G'day削蹄講習会atつなぎ牛舎 | 株式会社G'dayHoofCare

G'day削蹄講習会atつなぎ牛舎

今日は宮崎県JAさんから依頼を受けまして、ツナギ牛舎での削蹄講習会を行いました
宮崎県での削蹄講習会は、これで3度目です!
3年ほど前に1回目の蹄、削蹄に関する座学を講演して、その1年後ぐらいにフリーバーンでの削蹄実習を行いました
その際に、ツナギ牛舎での削蹄方法の違いを知りたいということで、今回ツナギでの削蹄実習となりました
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ツナギ牛舎の場合は、限られた場所での寝起きしかなく、コンクリートの上を歩いて爪が磨耗する事もない為、通常の機能的削蹄の教えである長さ7・5cm厚み6mm(8・1cm)角度52度よりも短く、角度も少し低くします
ここで重要なのが、その牧場のゴムマットの硬さや牛の大きさなどを考慮して削蹄します
例えば、この場で長さは7cm角度50度と断定してしまいますと、必ず合わない牛、牧場が出てくると思います
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削蹄に不慣れで分からない場合は、教科書通りの削蹄をして、1度足を降ろして、牛の立ち姿を見ます
角度が高すぎると、つま先を浮かせて体踵の方に体重をかけて立つので、その場合は踵を少しずつ落として安定性を重視します
面倒ですが、それを繰り返す事で、その牧場の牛達の特徴を掴み、さらに、どの長さ・角度が適しているのかを判断します
講習会の中でも何度も話したのですが
削るのは簡単です!
削り過ぎた物を足すことは出来ません‼︎
残り過ぎた物を削ることは出来ますので、分からないうちは、必ずスケールやテスターを使って、確認作業を怠らず慎重に削蹄してください
そして、最初は時間をかけても仕方ありませんが、早い段階で見極めて、牛の拘束時間を短くして出来るだけストレスをかけないように努力することも削蹄の大事なポイントです
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このブログやフェイスブックの知り合いの方達に声をかけて、他県からも参加して頂きました!

このような削蹄講習会というのは全国的に少ないと思います
どういった理屈で、この機能的削蹄を行っているのか?力学上、物理学上、数年蓄積したデータを踏まえた上で、各牧場に見合った削蹄が、牛にとって良い結果をもたらす事を、もっと色んな地域で広がっていけば、削蹄後の不満や蹄病に困る酪農家さんも減ると思います
削蹄師と酪農家さんも同じですが、まず知ること
それから実践
知らないと言うことは、とても怖い事です

機能的削蹄の教えでは、重い体重を支える大事な蹄尖を削ってはいけないのですが、今回の参加者で普段、普通に削っていて、それが駄目な行為だという事を初めて知ると共に、とてつもない衝撃を受けたと話されていました
だいぶショックを受けてましたが、重要なのは知った後です!
知ったからには、明日にでも実践‼︎
そして、なぜ?機能的削蹄が牛に良いのかを説明出来るだけの知識を得て、酪農家さんが納得する説明が出来なければいけません

削蹄師の世界は、とても難しいかも知れませんが、努力は必ず報われます
間違った事をしていない限り、牛が答えを出してくれます
すべての答えは牛に聞く‼︎
私も常に、これで良かった?と牛に心の声をかけています
削蹄の後に当たり前のように牛の立ち姿や寝起きを見る事も仕事の一つです


また、このような機会がありましたら、時間を作って伺いたいと思いますので、講習会の依頼お待ちしております(^∀^)
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