映画2本目。

 

2021年・マルセイユ国際映画祭でグランプリ、観客賞、

主演の荒木知佳が俳優賞を受賞。

 

 

美術館での仕事を辞め、

カフェでアルバイトを始めた24歳の沙知。

 

常連客から勧められたアパートの部屋で

新しい生活をスタートさせる彼女だったが、

その心にはもう会うことの叶わない

パートナーの姿が残っていた。

 

 

 

 

予備知識ゼロで挑んだら、
事情がまったくわからないし、説明も一切なし。

なぜ古い洗濯機がベランダにあるような

洒落っ気の全くないおじさんが住んでいたアパートに

引っ越す気になったのか、
なぜおじさんを訪ねて女性がやってきたのか、
なぜリコーダーを吹くのか、
なぜギターを弾いたら急に泣き出したのか、
なぜ急に髪が赤くなったのか、
なぜそんなに頻繁に親戚が訪ねてくるのか、
なぜ伯父さんが泣いたのか、
なぜそんなに写真を撮られるのか、
なぜ急にデカ書道を書いたのか。

なぜなぜがいたるところで。

 


そして一番謎だったのが、

時折パッと画面に出てくるおかっぱの女の人。

もしかしてわたしにしか見えてないんじゃないかってくらい、

ストーリーと脈絡なく突然出てくる。

これってもしかして

怖い系の映画だったのかもしれない、

と一抹の不安がよぎる。

(わたしは怖い系は絶対見ないので)


それに唐突に、

ほんとに脈絡なく、

ビーーーー!と鳴り響く警報器のような楽器の音。


これもわたしにだけ聞こえてる?

 

すごい不安を煽ってくる。



会話も間が悪くていやなテンポで、

いちいち時間がつっかかる。


常に喉になにか挟まったような物言い。


なにか隠されている秘密があることはわかる。

 

でも自ら人に言うほどのことではなさそうで、

関わる人たちも、わざわざ聞くのは野暮よね、

みたいなもどかしさの連続。


いや、教えてくれー。


そこがテーマみたいだし、

それだけは教えてよ。


そこから以降は、

自分でなんとか考えて、答えを導き出すから。

 

映画見る前に口コミだけはちょっと読んだんだけど、

「一時が万事、そんな感じ」

というコメントの方がいて、

ほんとにしっくりくるくらい、それ。


ってか、題の「春原さん」って

結局誰なのよ。


ほんとに先に背景を知ってから見るべきだった。

いやもう見ることはないけど。



結局、映画を見終わった後に

あらすじっていうか話の前置きを読んだんだけど、
主人公があまりにも若いから

(二十歳くらいに見える)

まさか恋人を亡くしたとは思わなかった。

 

親を亡くしたのかなとはちょっと思ったけど。

ほんとにストーリー中に、

恋人を亡くしたくだり、一切なし。


え、しかも女性のパートナーだったの?
 

ああ、あのおかっぱの子が?

 


とにかく、時間無駄にした映画No. 1かも。

いやでも、映画1本目のほうが

圧倒的におもしろかったのに、

あーだこーだと考えてしまうのは、

結局2本目のこっちかも?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★☆☆☆☆☆☆☆