私は、「下丹田」(へそ下3.5センチ)の素晴らしさとこれからの人間にとって無くてはならないものであることを世の中に広めようとしているのですが、私が読んだ本の中で園田天光光(てんこうこう)さんのご著書、「女は胆力」があるのです。
1978年、日中平和友好条約が締結されたときに活躍された園田直代議士の妻として、そしてご自身も戦後初めての女性議員として何度も何度も危機的状況を乗り越えて来れられました。
その腹の座った、肝から来る直感は一切ブレることのない揺るぎないものがあったのです。
下丹田を鍛え、極めると素晴らしいエネルギー体、波動体、そして意識体になるのです。
「女は胆力」とありますが、もちろん男も同様であることはいうまでもありません(笑)
ここで、下丹田の基本と素晴らしさを知ってください!
怪物でいられるのは、胆力のおかげ
わたくしは今年(2008年)で、満89歳になりました。 気力充実した毎日ですが、これまでに、癌や脳梗塞、肺の病などの大病を患い、危篤になったこともあります。 それを克服し、いまも元気で、朝・昼・晩と三つの会合をこなし、ときには外国へも仕事で出かけています。
そんな婆さんの姿を、「怪物」 なんて呼ぶ人もいますが、こうして怪物でいられるのも、長い人生で培かってきた、胆力(たんりょく)のおかげと感謝しております。
ところで「胆(たん」の文字のつくり「旦」は、あけがた、そして手偏の「担」は、かつぐ、荷う、責任を負うなどの意味があり、この月偏の「胆」は、きも、肝臓、たましい、こころ、などの意味があります。
わたくしは朝起きると、まず戸をあけて、太陽を仰ぎ、力いっぱい柏手を打ちます。 心の中で、今日このとき、ここに、再び目覚めて、命をいただけた喜びを感謝しながら、「大宇宙の如来様、すばらしいエネルギーをいただかせていただいて、ありがとうございます」と唱えます。
そして体内にたまった邪気を吐き捨て、口を大きく開けて、宇宙のエネルギーを体一杯にいただくような気持ちで、大気を吸い込みます。 そうすると、わたくしの気海丹田(きかいたんでん)に温かい光が沸き起こり、力がみなぎってきます。
気海とは、元気の集まる海。 丹田とは、へその下の下腹部の中心。 これが、わたくしの胆力の源であり、自分らしく生きていく、もうひとつのこころの源だと思うのです。
胆力が整うと、今日一日、すべてがうまくいくことを実感します。
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『女は胆力』 園田天天光 平凡社新書