受験では、当然に満点を取る必要性は全くもってないわけです。
そのため、合格ラインを突破する得点を取るための各科目でどのくらい得点を取ることを目標とするか、という「得点戦略」を立てることがあります。
中学受験だと、「得点戦略」といっても、ざっくり「計算問題や漢字を落とさない」とか、といった得点を取るための方針であったり、「算数でできるだけ8割乗せておきたいね」といった目安であったり、といった形で建てることが多いのかなぁ、と思います。(KOとか、スピード・高得点勝負型の学校だとまた別かも)
もちろん、細かく得点戦略を立てている方もいらっしゃるかと思いますが…。
うちの長子の場合は、中学受験では、過去問は、最初の1回を除き合格ラインを越えており、「まあこのままいけば大丈夫だろうなぁ」という感じだったので、そもそも得点戦略などは考えませんでした。
次子の場合は、合格ラインを超えることがなかなかなかったのですが、かといって「算数は8割とってきて、国語は…」といったところで、志望校の問題傾向(難易度変化が激しい)とむらっ気のある次子には無駄なこともわかっていたので、「とにかく算数と理科の計算はできる限り粘って取り切るように。国語の漢字もきちんと取る」といった大雑把な方針だけを指示するにとどまりました。
一方で、大学受験では、中学受験に比べて科目間での得意不得意の差が大きくなっていることが多いためか、得点戦略を立てることが多いような気がします。
例えば、共通テストであれば、87%の得点を取るために、英語・数学2科・理科2科で90%、国語と社会で8割ちょっと、という目標を立てたりするわけです。(旧課程で満点900点・情報がない場合の理系選択の場合)
で、これが国立だともうちょっと細かくなってきて、
「自分の得意不得意と問題を考えると、数学で50%、英語で80%、理科で70%欲しい。となると、数学で大問6問のうち3問完答が必要だけど、3完は難しいから2完してのこり1問分は部分点でかき集める。理科の70%は、化学で80%、物理で60%取ることを目標にすると、化学の構造決定は確実に取りに行ける力をつけておかないとまずい。」
といったような、かなり細かめの得点戦略を立てることが多いかと思います。
うちの長子もけっこう細かく書く科目で目標点を定め、それを達成するために、何をするべきか落とし込んでいました。その結果、数学ではかなりストレッチな目標を立てることになったのですが、そこでストレッチ目標を目指して頑張ったことで、「当日、思ったよりも点数がとれた。頑張ったかいがあった」と言っていました。
…ただ、これって、次子のような強烈なムラッ気がある子は、どうするんでしょうねぇぇぇ…次子の大学受験が今から心配です…。
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