五所川原市金木町、太宰治記念館斜陽館。太宰の生家。
文学史に余り興味はないが、ここは来てみたかった。
重文だけある、超立派。
太宰の父は、長者番付で県4位だったとか。3位までが気になる。
長い廊下。
広い広間。襖を取り払って宴会をしていたらしい。
仏壇も超豪勢。
「店」と呼ばれた仕事場。金融業と言うが、要は小作人への高利貸しだったか。戦後GHQの地主解体?で、この豪邸は手放す事に。その後津島家がどうなったのか、記載はなかった。
立派な金庫。
太宰ら子どもの勉強部屋として使われたらしい。
「斜陽」の文字も、左2番目の襖に見える。意味は全く分からん。
「風情のない、ただ大きな家」と太宰は書いている。
貧農相手に暴利を貪って?得た不自由の無い暮らしだったのだろうか。頭の良い子どもなら、苦悩するだろう。
もう一度、一通り読んでみようと思った。
元は生家と繋がっていた離れが移築されたもの。
太宰も一時ここで過ごし、執筆した。
雪が降ったり止んだりの曇天。気候は人の心象風景にどのくらい作用するのだろう。ただただ陰鬱と思うのは、偏見か。
残念、休館日。