9月25日(土)放送の『ぐっ!ジョブ』は・・・! | それって儲かるの?

それって儲かるの?

~TVQぐっ!ジョブ番組スタッフの取材日記

「もったいない精神」でブレイクスルー 捨てるものから“お宝”を生む挑戦者たち

 

今回のぐっ!ジョブは、廃棄物から価値あるものを生み出す、驚きの技術を特集!

廃棄されたパソコンや携帯電話の基盤を“ある溶液”に浸けることで、

純度の高い金をどっさり抽出する企業や、

中身スカスカのウニに“捨てられていたあるもの”を与え、

身がパンパンのブランドウニに変身させる水産会社。

その結果、<海の砂漠化>とも呼ばれる磯焼け被害も解消!

キッチリ儲けて社会にも貢献する、

もったいない精神に満ちた驚きのビジネスに迫る!

廃棄されたパソコンや携帯電話の電子基板から金などを取り出す、

いわゆる“都市鉱山リサイクル”事業。

基盤を高熱で溶かし、劇薬を使って金を回収するのが一般的なやり方で、

自然の鉱石から金を取り出すより20倍は効率が良いと注目されているところが、

 

北九州市の「アステック入江」は

独自の“超エコ”なやり方で“金脈”を掘り当てた。

同社が目を付けたのは「塩化鉄液」。

金属は溶かすが金だけは溶かさないという特性を生かし、

基盤を溶液に浸けるだけで純度99%の金を抽出!

取り出した金は、基板の部品として再利用されたり、

金メダルやアクセサリーに生まれ変わるという。

さらに、塩化鉄液に加える鉄粉の比率によって、

銀や銅、レアメタルなども取り出すことが可能に。

加熱のための燃料も要らずCO2も出さないこの技術を生かし、

同社はリサイクル事業の拡大を狙っている。

 

 

 一方、大分県国東市の水産会社「大分うにファーム」では、

画期的な養殖事業が始まっていた。

育てているのは海底の藻場を食い荒らして「磯焼け」を引き起こし、

沿岸漁業に甚大な被害をもたらす「ムラサキウニ」だ。

このウニは、自らが引き起こした磯焼けによって飢餓状態に陥っており、

中身がスカスカで商品価値はゼロ。

漁師にとっては駆除対象でしかない厄介者だ。

 同社の栗林正英社長は、このムラサキウニを漁師から買い取って陸上養殖を開始。

わずか2カ月で身を15%も増量することに成功した!

決め手となるのが、“食用コンブの廃材”を使った特製のエサ。

これがウニの成長を促進しうま味もUP

ブランドウニ「豊後の磯守」として売り出すと、

「有名産地の天然ウニに引けを取らない」

「養殖だけに個体差が少なくて良い」と話題になり、

大分県内の飲食店や旅館、福岡三越のレストランなどにも広がっている。

 栗林氏は

「ウニを取る漁師、納品先の飲食店の輪を広げ、

地域全体を巻き込んだモデルケースにしたい」と熱く語る。


※出演者 中島浩二・小野口奈々