千本なぐり 6thStage DUCT



【会期】 2014年11月22日(土)~23日(日) 全3回公演

【会場】 カフェ+ギャラリー can tutku

【脚本・演出】 奥田宏人

【出演】
清掃員 …… 中野 聡
サラリーマン …… 三澤健太郎
なにものでもない女 …… 水木たね
娼婦 …… 平本茜子(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

【解説】
「蔑み、なじり、踏みつけてくれ…! 
おれは、鞭打たれるべき人間なんだ…!」

どこかの街。深夜の繁華街。光に群れて人が行き交う。
排出され続けるそのゴミに埋もれた街で、男はただ黙々と清掃作業に勤しむ。
拾い、掃き、集め、汚れを拭き取り、丁寧に磨く。そしていっぱいになった袋の口を結ぶ。ただその作業を繰り返していく。
その傍ら、泥酔したスーツ姿のサラリーマンが、スーツを着た男を罵倒する。
娼婦は男を漁り、身を売るために寒さに耐える。
光に誘われ街に迷い込んだ女は、ゴミの中に古い夢を探していた。

千本なぐりが送る、退廃と狂気、そしてささやかな「希望」の物語……。

【WEB】 http://senbonaguri.web.fc2.com/


先週に引き続きの来訪の花園町。
1列目より段差があって見やすそうだったので2番手で入場して2列目の最下手に着席。20席弱の座席はほぼ満席でした。

開演時刻になり、ステージと取り巻くように覆われていた白いカーテンが取り払われるとそこには紙屑や不用品などゴミだらけの空間でした。

低賃金で「キツイ」「汚い」「危険」の3Kを象徴したような職種として清掃員が描かれていました。それでも薄汚れた繁華街の影で黙々と「大きなゴミを拾い」「小さなゴミはホウキとチリトリで掃き」「必要とあらば雑巾で拭き磨く」の動作を繰り返す真面目に働く清掃員。
彼の安らぎや希望はどこにあるのだろう…。
清掃員が子どもの頃、宇宙飛行士憧れていたように。サラリーマンや娼婦・ただの女たちも、「医師」「アイドル」「街のパン屋さん」という夢を抱いていた。

フライヤーの絵に象徴されるように終始暗いトーンでゆったりとしたペースの作品で、清掃員を中心にたくさんのゴミを排出していく繁華街を訪れ通り過ぎていく、サラリーマン・娼婦・ただの女たちが絡み、断片的な物語を綴って見せてくれました。

観劇して、すべてを汲み取れなかったけれど、劇団の言う「現代社会の闇を描きながらそこい対峙してある希望を浮き彫りにしていく」というようなことは、なんとなくわかった気がした。
次回作品も観てみたいです。

★★★☆☆