「ただいま」俺らから入れてもらった。玄関にお母さんが迎えに来てくれた。
「お帰りなさい。ディズニーは楽しめた?」
「うん、ホントよく回ったし乗り物もいっぱい乗れたよ。楽しかった」そのまま志奈子の紹介してくれた。「こちらが小田島君の妹さんの志奈子さん。今回の旅行はずっと一緒でお世話になったの」志奈子が一歩出て、
「はじめまして、兄がお世話になってます。妹の志奈子です。今日は突然の訪問でしたがお招きいただき有難うございます」深々と頭を下げた。
「小田島です。お世話になってます。今日は妹お呼びいただき有難うございます。これディズニーで買ってきました。召し上がってください」とお菓子を渡し受け取ってもらった。
「いつも有難うね。智ももうそろそろ来るはずなんだけどまだなの。さ、お上がりなさいな」と上げてもらった。
「はい、失礼します」いつものようにお母さんが用意してもらったスリッパに履き替え、靴を綺麗に揃えて上がった。裕美はそそくさと上がって台所に向かったようだ。どうしたんだろ?
お母さんに案内されてリビングのテレビの前に置いてあるソファに座った。裕美は冷蔵庫とか見てる。お母さんが、
「どうしたの?小田島君たちにお茶でも用意してあげて」と言った。
「うん、分かってる。それよりもね・・・」何か裕美の様子が慌しくなってる。 お母さんに話しかけようとするの止めて裕美のいる台所に行った。
「どしたん?」と訊くと、
「せっかく志奈子ちゃん来てもらったのにお料理の材料がないの・・・。一緒に買い物付き合ってくれるかな?」
「お安い御用。でもそんなことすっかり忘れてた。ゴメン。・・・でも何作るの?」
「それは志奈子ちゃんに直接聞くの」と言ってソファに行き、「お母さん、これから何か作るんだけど材料が何もないから買出ししてくるね。志奈子ちゃん、何が食べたい?」
「あ、忘れてた。料理は裕美がするんだって思ってたから。悪いわね。じゃ近くのスーパー行ってらっしゃい」とお母さん。この辺はとにかく疎いな。裕美のいない間食事どうしてたんだろ?
「そうですね・・・オムライスが食べたい。裕美さん私も一緒に買い物連れて行って!」と志奈子言ってきた。でもこれじゃ3人で買い物行くことになる。
「そんな簡単なのでいいの?」
「お昼ご飯ってそんなものでしょ?」
「あっそっか、そうよね。晩ご飯と勘違いしちゃった。でもお代わりしてもらうからたくさん作るよ」
「裕美さんのご飯なら何でも美味しいから楽しみです!」志奈子は浮かれてるな。急遽買い物行くことになった。でも距離はどうなんだろ?これまでこの辺歩いてスーパーらしい店ってなかったような気がする。
「こっからスーパー近いの?」訊いてみると、
「うん。近いけどまた駅の方戻らないといけないの。面倒だね」
(続く)