自衛隊気質、陸・海・空のマインドについて
今日は、海上自衛隊にとっては重要なイベントがあった日です。
私は参加できませんでしたが、遠洋航海に出発する壮行会が開かれたのです。
海上自衛隊に進み、幹部自衛官として一人前になる訓練です。
実習幹部が200名、OBや水交会の会員が100名で盛大な会だったようです。
そこで、陸海空の自衛隊の気質、マインドについて書きます。
旧軍の失敗の反省から、陸・海・空三自衛隊の幹部候補生は、同じ学校で学び、チームワークを良くするように鍛えられます。
それが防衛大学校なのですが、いわゆる同じ釜の飯を食ったとか、あるいは同期意識というものは強いと思います。
防大は、一学年が五〇〇名位で構成されています。一学年の夏くらいに、希望を出し、冬には、職種が決定します。そして、二学年からどの自衛隊に進むかが分かれます。陸には半分が割り当てられ、海・空に各二五%ずつが割り当てられます。
企業に企業独自の文化・価値観があるように、陸・海・空の三自衛隊にも価値観に特色があり、カラーがあります。
陸上自衛隊……「用意周到」「前へ進め」 やはり人が多いためか人海戦術を考える。「朴訥(ぼくとつ)」「愚直」のイメージがあります。 陸上自衛隊は、人が財産ですし、
部隊を動かすイメージに一番フィットしている号令、キーワードは、「前へ進め」です。困難を克服して前進するイメージもあります。米陸軍では「フォローミー」となります。
海上自衛隊……「伝統墨守」「持ち場を離れるな」 自衛官である前に、シーマン(船乗り)です。「スマート」 相手が艦艇、メカ(機械)であり、機械に囲まれています。
艦艇など狭いところで勤務する関係上、敬礼も挙手した手の確度が陸、空と比較して立っています。
艦長は、旧軍では、艦と命を共にしたということで、「持ち場を離れるな」がキャッチコピーとしては、相応しいと思います。任務の遂行、責任の自覚を問う言葉です。
航空自衛隊……「勇猛果敢」「機首を上げよ」 やはり飛行機ですから自由に飛んでいける。「自由」で発想にも柔軟性がある。ブルーインパルスという編隊飛行をこなす、特別に訓練された部隊がありますが、もし飛行機が故障したら、機首を上げて、できるだけ遠くへ飛んで市街地に墜落しないように指導を受けていると聞きました。
へこたれそうなとき、落ち込みそうな時も、目線をやや上に保つことで、凛とした姿勢を保つことができます。
他国の軍隊でユニークなのは、カナダでしょう。
カナダは、各軍種のセクショナリズムを排するために、一九六八年に統合軍を作りましたが、発足当初は階級の呼称、服装などを巡ってさまざまな不満が噴出したそうです。
特に、海軍は艦艇で海外へ出かけます。彼らは、国の代表です。
やはり、制服・服装に違和感、抵抗感があったようです。