プロトテアトル 第7回本公演

どこよりも遠く、どこでもあった場所。あるいは、どこよりも近く、なにもない。

 

 

【期間】 2018年4月27日(金)~30日(日) 全5回公演
【会場】 ウイングフィールド
【脚本・演出】 FOペレイラ宏一朗
【出演】
男 ……
豊島祐貴
母 …… ののあざみ
妹 …… 浦長瀬舞(劇団冷凍うさぎ)
妹の夫 …… 小島翔太
大家さん …… FOペレイラ宏一朗
【作品イメージ】
ラジオから流れる音楽は日常を映画のように彩る。虚構の中で感じる現実は、生活を俯瞰して見る視点をくれる。誰もが白いスクリーンに自己を投影しながら他人の人生に憧れを持ち、自分の言葉や価値を消費していく。新しいものはもう何もなく、すべて時代の責任だと、自分の居場所を直視せず家のドアを開けて出ていく。春の風は誰にも等しく吹きかかり桜の花粉は新しい命を予感させる。散った。家の前の桜はまだ春なのに散った。この家には今はもう何もない。白いカーテンだけが揺れている。界
 

 

 

 
いつの間にか婚期も逃し、仕事に追われる独身男が主人公。
母との2人暮らしだが、ほとんど眠るために家路につくような生活。
それでも、かつての映画監督という夢を淡く抱きながら合間をみて書く脚本も進まず、夢は程遠く感じる日々を過ごしている。
母と時々立ち寄る嫁いだ実妹からは家の中では一人タバコをくゆらせて、文字通り煙たがられている。というのも母と妹は、賃貸ながらこの実家を娘婿を交えての2世帯住宅にリフォームしようと画策していた。
その話を3人から聴かされ、ますます居場所が無くなる主人公だった。
 
落ち着いた静かな会話劇でしたが、とても面白かったです。
しかし、全員髪の毛に白いメッシュをいれて、白髪ヘアー。統一感があってなかなか面白いアイデアでした。
お芝居では、妹役の浦長さんの演技が目を惹きました。
 
終演後、アフタートークがありました。
MCは、本作品 作・演出のFOペレイラ宏一朗さん。
作者の意図もよくわかったので、深く楽しめました。
ゲストは繁澤邦明さん(劇作家・演出家・俳優 うんなま代表)
緑川岳良さん(劇作家・演出家 私見感主宰)でした。

★★★★