みなさん、こんにちは、ドクターまこです。突然ですが、加齢性難聴って分かりますか?加齢現象で主に徐々に進行する難聴のことで、医学用語では「老人性難聴」と呼ばれています。私は「老人性~」という言葉が嫌いで、患者さんにも決して「老人性難聴」とは言わないようにしています。「加齢」という言葉ならなんとなく受け入れられる気がして、「加齢性難聴」という言い方にしています。加齢性難聴は、50歳頃から出現し、「聞こえるけど内容が理解できない」「聞き返しが多い」といった症状が現われ、聴力検査では「高音が聞こえない」「左右対称性である」というのが特徴です。最も重要なのは「聞こえにくいために起こるコミュニケーションの減少」です。会話が減少すると、本人の孤立感を生み、抑うつ気分となり、認知症にも繋がる可能性が指摘されています。現在、補聴器以外には十分な解決策がないのが実情ですが、日本では補聴器が欧米などに比べて普及率が低く、難聴の危険性に対する認識が浸透していないようです。私も補聴器相談医として、しっかり啓蒙していきたいと思っています。

今回、6月6日からPanasonicの企画した「聴き鳥テスト」の動画が公開されました。当院と私もちょこっと出演していますので、是非ご覧ください。私はともかく、音響や映像の美しさが半端じゃなくて素晴らしいと思います!

https://news.panasonic.com/jp/topics/160821.html