彼氏の家に泊まって


パキシルとマイスリーを飲んで布団に入る




彼の家はロフトに布団があって




頭側に小さな窓と蛍光灯。




ふと目をやると


蛍光灯が動いてる。




ゆらゆら揺れていたり


移動したり。




どうみても電気が、生き物みたいに動いてる。




私の様子がおかしい事にきがついて


彼が「どうしたの?」って聞いてきたから


電気が動いてるのって答えた。




元彼女が精神病だったらしくて


薬の副作用やろって


とりあえず目をつぶって寝せようとする




でも、間違いなく動いてる。


目を離したら知らない間に近づいてくるかもしれないし。


見とかないと、気になって気になって仕方が無い。




彼が話しかけてきたから、彼のほうを見上げると


その頭の先にも動くものが見えた。


枕側の天井についている蛍光灯が動いている。




ボールペンをゆらしたら曲がって見えるみたいな感じで


ふにゃふにゃとはしっこが揺れている。




彼が手で目線を遮ろうとするけど


気になって、きって斜め上を見上げてた(らしい。)


彼は「気になるね~。」ってとりあえず宥めて、とにかく寝せようとする。




でも絶対動いてるもん!


ちゃんと信じてくれてるかな?


ほんとに動いてるのに。




起き上がって、蛍光灯を触って確かめる。


まず、右端を触る。




右端の動きはとまった。


けど、左のはしっこは上下にボールペンみたいに先がふにゃふにゃ揺れている。




布団の中にもどったら、今度はその斜め下の小窓が動いている。


大きな窓がどんどん上下に揺れながら小さくなっていって


私は突然笑い出して


彼が「どうしたの?」って聞いたら


窓がしょんぼりしてるって笑ってたみたい。




枕もとの動く蛍光灯と、しょんぼりして小さくなっていく窓。




そういえば、蛍光灯がいつのまにか移動してる。




私が最初の動く蛍光灯をみていたのは


足元のほうの壁の上。




ほら、蛍光灯が移動してるのに。






翌朝目が覚めて、昨日の夜の様子を聞かされて気がついた。


私が最初にずっとみていた足元側の壁には蛍光灯も何もなかったってこと。