春の桜と菜の花を見ると、

開業当初の事を思い出します。

 

 

 

今から2年8ヵ月前、

2013年12月に独立開業しました。


 

 

当時勤めていた住宅メーカーの上司に退職の相談。

 

 

 

退職慰留→退職慰留→円満退職となりました。



 

次に事務所を探して、賃貸借契約を締結。



 

 

 

 

写真は事務所を借りて間もない頃です。

 

 



 

 

 

室内は机と椅子しかありません。




 

 

 

その後、銀行より創業資金の融資を受けました。



 

ちなみに私は不動産業での勤務経験はなく未経験。

 

 

 

不動産業における人脈を0から作りたいと思い、

 

 

 

住宅メーカー時代のお客様、会社関係者の人には

開業した事は伝えませんでした。

 

 

 

人で選んでいただける不動産業を目指し、

 

 

 

お客様0、物件0、相談案件0、

正真正銘ゼロからのスタートをしました。



 

住宅ローンを抱えておりましたので、

奥さんは相当心配していたと思います。

 

 

 

理解と応援に感謝しかありません。



 

開業当初は毎日多くの気づきの連続でした。



 

例えば、自分は住宅営業の経験があっても、

 

 

 

不動産業の勤務経験がなく、

ましてや経営の経験がありません。



 

経営を知識でカバーしようと

多くのビジネス書籍を読みましたが、

 

 

 

わかった気がするだけで、

つまるところ机上の空論です。

 


 

経営とは売上を上げること。

 

 

 

つまり売上を上げる仕組み。

マーケティングの構築。そして集客です。

 

 

 

知名度もなく、開業したばかりの不動産屋さんに

誰が頼むのでしょうか?



 

ましてや出店した地域は縁もゆかりもありません。



 

毎日悩んで考えていました。

 

 

 

誰も助けてはくれません。


 

 

報われない努力と

試行錯誤を繰り返した日々を思い出します。




もちろん売上は毎月0続き。

生活費と経費の支出で毎月赤字です。

 


 

そんなある日、作成したチラシ片手に

ポスティング営業をしている時、



 

桜と菜の花が綺麗だったので、

足を止めた事がありました。



 

花を見る余裕すらなかったのに、

素直に綺麗だなぁと思ったあの時の事。

今でも鮮明に覚えています。



 

結果が伴わない日々が続き、

運転資金が底をつきそうな時、

 

 

 

開業して半年後、

売買仲介の初成約をいただきました。

 

 

 

この時は嬉しいという気持ちより、

 

 

 

心の底から「ありがとうございます」と、

お客様への感謝の気持ちが一杯でした。

 

 

 

私には好きな言葉があります。

 

 

 

「人の為に良くすることが自分の為になる」

 

 

 

利他の心です。



 

目先の損得で動くのではなく、

 

 

 

目の前のお客様に対して、

精一杯出来ることを考え、

精一杯行動するよう心掛けています。

 


 

今ではお客様の満足に比例して、

別のお客様をご紹介してくれるようにもなりました。



 

春の桜と菜の花を見る度、

開業当初の苦労を思い出します。


 

 

どんなに時が経っても、
初心を忘れず謙虚な姿勢が大事ですね。