高校時代に初めて観て、強烈に心を惹かれた映画がありました。
どうしてそんなに興味が湧いたのか?
理由がわかったのは、ずいぶん後になってからでした。
後にはその映画の監督にも取材する機会を得て私は感激してしまうのですが、テーマは、わかりやすくいえば、こういうものでした。
「今こうしてこの本を読んでいるあなたは、現実のあなたなのか、それとも夢の中でこの本を読んでいるのか、証明できますか?」
実際のところ、それを証明することはできません。
つまり、自分の目の前にある現実は、「これが現実だ」 と自分の意識が決めているに過ぎないのです。
自分に見えているこの世の中は、実は自分の意識が作っているのです。
例えば、ある街は、人によってはバラ色に見える。
でも、ある人にとっては、真っ暗な街に見える。
これは、見ている本人が、そういう意識を持っているからです。
意識さえ変えれば、同じ街が別の街に見えてくる、ということ。
そしてそれは、自分だけでできるわけです。
成功者に会って思うことは、この意識づけが極めてうまい、ということです。
例えば、自分はきっとうまくいく、自分にはもっと大きな可能性がある、まだまだ何かができるはずだ、と思っている人が多い。
しかも、大事なことは、一方で自分の弱さや愚かさも認識していること。同時に相応の努力をしていくのです。
大きな可能性のために自分に何ができるのかを常に考え、行動していく。
意識と行動がマッチして、運が生まれる。
逆にいえば、自分の幸運の芽を摘んでしまっていたのは、実は自分自身だった。
そんなことも起こりえるということです。
世界は誰かが作っているのではない。
自分の意識が創り出している、ともいえるのです。
━━ 自分なんてこの程度、と思っていませんか?
『成功者3000人の言葉』 上阪 徹(著)