薬効
しらくも いんきん・たむし


採集と調整

白頭翁は中国産のヒロハオキナグサの根より調製されるもので、オキナグサは白頭翁の代用として用います。
夏に根を採取して、水洗いして太い根の場合は縦割りにして日光に当てて十分に乾燥させます。



薬効・用い方

煎剤として熱性の下痢、閉経、疝気、冷腹などに用いられていますが、主に漢方処方及び他の生薬に配合して用いられていて、単味では効果がありません。 民間の利用は外用だけに留める注意が必要です。

(毒成分はヘデラゲニンほか。中毒症状は嘔吐、下痢、血便、痙攣などがありますので注意が必要です。)


外用としては、民間で根をすりおろして、その汁液を痔の痛むときに塗ります。また、小児のしらくもにも塗って効き目があるとされています。
葉のしぼり汁は、たむしに付けると効き目があるとされます。

白頭翁湯

白頭翁2グラム、黄連、黄柏、秦皮各3グラムを混ぜて水0.5リットルを加えて煎じ約半量まで煮詰めてから布でこして2回に分けて食間か食前に服用します。
白頭翁湯に甘草、阿膠を加えた「白頭翁加甘草阿膠湯は、産後下痢の激しい場合に用います。

薬効
せき・たん 下痢 利尿 腫れ物 
           

採集と調整

花期に、花穂が出て葉が十分に成長した初夏から秋にかけ、全草を採取します。水洗いして土や泥をよく落とし、根元についている枯れた葉を取り除いて最初は天日で干し、やや乾燥してから日陰で十分に乾燥させます。これを生薬の車前草といいます。


また、秋に結実した花穂を切り取って、新聞紙などに広げて置いて天日で乾燥し、種子のみを集めます。水気があると種子の外表皮に含まれる粘液により粘性をおびるので注意が必要です。これを生薬の車前子といいます。
葉だけを乾燥したものを、生薬の車前葉といいます。
車前草、車前葉、車前子はすべて薬用として用います。


薬効・用い方

下痢止め、咳止め、止血、強壮には、車前草を刻んだもの、1日量10グラムに0.5リットルの水を加えて、煎じながら約半量まで煮つめたものをこして、3回に分けて食間に服用します。
咳止めには、車前草を刻んだもの10グラムに甘草を3グラム加えて前記のように煎じ煮詰めます。1日に3回食間に服用します。


薬効
健胃/整腸 下痢止め 消化不良 結膜炎/ただれ目 中風(漢方処方)
           

採集と調整

秋から春の開花期に掘りとりますが、一般には秋にとることが多いようです。掘りとった根茎は細根を切り取ります。これは、細根には主成分であるベルベリンがわずかしか含まれていないからです。
細根を切り取った根茎をそのまま乾燥させますが、さらに残った細根を焼いて根茎だけにしたものを生薬の黄連といいます。

むしろなどで、こげた細根の跡を磨いて取り除いたものをとくに磨黄連(みがきおうれん)といいます。
漢方で用いるものはこのように調整したものですが、根茎は節状に珠が連なったようになっており、その断面が黄色をしているところから黄連の名があります。



薬効・用い方


健胃、整腸薬として消化不良や下痢止めに用います。苦味が強いのは黄色物質のベルビリンによるもので、粉末や煎じ薬として用います。
黄連の性として寒であるため、病態が冷えているような場合には用いられません。