幼稚園の頃だったと思う。

下着が古くなったので捨てなさいって言われて

ボロくなってたパンツをゴミ箱に入れた。

それを見られた瞬間、張り倒された。

「何その捨て方!!パンツを直接ゴミ箱に入れて!!いやらしい女!!そうやって男の目を引こうとするのか!!」

何のことか分からず、ただ叩かれていた。


男の目を引くも何も

家族で男は父だけ。

幼稚園児のパンツを見てどうこう思うわけもなく

幼い私がそんなことに配慮できるわけもないのだけど。

いやらしい女だと言われ、また恥ずかしさと劣等感に襲われた。


怒られても、捨てなさいと言われたパンツをどうしたらいいのか分からず立ち尽くしていたら

「紙袋か何かに入れて捨てるのが常識でしょ!!なんでそんなことも分からないの?ほんっといやらしい!男の気を引くことしか考えてない女!」

泣きながら紙袋を探すけど、大きい紙袋しかなくて途方に暮れた。



母は父から愛されていなくて

その寂しさから私に依存し、攻撃し、ライバル視していたのかなと思う。

父が私を溺愛していたわけでもないのに。


よく母は

「私はおばあちゃんにもパパにもちゃんとした愛をもらってないのよ。あなただけ。vanillaだけ。あなただけが私を理解して、私を助けてくれる。あなたがいないと生きていけない。全て受け入れて愛してね」

と言っていた。

私はそれが嬉しくて

私しか母を救えないんだ!って使命感に燃えて

ちゃんと母を愛さない祖母や父を恨んで

攻撃したこともあった。

母に愛され、頼られることが生きる目的だった。

だからそんな母に嫌われたり、いやらしい女だと罵られるととても辛かった。

共依存の出来上がり。