とにかく、おめぐらしさが満載の、卒業の寂しさを微塵も感じさせないステージでした
改めて、AKB48をやり切ったという彼女の言葉に偽りはなかったのだと、公演を振り返る度に思います
ここで、1曲ずつ感想を述べてみます
M1.摩天楼の距離
以前からめぐがAKB48の中で、大好きだと語っていた楽曲です
この曲のイントロが流れた瞬間、いきなりこれで来たかということで、気持ちが高揚しました
めぐは、チームAでは「目撃者」公演を演じる機会が無かったため、卒業公演のセットリストには入れないのではないかと考えていましたが、この作品への思いを素直に受け止めています
自分にとって「摩天楼の距離」は、2015年6月の総選挙後夜祭で、横山チームAでパフォーマンスした時の印象が強く残っています
めぐをはじめ、メンバーがフライトアテンダントの衣装で登場したシーンが思い出されます
M2.君に会うたび恋をする
こちらはチームA「恋愛禁止条例」公演からの楽曲でした
ただ、今回の卒業公演で、この曲だけは全くノーマークでした。見事に外したということで、めぐ推しとして修行が足りなかったと、ネガティブになってしまいました(苦笑)
まあ、めぐがこの曲を選んだ理由について、いつか彼女に掘り下げて聞く機会があればと思います
M3.ラベンダーフィールド
フラッグシップチームのセンターおめぐを象徴する楽曲で、客席が一挙に紫色のサイリュームに覆われました
自分にとっても、待ち望んでいた瞬間でした。数あるAKB48の劇場公演でも、めぐがセンターの「ラベンダーフィールド」こそが至高だとずっと思っていましたから
「ラベンダーフィールド」のオリジナルのセンターは入山杏奈さんです。また、2016年8月のAKB48総選挙感謝祭で、この曲のセンターを務めた島崎遥香さんも強烈なインパクトを残しました
それでも、「ラベンダーフィールド」の真のセンターは、やはりおめぐだと。最後に自分の夢が叶い、この時ばかりは、熱いものが込み上げそうになりました
M4.カフカとでんでんむChu!
15期メンバー、向井地美音、込山榛香、福岡聖菜とのユニット。めぐにとって思い入れのある楽曲を、いちごちゃんずで演じることができて良かったです
欲を言えば、もう一人、めぐ、みーおんとともにオリメンの村山彩希がいれば完璧でしたが
この曲では、2017年1月のリクエストアワーで、雛壇にいた指原莉乃さんと一緒に歌い踊った記憶が蘇りました
M5.She’s gone
めぐ唯一の公演オリジナルユニット曲です。今回はいつものボジションではなく、ステージ中央上手側で、下尾みうとのシンメで披露しました
めぐの卓越した表現力を最大限に活かした楽曲。めぐ、みう、山内瑞葵、行天優莉奈の息を呑む美しさの前に、自分は酔いしれました
M6.愛しさのアクセル
卒業公演で、失敗の恐れもあるこの曲はやらないだろうと考えていたのですが、そんな自分の心配を嘲笑う圧巻のパフォーマンスでした
めぐの「愛しさのアクセル」をステージで観るのは初めてでしたが、最後に凄いものを目の当たりにしました
推しメンに謝るとともに「あっぱれ」をあげます
それにしても、ここまでの6曲中5曲がチームA楽曲とは。めぐのアイデンティティは、まさにチームAで培われたのだと思わせてくれました
M7.根も葉もRumor
めぐにとって、初のシングル選抜の記念すべき楽曲で、センターとして歌い踊ってくれました
客席も全力でメンバーを応援し、フルサイズを見事にやり切りました
これまでのめぐは、「根も葉もRumor」が終わった後、比較的早く立ち上がっていたのですが、この公演は、性も根も尽き果てたのか、なかなか起き上がれませんでした
考えてみれば、MCを挟んではいましたが、3曲連続のダンスナンバーで、めぐは乳酸が溜まっていたのでしょう
それでも、坂川陽香がめぐにかけた言葉のとおり、めぐは格好良く、センターが似合う人だと思わずには居られませんでした
M8.友達じゃないか?
めぐが2018年の総選挙で勝ち取った唯一のセンター曲です。これまで、卒業公演の雰囲気は無かったのですが、めぐの隣で、ひゆかが涙で顔を歪ませているのを見て、別れの時が迫っているのを感じていました
これまで、必ずしもAKB48ファンには知られていなかったかも知れませんが、心温まる楽曲をセンターで与えられためぐは幸せだったと思います
後は、めぐの“推しメン”ひゆかが「友達じゃないか?」引き継いでくれるはずです
いよいよアンコールです。果たして、めぐはどんなドレスで登場するのか。ファンの視線がステージに集まります
その期待は鮮やかに裏切られました
AN1.ショーは終わらない
チームA「M.T.に捧ぐ」公演で、センターおめぐと言えば、「ラベンダーフィールド」とともに、この楽曲です。金色の衣装と背中の白い羽根が煌めくメンバーの姿を観て、自分はあの頃にタイムスリップしました
同時に、ファンの想像の遥か上をいくステージ構成で、めぐのエンタテイナーとしての資質にも驚かされました
めぐはMCで「ショーは終わらない」の衣装をメンバーに着せてあげたかったと語っていました
めぐがMT公演、いや、AKB48劇場公演最後のオリジナルメンバーとしてメンバーに伝えたかった思いは、必ずや次のオリジナル公演へつながると信じています
AN2.初日
ここで、ようやく卒業ドレスのお披露目となりました。虹色の可愛い衣装は、めぐによく似合っていました。また、周りのメンバーの春コンサート衣装にも調和していました
「初日」は4月のファンミーティングでも歌った曲でした。このため自分は「友達じゃないか?」と「根も葉もRumor」以外は、セトリの重複を避けるのではないかと考えていたのですが、未来に懸けるめぐの思いが上回りました
「今日からが新しい私の初日です!」
めぐの決意表明とともに、感動のステージとなりました
AN3.GIVE ME FIVE!
めぐがAKB48のオーディションで歌った作品で、卒業公演のフィナーレを飾りました
決して沈んだ雰囲気にはさせない、ポジティブな彼女らしい選曲でした
多くのメンバーが涙ぐむ中で、颯爽としためぐの姿が眩しかったです
めぐは、同期とのトークで、少しだけ涙するシーンはあったものの、最後まで笑顔を絶やしませんでした
めぐのAKB48人生を振り返るとともに、底抜けに明るく、お茶目で優しい彼女の人柄が表れた最高の公演でした
「おめぐ、ありがとう」
お見送りで、めぐに一言声を掛けました
めぐは一点の曇りなくAKB48をやり遂げました。そのことが決して簡単でないことは、かつての自分の推しメン達が示しています
自分は、めぐがAKB48を無事完走したことを讃えます。そして、彼女と過ごしたかけがえのない日々に感謝しています
俳優という夢に向かって、めぐのショーは終わりません。どうか彼女の夢が叶いますように
これからも、谷口めぐを応援しています