国際蹄病学会in ドイツ | 株式会社G'dayHoofCare

国際蹄病学会in ドイツ

今月7日から開催された、2年に一度行われる国際蹄病学会inドイツに行って来ました!
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4年前のイギリスでの学会以来です
まず最新の蹄病事情と、日本でも増加傾向にあるロボット牛舎の護蹄管理のヒント、ゴムマットは蹄に良いのか?等を知りたくて参加しました
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私的には得た情報から、現場で活かせるような気がしてます
色んなところで話をしていますが、削蹄師が定期削蹄しているだけでは蹄病はゼロにはならないと思います
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注✳︎これは、あくまで私の見解です
「ゴムマットは柔らかくて蹄には良い」というのが世間で蔓延っているようですが
安易に思い込むのは危険です
コンクリート床、ゴムマット床、どんな飼養環境でも管理やシステムが機能していなければ蹄病を発症します
ここで簡潔に言える事は
牛は柔らかい所を好んで佇みます
しかし蹄の構造上、長期間立ち続けると蹄底出血し、進行すれば蹄底潰瘍になります
潰瘍の問題点は、機能的削蹄を定期的に実施すれば、ある程度の予防も完治も可能ですが
蹄骨が変形してしまえば、いくら定期削蹄を続けても蹄病を繰り返してしまいます
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圧のかかる状態が、長期間続けば蹄骨は変形します
ゴムマットのような柔らかい所で長期間立ち続ければ、どうなるでしょう?

とても簡単な話です

では、どうすれば蹄病を作らない環境が出来るのか?
これが難しい‼︎
ゴムマットが駄目ではありません
なぜなら、滑るコンクリート床だと滑走し、転倒するだけではなく白帯病も多発します
そして何より、コンクリート上でも長期間立ち続ければ潰瘍になります
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草地で飼養出来るのが1番、蹄には良いとされますが、全ての牧場で適用出来ません
出来る工夫とすれば、立ち続けない環境を作ること
先ほど述べたように、牛は柔らかい所や快適な場所を好みます
柔らかい床より、快適なベッドがあれば
牛は横臥することを選択すると想像できます
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餌を食べて、水を飲んだ牛は
発情や仲間とのコミュニケーション以外、寝ているのが当然です
何年も前から推奨されているのは、1日の横臥時間はトータル12時間です
人間と同じように睡眠時間は牛達にとっても大事なことなのです
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快適なベッド作りと、定期削蹄の実施と
フットバスの実施が護蹄管理に必要な項目ではないかと思います
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世界には牛達の為に、日々研究し
よりよい快適な環境作りと護蹄環境作りを提唱し
蹄病を無くそうと活躍する人達が沢山います
そんな尊敬すべき方達と出会えるのも国際蹄病学会の醍醐味
次の開催地は日本です🇯🇵
世界の人達とディスカッション出来る日が待ち遠しいです👍
それまで、私は
農家さん達と一緒に蹄病ゼロ、牛達も人も豊かになる環境作りを目指したいと思います‼︎