お好み焼きもみんな食べ終わって片付け始めた。食べたお皿はシンクに置いてプレートも洗った。その間それぞれがテキパキとお皿とかソースとか新聞を片付けた。
俺も用事済んだのでそのまま歯磨きと洗顔して、今日はお風呂もなかったので、そのままリビング戻り、みんなも用事済んだみたいだったので、
「じゃ、そろそろ家でカラオケ始めましょうか?父ちゃんも母ちゃんも歌ったらいいよ。そう、今日はテレビなんて一つも面白くないから家族で歌いましょう!」俺。
「そやな、ま、みんなの歌もう少し酒飲みながら聴かせてもらう。お前も飲むか?俺も歌ってええか?」おとん。
「アリガト。お酒はあとで。でもどんなの歌えるの?父ちゃんの世代はみんな演歌だとばっかり思ってた」俺。
「アホか、俺は演歌なんて曲も知らんし興味もない。俺の若い頃は尾崎とかプリプリとかノッコとかあったんや。知ってるか?」おとん。
「名前は聞いたことあるけど、歌は知らない。ま、みんな適当に座って下さい」俺。
おかんも洗物終わったようでそのまま歯磨きに行った。結局おとんとおかんが食卓に座り、俺と裕美と志奈子はソファに座って俺の操作を待っていた。
俺はPS3の電源入れてLANケーブルを差込み起動。チケット購入した。1日300円なら安い!マイク差込み、部屋の電気を豆電球にして「気分はカラオケ店とは違うけどやってみるか!志奈子、お前からいけよ!」
「はーい、私はもう『嵐』に決まってる!『ワイルド・アット・ハート』いきます!」あまり大きな音出せないけど出来るだけ大きく出して演奏開始。
・・・志奈子も俺に似て音痴だった。ちょっと白けた。おとんは暗がりの中お酒飲んでるの見て俺ももう少し飲みたくなった。
「悪いけど、俺ももう少し飲んでええ?」
「冷蔵庫あるやろ。取ってけ」おとん。
「アリガト。じゃ、次、皆がお待ちかねの裕美さん歌ってよ」志奈子からマイク受け取り裕美に渡して「やっぱ大塚愛?」
「じゃ『さくらんぼ』お願いします」裕美。リクエストに答えてその歌を探して選択し、そのまま冷蔵庫からビール取ってソファに座り聴いた。
「♪愛し合う二人幸せの空 隣どおしあなたとあたしさんくらんぼ・・・」うん、やっぱ上手い。こりゃ裕美のオンパレードになりそう。それが一番いいかもな。
「うー上手いな!裕美さん。本物顔負け!もっと歌って!」志奈子。
「いえ、順番に歌ってください」裕美。
「かまんかまん、横山さん、ずっと聴かせて!」おとん。
「本物そっくりね、もっと聴かせて!」おかん。
「ということやからそのまま続けましょう!次何行く?」俺。
「有難うございます。じゃそのまま大塚愛さんの『drop』お願いします」裕美。
「分かった」そのままかけ続け『Strawberry Jam』『恋愛写真』『金魚花火』『ビー玉』歌ってもらった。いや、良かった。ホント気持ちよく聴けて良かった。
(続く)