。
バレエの発表会に向かう圭介と美雨。
会場前で美雨はピエロのアートバルーンに夢中になってく。
カメラのフィルム買ってくるからここで待ってな。
フィルム買った圭介は今どこで何してるか忘れる。自分がなぜカメラ屋にいるのかわからなくなってしまう。
手帳見て美雨のバレエの発表会だとわかる。
が、肝心の美雨の居場所忘れてる。圭介は美雨を待たせていることを忘れてしまう。
美雨がいない。
舞台裏の菜子に会うが、
ここには美雨ちゃんいませんの返事。
美雨も不安になってきた。
美雨は、警察官を見つけて駆け寄ろうとした際に、自転車と接触して腰を打ってしまったのだ。意識不明に。
奥さん・アカネと会う圭介。美雨がいないんです。
美雨はたまたま通りかかった祖父母に助けれらる。
病院に来た圭介。
祖父母と奥さん・アカネが来ていた。
圭介は祖父母に謝る。こんなことになってしまい本当に申し訳ありませんでした。
祖父が言ってくる。どうだろう、沼津に引っ越して4人で一緒に暮らすのは?仕事の都合で、すぐに引越しするのは無理だというなら、とりあえず、美雨ちゃんだけでも、うちで先に預かるという、選択しもあるし。
今圭介さんが決断しないと、それこそ、取り返しのつかないことが起きるかもしれないのよ?
美雨は眠ってるが起きた。
気分はどう?腰痛くない?
帰ってきた圭介は、美雨、ごめんな、父ちゃんのせいで。
お祖母ちゃんたちと何話してたの?
圭介は黙ったまま。
娘さんのためにどうしたらいいか、冷静に考えられるのは、病状の軽い、今だと思います。
今後もし病状が悪化して、自分の感情がコントロールできなくなったり、判断力が衰えてから、単純に、半れたくないというその感情だけで
決めてしまうと、まあ、お互いのために・・・いい結果は出せないかもしれません。
難しい問題ですね。
実はね、お義母さんが亡くなるきっかけをつくっちゃったのは、私なの。
アカネからの長い告白。
同居を始めて一年ぐらい経った頃、アルツハイマー病は中期に進行して、お義母さんは勝手に一人で家を出ていって、外を歩き回るようになったの。
施設に入ってもらうことも考えて、いろいろ調べて、実際に見学にも行ったんだけど・・・。
なんだかお母さんが可哀想になっちゃって。もう少し、頑張って一緒に暮らしてみようって。
・・・だけど、夜中、私が寝ている間に、一人で家を出ていって・・・交通事故に遭っちゃって。
その事故をきっかけに、寝たきりになって。結果お母さんの病気は、どんどん進行して。・・・そのまま、亡くなってしまったの。
もっと早く施設に入っていれば、防げた事故だったかもしれない。
だから・・・私と同じ後悔を・・・圭さんにしてほしくないの。
アカネとの話終わって圭介は美雨と寝ることに。ねぇ父ちゃん、美雨が自転車にぶつかったからおばあちゃんに怒られちゃった?
そんなことないよ。
なぁ美雨、神様っていると思うか?
わかんない。
お休み。
おやすみなさい。
眠れない圭介は、病院の外の草原に寝転び、夜空を見つめながら美雨の将来を考える。
自分の病気は今後もどんどん進行していく・・・。
翌朝、圭介は美雨にお祖母ちゃんたちから夏休みが終わるまで沼津に来てくれって言われたんだけど、行ってみないか?
行く、美雨行きたい!
父ちゃんは行けない、美雨一人で行って何日も泊まるんだぞ?
大丈夫、一人で沼津行ってくる。
そうか、わかった。
家路に向かう圭介と美雨。抱っこまでするか?
俺はこの先もこの病気と付き合わないといけないんです、この治らない病気と。俺だって!・・・もちろん、美雨と離れ離れになりたくは、ありません。だけど・・・俺は、この先もずっと・・・今の病気と付き合っていかなきゃいけないんです。決して・・・治らない病気と・・・。
そのうち、自分が誰か分からなくなって・・・美雨のことすら忘れちまう。そんな俺に・・・あの子付き合わせるわけにいかないじゃないですか!
俺のせいで美雨の将来・夢を滅茶苦茶になんてしたくない。l
あの子、まだ8つなんですよ。俺のせいで、美雨の将来を滅茶苦茶なんかにはしたくない!俺のせいで・・・美雨の夢を、滅茶苦茶に
なんかしたくない!
俺は・・・あの子の親けど・・・ でも・・・あの子の親だから・・・一緒にいちゃいけないんだって・・・決めました。・・・美雨の・・・将来のために。
仕事に行ってきます。
自転車とぶつかたんだって。大丈夫?
寂しくなったらいつでも電話しろよ。
寂しくなるのは父ちゃんの方じゃないのかな?
お休み。
美雨が沼津に行く日。朝食にいつもの納豆。
荷物が重い。
元気よく会社の人たちに行ってきます!
圭介はバス停まで送ることに。美雨の荷物重そう。
既に祖父母が待ってた。バスターミナルはやっぱり新宿?
義父から転校の手続き、来週にもしようと思うから、書類が揃ったら、送ってくれないか?
いよいよバスに。
バスの出発。
じっと美雨見つめてる。
圭介も一緒に走る。
美雨も嬉しそう。
バスは沼津に向かった。
一人になった圭介。
美雨の存在がいかに大きかったかがわかる。ポツンと一人の圭介。
美雨はバスで寝てた。
大切な父ちゃんのシール手にして。
ママちゃんの位牌の前で圭介は謝る。美雨を守ってやれなかったと。
約束守れなくてごめんな。
ふと位牌の裏にこんなものがあった。四つ葉のクローバーか。
思わず笑ってしまった。
シートは全87枚も使いました。これまでの最高です。豊川悦司も中谷美紀も重々しい台詞で満足した回ではなかったかなと思いました。