“少し先の宝”をキッチリ見定める
荒波を乗り切る新時代の企業買収とは⁉
今回のぐっ!ジョブは、「企業買収」がテーマ。
小さな水産会社が、後継者問題を抱える小さな水産会社を次々と買収し
事業を強化、経営の安定化に成功していた。
一方、日本の近代化を支えた石炭採掘会社が、
異業種へのM&Aで脱炭素にチャレンジ。
時代を生き抜く企業買収に迫る!
福岡市博多区の「マルヨシ」は、伊勢エビとアワビの鮮魚卸。
従業員わずか6人の小さな会社だが、2代目の吉塚二朗社長のもと、
ここ数年で次々に企業買収を成功させ、成長を遂げていた。
買収したのは、マグロの加工、フグの加工、
ノドグロの輸入卸と、同じ水産の会社。
しかも後継者問題を抱える零細企業ばかり。
しかし、小さいながらもそれぞれが培ってきた技術やノウハウは確か。
「1つ1つは小さくとも、うまくまとまれば大きな力になるんです」
そう語る吉塚社長の経営哲学に迫る。
いっぽう、創業100年を超える石炭採掘会社
「三井松島ホールディングス」は、
「脱炭素」の逆風の中、吉岡泰士社長のもと、
異色の企業買収で「石炭オンリー」からの脱却を図っていた。
これまでにM&Aを仕掛けてきたのは、
ストローやシュレッダーのメーカー、さらにオーダースーツの会社などバラバラ…。
脱プラスチック、ペーパーレス化、ファストファッションの流行など、
一見確たる将来性を見通せない業態ばかりだった。
しかし吉岡社長には、「この先も必ず生き残る」という確信があった。
すでに、今すぐ石炭事業を止めても、
買収企業の利益だけでグループが生き残ることができるという。
オンリーワンの技術力に目を付けた独自の先読み力とは?
出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平