こんにちは。

 

小夜子です。

 

 

長い間お休みしていたのにも関わらず、たくさんの「待ってたよ!」コールありがとうございました。

また、小夜子のブログには誰にも言えない心の内を聞かせてくださる方もちらほらいらっしゃいます。

それぞれいろんな事情、立場の違いはあれど、、気持ちが痛いほどよくわかります。

 

解決に向けて動き出すパワーが沸かなくても、

ずっと同じ場所で足踏みし続けていても、

自分の本当の気持ちを文字にしてまとめるだけでもきっと何かが違ってくるはずです。

そういう意味でこのブログがお役に立ててるのだとしたらこれほどうれしいことはありません。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回の記事はこちら。

 

 

 

幸運にもたった一回で妊娠できた私。

 

 

 

 

不妊で悩まれてる方からしたら「これ以上何に悩むことがあるんだ」と思うようなラッキーすぎる結果です。

 

ただ・・あまりにも順調に結果が出すぎたせいで

私たち夫婦の抱える問題点に目を向けるきっかけがありませんでした。

 

 

 

 

色々悩むことはあるけれど、

 

取り急ぎ

妊娠できればそれでいい。

 

 

子どもが出来ればそれでいい。

 

子どもさえいればいい。

 

子供が生まれたら私達の関係もまたうまくいくかもしれない。

 

いや、きっとうまくいく。

 

 

少なくとも妊娠したら、

夫婦関係とかそんなことに悩まなくて済む。

 

 

 

この子が無事生まれたらまたさらに忙しくなり、

私達は二人の子供のパパとママとしてうまく機能していけるはず。

 

 

 

これでいい。

 

これでいいんだ。

 

 

 

 

 

 

私の人生のプランは着々と思い通りに進んでいる。

 

二歳差で次の子が欲しいと思った。

 

特に深い理由はない。

 

周囲でそのぐらいの年齢で次の子を妊娠するママが多かったから私もそのレールに乗っかりたいなと思ったまで。

 

 

夫はサラリーマンで、妻は二人目妊娠中の専業主婦で、息子はすくすく育っていて、

特に何の問題もない。

 

 

私の完璧な理想の家族像。

 

 

 

 

 

幸い周囲は私達の抱える問題に誰も気づいていない。

 

 

 

 

妊娠したって「夫が妻だけEDです」とか書かれるわけでもないし、張り紙して歩くわけでもない。

 

 

 

マタニティマークは等しく平等。

 

 

会社員の夫(28)、

専業主婦の妻(29)(第2子妊娠中)

子(2)

 

とある地方に住む3人家族。

 

 

ただそれだけ。

 

 

 

 

 

夫はとっくのとうに私のことを女として見れない。

 

 

 

最後に夫が自発的に私を誘ったのは5年も前。

 

 

あれからもう5年がたったのか・・・

 

私は29歳になった。

 

 

昨年は周囲の友だちがだんだん結婚し始めて結婚式ラッシュが続いた一年だった。

 

幸せの絶頂にいる友人に拍手を送りながら

結婚はいいものだと思っていた。

 

 

 

知り合いのいない土地で一人寂しく過ごしていたとしても

頼みの綱の夫を誘っては断られても、

ソファで一人泣いて過ごしても、

子づくりと称して二年ごしにチャレンジしたってイヤそうにされうまくいかず

こころの底から私とのセックスに嫌悪感を抱いていそうな夫と一緒に暮らしていたとしても。

 

 

一人でいるよりかはいい。

 

私は幸せだ。

 

 

 

 

ボディタッチもするし、ハグもするし、キスもする。

仲良しに見えると思う。

セックスだけをのぞけばこれといって不具合はない。

 

 

客観的に見たら結構仲良く見えると思う。

 

 

 

 

 

夫が妻とのセックスに嫌悪感を抱いていて

妻は何もいえずずっと黙ってしまっていて

苦肉の策で打ち出したのが人工授精で妊娠だなんて

 

そんなこと傍目からはわからないんだから大丈夫。

うまくやれてる。

 

 

 

 

 

少し物騒な話だけど殺人事件の半数以上は家族間で発生している。

 

 

 

家族同士で殺し合うだなんて全く考えられない話だけど、

感情と切り離して考えてみた時に、

 

私はどことなく理解できるような気もする。

 

 

家族というきらきらまぶしすぎる響きの反対側に

誰も立ち入れないような深い闇が広がっていたりするもの。

 

 

 

闇といっても必ずしも悪性のものとは限らない。

愛憎うごめくどろどろしたものだけが闇というわけではなく、

 

私達のような重度の妻だけEDという世間的には大したことのない要素も含めて

 

 

なんらかの夫婦で立ち入れない解決できない課題を抱えていることを闇と称するなら

 

 

きっとどこの夫婦も大なり小なり抱えているはず。

 

それを隠してるかどうかなだけ。

 

 

 

私は隠す一択。

 

 

家族=愛とか

家族=すべてとか、

家族=絆とか

 


 

きらきらしてまぶしくて愛おしいものであらねばならないと思えば思うほど

 

自分の家族(夫婦)の闇を外に漏らすわけにはいかない。

 

 

 

誰にもいえない。

 

 

 

夫婦間で機能不全を起こしてるなんて

自分の力量が足りてないと自ら公表してしまうようなもの。

 

 

 

夫のせいにしてしまえばいいけど、

つきつめるところそんな夫を選んだ私のせい。

 

 

 

 

認めたくない。

 

 

 

 

私、夫に嫌がられてるんですだなんて。

嫌悪感抱かれてるんですなんて。

 

 

絶対に言えない。

 

 

だから世間の「一般的」からずれないように

「普通」のレールに乗れるように

精一杯「普通」をまとわなきゃ。

 

 


私達は幸せを絵に描いたような何不自由なく順調に進んでいる20代夫婦でしかありませんでした。

 

 

 

夫婦のことなんて

周囲からはなんにも分からない。

 

 

 

目に見えてるものなんてなんの判断材料にもならない。

 

 

 

 

 

幸せそうに見えあの奥さんだって

マイホームパパに見えるあそこのご主人だって

本当のところは周りからは何一つわからないんだ

 

 

ということを私は身をもって知っている。