1996年に米国へ「マネーマーケットの歴史」を調べに行った時には「全く聞かなかった」ファミリーオフィスという言葉でした。当時はファイナンシャルプランナーという言葉が出始めた時でした。
それが10年後に再び米国の金融の歴史を調べにいった時には、ファイナンシャルプランナーは認知され、多くの人が年収5憶円を稼いでいました。
それはFPの顧客がファミリーオフィスだったからです。
これらの資産は1人当たり500億円でした。この1%がFPの収入になりますので、年収が5億円になりました。当時、カリフォルニアのFP協会の会長と会いました。彼に「どんなサービスをしているのか」「自分だけの投資ノウハウを持っているのか」「どんな対応をしているのか」と聞きました。
彼の答は、誕生日にプレゼントをあげたり、庭掃除をしたり、色々な事をしていると言っていました。つまり、FPとしての仕事は良くかりませんでしたが、ファミリーオフィスに対して滅私奉公で尽くしていました。
また別のファミリ―オフィスのファンドマネージャーと会うことになっており、約束の時間にファミリーオフィスに行き、ファンドマネージャーと会ったのですが、その時彼は「実は、今日でクビになったんですよ」と言われました。結局、彼からは何も聞けませんでした。
米国の株式ブームで上場成り金が急増し、500億円以上持っている個人が沢山いたので、ファミリーオフィスもたくさんあり、従って投資資金が大きい事で横の繋がりができれば一大勢力になると思っていました。
◆米国のスケールは日本人には理解できない
メトロポリタン美術館が好きで、米国に行くたびにメトロポリタンに「美術館ガイド」をつけて行きました。この庭はベルサイユ宮殿のものを移して作ったものですと聞き、スケールが違うと思いました。
私の知り合いに宝石の輸入会社がありました。彼自身がイスラエルなどにダイヤを買いに行くのですが、彼は「米国人にはかなわない」と云っていました。
日本のダイヤ買いの方法は、一つ一つルーペで見ながら、これは買い、これは買わないと言う方法をとるのですが、米国人は「この箱全部」という買い方をするそうです。当然、相手も日本人よりもアメリカ人の方が良くなりますので、徐々に日本が負けて行ったとのことでした。
米国人は「帳尻を合し、日本人は理屈で作った結論に合わせる」という方法をとりますので、幾ら日本人がもがいても「思考回路が違う」ので勝てないと思います。