フランスのルペン大統領候補は、ユーロ加盟国間で競争力が異なるため、ユーロには存続能力がないと主張。「各国が自国通貨を復活させることで、その国の真価を再構築することができる。新フラン復活により通貨切り下げにつながるかどうかだが、おそらくそうはならないだろう」と表明しました。
彼女はプーチン大統領と会談しました。NATOの最大の敵の頭と会うことをフランス人が認めるとは思われませんので、プーチンと会って最終決戦に勝とうしていう戦略は間違いかもしれません。
西側諸国にとってロシアは中国よりも信用できない国であり、どうしてルペン氏がプーチン大統領と親密なところを見せたのか理解に苦しみます。
◆EUは加盟国にとって、どんなメリットがあるのか
加盟した当初は自国の国債よりもEUの国債のほうが金利が低く、また集めることも容易だったので、経済力が劣っている国にとっては「簡単にお金が集められる」というメリットがありました。
お金を簡単に集められた結果、放漫財政が始まり、いつしか返せない規模の国債を発行してしまいました。
結果として、借金が巨額になりすぎて「デフォルト懸念=債務不履行懸念」が出てしまって、お金を集められなくなった加盟国にとって「EUは実害以外は何もない存在」に代わりました。
◆変動相場制とは
変動相場制とは技術力が弱く、対等な関係では競争に勝てない国に対して、その国の通貨の価値を下げる(通貨安)ことで国際競争力を高めるという制度です。通貨安によって価格差を生ませて、価値の低い商品も売ることがでるようにしたのが変動相場制です。
つまり、技術力や経営力の弱い国の通貨を安くすることで、技術力の高い国と対等に戦えるのです。たとえば、どの国の商品も1ユーロ120円ならば、日本に製品を売るとすれば、比べるのは製品力となりますので、製品力が高いドイツが優位になります。
統一ユーロで商売をすれば、ドイツが一人勝ちになり、ギリシャもイタリアもスペインもポルトガルもドイツに勝てません。しかし、ユーロを止めて、フランやリラなどの昔の通貨に戻れば、ドイツマルクと対等に戦うことができると思います。なぜならば、国際競争力をつけるためには「どれくらいの通貨安にすればよいか」と専門家が考えますので、マルク以外の通貨は大幅に安くなると思います。
自国の通貨が安くなれば、ドイツと戦うことができますので、今後は徐々にEUを離脱する国がふえてくると思います。
英国がEUには加盟しても「ユーロは使わず、ずっとポンドを使い続けた」のも、ユーロでは損だと知っていたからだと思いますし、英国がポンドで国債を発行出来た事でも、ユーロを使うメリットはなかったと言うことになります。
◆従って、ユーロを使用している国がEUを離脱して「昔の通貨」に戻れば、切り下げと同じように自国の通貨が大きく下がると思います。
ルペン氏は、フランは下がらないと言っています。詳しくは分かりませんが、フランスは観光客入国数は世界一で、農産物輸出額は世界二位の農業国ですから、フランは「それほど下がらない」と言っているのかもしれません。
時が経過してきますと、EUを離脱したあとの離脱国の通貨がどうなるかなどのデータも計算されて発表されると思いますが、EU解体ということが起こっても不思議ではない段階に来ているとおもいます。
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