甘い水・辛い水(更新不定期) -2ページ目

34:不安要素

新しいバンドが決まり、とにかく一度集まってみようという事でミーティング。

お互い知ってる人もいたがとりあえず自己紹介からやってみた。

こんな感じ。

Dr.オレ。

Vo.はシュメ。大阪のバンドで結構有名、カリスマ性抜群だがノリは軽い。

Gt.はユナ。姫路で活動していたバンドのリードGt、元暴走族特攻隊長。現在は某音楽関係会社の社長。

Ba.はセイ。初心者、シュメの友達。


・・・え?初心者?友達?

セイ以外は皆ツアー経験者で当然ライブ本数も多いんだが、

彼はコピバンで数回ステージに立ったことがある程度だと・・。

大丈夫かいな、ちょっとこの先不安。


まぁその件は置いといて、残り1枠Gt.。

同期で、よく一緒にライブしていたイ○ベルというバンドも解散していたので、そこのGt.にちょっと声をかけてみるとこれまた即ok。

向こうも新しいバンドを探していたようで、なんかタイミングが良かった。

Gtケイジも加入してさらにミーティングを重ねる。


まずはどんな音楽をやるか。

シュメの声を生かすには、ヤハリ叫ぶ感じでハードなヤツがいいだろうと。

・・・すんなり行くはずだったが、シュメが「オレ、ポップスっぽいのがやりたい!」なんて言い出すもんだからややこしい。

しかも一人で色々構想を練っていたらしく、

まずはレコーディングして、ミニアルバムを製作、一発目のライブで売り出すと共に本州ツアー開始。

・・だそうだ。

間に合わんやろ、と言う周囲の話は全く関係なしでライブの日まで決めてしまっていた。

とにかく曲作り開始。

レコーディング曲は4曲と言う事だったがそれだけじゃあライブはできない。

ツアー組むなら最低でも8イヤ9曲は必要、

ただレコーディングまでも時間が無いのであらかた曲の流れが出来たらレコーディングしながらアレンジする事になった。


ウマく行くのか?ホンマに。




続く。


33:雨後曇後晴

バンドは解散してしまい、その後の事も考えるのがイヤで、学校に行ってツレと喋っていてもなんだか楽しくない。

親ともうまくいって無かったので仕送りも無し。

家賃・光熱費・生活費・練習費をなんとか捻出しないと・・・。

とりあえずバイトを探そうと色々まわってみたが、当時オレの髪型は背中半ばぐらいまでのロン毛で原色の青。

さすがになかなか雇ってくれない(笑

結局深夜のコンビニと、知り合いに紹介してもらった飲み屋さんで働く事になった。

昼間は一応大学に行かにゃならんしね。

週に2回コンビニ、3回は飲み屋のペース。

たまに某ライブハウスで照明とドリンクカウンターも担当。


しかし、この飲み屋の選択がこの後の人生を狂わせていく。

夜8時~朝8時、時間拘束だけでも12時間。

だいたいam0:00をまわったぐらいから飲み屋のネーチャン達がポツポツ来店、

しょーもない話で盛り上がって飲んで歌って大騒ぎ。

店員のオレも飲まされまくってベロベロ、非常階段で意識を失うなんてザラ。

金が無いので移動手段はバスなんだが、帰りは酔っているので終点で運転手さんに起こされる毎日。

その運転手さんは慣れてくるとオレの降りるバス停で起こしてくれるようになった、まるでタクシーw


あいだの日は深夜コンビニなんだが、ダルい。

とてつもなくダルいしヒマやし眠たい。

でもこのバイトで一番魅力なのは廃棄弁当、

生活費をちょっとでも浮かす為にはこの弁当は欠かせなかった。


腕が鈍らないように週に一回はスタジオに行って個人練習。


そんな感じでダラダラと1ヶ月ほど過ごしていたが、

やっぱりバンドがしたいという感情が沸々と湧いてきた。


その頃、以前対バンしたことのある大阪のちょっと有名なバンドが解散するというウワサが流れてきた、

そのバンドはとにかくヴォーカルがカッコよくてメチャメチャ印象に残っている。

待っていても仕方ないし、行動あるのみ!と思い立ち、そのバンドマネージャーと友達だというオレの先輩を通じてアポをとっり、そのVo.が出演するというイベントに顔を出してみた。

感想は「やっぱりカッコイイ」特にシャウトがズバ抜けて凄い!

終わってからさっそく楽屋に行って玉砕覚悟で「一緒にバンドやりませんか?」と聞いてみる。

するとオレの事を知ってか知らずか「ええで!」の一発返事・・。

「え?ええの?」と思わず聞き返したが「ちょうどドラム探しとってん、やろうや!」・・・と。

まぁ・・・言ってみるもんだ。

詳しく話を聞いてみると、すでにGt.一人とBa.は集まっているらしく、後はDr.ともう一人Gt.を探し中だった様子。


なんかちょっと拍子抜けな気がするが、案外こんなもんかもしれない。

とにかく、新バンド発足。



続く。

32:キレイサッパリ

ベースのカミングアウト、ギターの乗っかりヤメ発言、ボーカルのそもそも話から1日。

バンドでのミーティングを行った。

決まったのは、次のライブで解散する事・音源は発売しない事。

ただ録音は終わっているのでせっかくやしMIXまでやって完成させる、

その音源はライブ終了時にライブハウスでかける事にした。


たまたま同時期に同い年のバンドは続々解散、

そういう時期なんやろうか?


なんか気が重い、前のライブハウスのバイトをやめてから新しく始めた飲み屋さんでのバイトでうっぷんを晴らす毎日。

この飲み屋さんはこの地方では「パブ」と呼ばれ、簡単に言うと男版のスナック。

都会に行くとボーイズバーとか呼ばれている。

まぁ規模の小さいホストみたいなモンかな?

田舎にある割にははやっていて、お客さんも結構美人な人が多かった。

JJのモデルさんとかも来ていた、店の従業員に自分の事を「姫」と呼ばせてわがまま放題やったけどw

毎日はくまで飲んで、イヤはいても飲んで二日酔い。


そんなこんな日々を送っているうちにとうとう解散ライブ当日。



「とにかく、何を言っても終わりは終わり、最後まで楽しもう!」


順調にライブは進み、MCでファンを泣かせ、ラストではハジけすぎてどんな演奏やったかも覚えていない。


打ち上げでは飲みに飲んだ、もうどうでもイイって感じに。



とにかく・・・終わった。

結構アッサリしとるもんだ。



続く。