私事ですが、私はこれから今までの自分の在り方を一新して、まったく新しい仕事や生活に変えてゆこうと思っているのです。(7年前の私)
仕事も辞め、新しい仕事を自分で始める、サラリーマンから自営業者になる、そしてそれに伴い生活も一変します。
そこで大切なことは何か?を考えたときに、これからどうするか?を考えるのではなく、その前に自分がどうなりたいか?を強くイメージすることが重要だとわかったのです。
プロセスではなく、ゴールを強くイメージする
映像になるまでイメージし、夢(イメージ)か現実かわからなくなるくらいまで思いつづける。
すると、イメージは潜在意識(幽体)にインプットされる。
潜在意識というものは、時間を経て必ず顕在意識となって現実世界に顕われてくるのです。
そしてイメージをすると、現われてくるまでにどうしたらいいかというやり方が見えてくるのです。
ほとんどの人は、やり方を先に考えます。
しかし、自分の夢(目標)をしっかりと持って、イメージすることの方がずっと大事なことなのです。
何をすればいいか? ではなく どうなりたいか?
想いが形をつくるのです。
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そこで松下幸之助さんは有名なダム式経営の話をされた。
ダムを持たない川というのは大雨が降れば大水が出て洪水を起こす一方、日照りが続けば枯れて水不足を生じてしまう。
だからダムをつくって水をため、天候や環境に左右されることなく水量をつねに一定にコントロールする。
それと同じように、経営も景気のよいときこそ景気の悪いときに備えて蓄えをしておく、そういう余裕のある経営をすべきだという話をされたのです。
それを聞いて、何百人という中小の経営者が詰めかけた会場に不満の声がさざ波のように広がっていくのが、後方の席にいた私にはよくわかりました。
「何をいっているのか。その余裕がないからこそ、みんな汗水たらして悪戦苦闘しているのではないか。余裕があったら、だれもこんな苦労はしない。われわれが聞きたいのは、どうしたらそのダムがつくれるのかということであって、ダムの大切さについていまさらあらためて念を押されても、どうにもならない」
そんなつぶやきやささやきが、あちこちで交わされているのです。
やがて講演が終わって質疑応答の時間になったとき、一人の男性が立ち、こう不満をぶつけました。
「ダム式経営ができれば、たしかに理想です。 しかし現実にはそれができない。
どうしたらそれができるのか、その方法を教えてくれないことには話にならないじゃないですか」
これに対し、松下さんはその温和な顔に苦笑いを浮かべて、しばらく黙っておられました。
それからポツリと
「そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけども、ダムをつくろうと思わんとあきまへんなあ」 とつぶやかれたのです。
今度は会場に失笑が広がりました。
答になったとも思えない松下さんの言葉に、ほとんどの人は失望したようでした。
しかし私(稲盛和夫さん)は失笑もしなければ失望もしませんでした。それどころか、体に電流が走るような大きな衝撃を受けて、なかば茫然と顔色を失っていました。
松下さんのその言葉は、私にとても重要な真理をつきつけていると思えたからです。
寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切
思わんとあきまへんなあ━この松下さんのつぶやきっは私に、
「まず思うこと(イメージすること)」の大切さを伝えていたのです。
ダムをつくる方法は人それぞれだから、こうしろと一律に教えられるものではない。
しかし、まずダムをつくりたいと思わなくてはならない。
その思いがすべての始まりなのだ。
松下さんはそういいたかったにちがいありません。
つまり、心が呼ばなければ、やり方も見えてこないし、成功も近づいてこない。
だからまず強くしっかりと願望することが重要である。
そうすればその思いが起点となって、最後には必ず成就する。
だれの人生もその人が心に描いたとおりのものである。
思いはいわば種であり、人生という庭に根を張り、幹を伸ばし、花を咲かせ、実をつけるための、もっとも最初の、そしてもっとも重要な要因なのである━。・・・・・・・・・
「生き方」 稲盛和夫 サンマーク出版
YouTubeでめっちゃ面白い、ためになる動画見つけました。
一流の経営者たるもの、熱意と厳しさが半端ない‼️
『果因説』も明るい未来(結果)を想像、イメージすることで、想像が創造(創り出される)になるという真理、宇宙の法則です。
稲盛和夫さんは、松下幸之助さんが宇宙の真理を語っていたことに気づかれたのです。
私たちは創造主です。
「我即神也」なのです!