作図。

首都圏の中学受験で出題する学校は限られており、出題されるにしても図形や点の軌跡の問題が多く、特に対策を必要としないかと思います。こうした作図を出題する代表格は、駒東、雙葉でしょうか。

 

例外的に、渋幕の作図は、角の二等分線、線分の垂直二等分線、垂線の作図といった数学範囲の作図の知識がないと正解にたどり着かない問題である点で、特殊です。

 

同様の特殊な作図は首都圏ではなかなか出題されないのですが、首都圏外に目を向ければ、南山女子も同様の特殊な作図が出されているそうです。

 

さて、そうなると、渋幕受験の際には作図についての対策が必要になるのか、といえば、一概にそうとも言えません。

というのは、1次での作図は、平成25年(2013年)の出題が最後。以降の1次では作図は出ていないはずです。

2次は、平成20年、平成22年は出題されませんでしたが、それ以外の年は例年作図の出題があります。

ということで、

「渋幕を受験する場合:1次だけを受けるのであれば作図対策はしない(出たらあきらめる。多分出ないし)というのはあり。2次を受けるなら作図対策は必須」

となるのではないかと思います。

 

渋幕の作図対策については、サピックスの渋幕受験生が一定数いる校舎であれば、作図対策をどこかしらで実施していると思います。(校舎によって、冬期講習の時間外補習だったり、SSの後の時間外補習だったり、土特の時間内だったりするそうです)

実施されている場合には、その作図対策プリントで基本的には十分だと思います。

 

万一、二次を受験することになって、少し問題解いておこうかな、というときには、まずは作図対策プリント見直すことになると思います。あわせて、心配であれば、四谷大塚の過去問データベースから渋幕の問題を拾って解くのも良いですし、「高校受験 作図」で検索すると公立高校などの作図の問題がいろいろ出てきますから、その中から引っ張ってきて解くのも良いと思います。

 

↓基礎が苦手なら基本的なところを本で潰しても。この本、問題数は少なめですが、基礎があやふやなら基礎固めに使えるかと。基礎ができてるなら、ネットで高校受験の問題を探してやる方が個人的には良いと思います。

 

↓高校受験の作図問題のサイトはたくさんありますので、お好きなサイトで良いかと思います。以下はあくまでも例です。

↓作図の基本説明も付いているサイト。

http://love-su-gaku.com/sakuzusample.pdf

 

 

↓基礎がある程度できてるなら演習用問題はネットで十分ですが、どうせ中学入ったら使うから〜と体系数学に手を出すのもありかもしれません。

…中学校でも買うと2冊になりますが…。ただ、学校によっては問題集は、発展、基礎〜発展のどちら使うかが違うから、学校で使わない方買ってもいいかもです。渋幕だと、入学後に使う体系数学問題集は発展だそうですので、作図対策には基礎を買ってもいいかもです。(うちの次子は、受験が終わった2月に個別塾用に基礎の問題集を買って、学校で発展を買って、未だに両方使って勉強してるみたいです)

ちなみに、サピックスで1月の終わりに、2月以降の自宅学習用教材として英語と数学のテキストが配られますが、その数学は基本代数分野で、幾何分野は含みません(ので、作図は含みません。でも、いいテキストですよー。改訂されていなければ…です。(受験終了後のテキストなのに、結構改訂してるんですよね…))

 

 

 

 

なお、我が家は、試験当日、コンパスは2個持ちしていました。

 

 

 

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