牧場視察2016
毎年恒例の(株)G'dayHoofCare社企画の牧場視察を行いました
この会の目的は、酪農技術向上の為で
広範囲で削蹄を回る自社の得点を生かし、地域にこだわらず色んな工夫をしている牧場を、普段なかなか外に出れない農家さんに
見て聞いて感じてもらえる場としております
主に私が削蹄でお世話になっている農家さんを対象に、より新鮮さを求めて、地域はバラバラにして、視察を受け入れて頂ける牧場は、出来るなら私が削蹄で回っていない所に行くようにしています
何故なら、私が削蹄で回っていると
現状を知っているので、私の主観が出て、視察した農家さん自身が直感で感じる部分を消してしまう可能性がある為です
牧場視察受け入れ先に迷惑をかける事と、大人数だと知りたい事が分からなかったり、見たいところが見れなかったりするので
出来る限り少人数で実施します
今回、牧場視察に来られた農家さん達は
鳥取、島根、香川、宮崎、鹿児島、静岡県のバラバラの地域からの参加でしたので
気候の違いや、牛舎環境の違い、自給飼料をされているので、餌の違いなど
まず、自分達の環境の違いを体感されてました
写真は載せれませんが、夜もディープに飲み明かし(^∀^)
農家さん同士は初対面ばかりですが、このノミニケーションで交流を深め、それぞれの工夫を聞いたり質問をぶつけ合います
毎年必ず視察でお世話になる朝霧メイプルファームさんです
大規模農家さんが増える酪農業界にとって、ヒトの雇用とマニュアル化など見える化のシステム作りが、今後最重要課題となると思います
それらの事を先進的に行っている朝霧メイプルファームは、毎年必ず視察に入れさせて頂いております
視察を企画した身としましては、この上ない喜びです‼︎(*^_^*)
何が正しくて、こうすれば良いと言う形式はありません
環境や牛の状態は、各牧場で違います
それを「これをすれば成功する」と真似をするだけだと失敗するからです
牧場視察の後に、個人的に
某大動物の病院で削蹄講習会をさせて頂きました
その中で、機能的削蹄には誰でも分かるように基準として、理想の長さ・角度というのが数字化されています
しかし、それを丸暗記してるだけでは
牧場それぞれで違う変化に応用が出来なくなります
自然界での本来の牛の爪の状態と構造を、時間をかけて説明して、それから牛が置かれている蹄環境に合わせる(コンクリートの上なのかゴムマットの上なのか等)機能的削蹄が目指している事を理解する為の基礎を話しさせて頂きました
どうして、そうするのか?
どうすれば良くなるのか?悪くなるのか?
こういう構造だから〜
自社でのデータに基づいて〜
方法は何でも良いのです
牛にとって何が良いのか?
考えながら答えを求める事が大事なのです
自分の牧場、牛達に合っていれば、その牧場の正解です
しかし、情報が無ければ、より良い成功はないと思います
引き出しを多く持っている事は強みです
その為の、年1回で
限定された人数や場所での牧場視察ですが
酪農業界発展の為、酪農家さんやスタッフ達のモチベーションアップの為、牛達が常に豊かで生きていく為
私が出来うる限り、この活動を続けていきたいと思います
牧場視察を受け入れて頂いた牧場様に感謝申し上げます
そして、日々忙しい中で、ご足労願い参加してくれた農家さんに感謝致します
ありがとうございました(^_^)
人も牛も豊かな世界を目指します‼︎