こんにちは。

 

小夜子です。

 

 

長い間お休みしてしまいました。

 

お休みしている間にも覗きに来てくださった方、

ずっと更新を待ち続けてださった方、大変お待たせしてしまいました。

 

執筆するのにとてもエネルギーを使うので

何か大きなことがあったわけではないのですが筆が進みませんでした。

 

五カ月ぶりに開いてみたら休んでいる間に届いていたコメントをようやく読み(承認遅くなってすみません)皆様の想いに触れ・・・こんなにも待っていてくださった方がいらっしゃったんだなぁあ・・と胸が熱くなりました。

 

私が人生をかけて書き上げたいと思っている小夜子のストーリー。

また仕切り直して書いていきたいです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回の記事はこちら。

 

 

 

 

※今日の記事はセンシティブなので「あ・・ダメそうだな・・」と感じたら途中で読むのをやめてくださいね。

 

読むのもエネルギーいると思うので精神状態が落ち着いてる時に読んでいただければと思います。

 

 

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クリスマスに人工授精を済ませると私達はそれぞれの実家に帰省をしました。

 

 

年末年始はそれぞれ好きなように過ごすのが当たり前になっていましたので

(子どもが生まれてからというものの、好きなように・・は難しくなりましたが)

私と息子は私の実家に帰省していました。

 

 

夜明けさんは仕事があるので、三が日が終われば一人先に戻り、

私は少しゆっくりしようと息子と二人で実家に残っていました。

 

 

ちょうどお正月が明けた頃に私の誕生日がやってくるのです。

 

 

いい年をしてお誕生日を祝ってもらいたいというわけではありませんが、

あの家に戻っても息子と二人っきりの生活になるだけですので

息子にとってもにぎやかな環境で過ごした方が刺激になっていいのでは・・と思い自分の誕生日が過ぎるまでは残ることにしました。

 

 

 

 

そして、私はひそかに予感めいたものを抱いていました。

 

予感というより、確信に近いものがありました。

 

 

 

きっとうまくいっている。

 

 

 

 

二週間前のクリスマスの日に行われた人工授精の結果は理論上は私の誕生日頃に判明する予定です。

 

 

ただ、どこを調べても二週間じゃ検査してもまだ結果は出ないということしか書いてありません。

 

 

 

しかし私は確信を抱いてました。

 

きっとできている。

 

 

 

自分の誕生日に調べてみました。

 

 

 

 

 

息子を三輪車に乗せて近くの薬局まで検査薬を買いに行き、

家に戻って検査をしてみたところ・・・

 

 

出ました!

 

 

うっすらどころか結構ハッキリとした線が。

 

 

 

「まさか」だなんて思いません。

 

私達にはまさかなんてないのだから。

 

 

 

「やっぱり」という確認作業に近い感覚でした。

 

 

 

 

 

かけがえのない誕生日プレゼントであることは間違いありません。

 

 

欲しいと思っていた二人目が出来ました。

 

 

うまくいきました。

 

 

 

 

うまくいった・・・と言っていいのかな。

 

うまくいっているとしか言いようがないか。。。

 

 

私はとてもラッキーだと思う。

 

 

一人目に続き、二人目までもたった1回の人工授精でうまくいくだなんて・・

 

これがどれだけ奇跡的なことか。

 

 

 

 

もちろんこれからどうなるかはわかりません。

 

陽性と出ているだけでこのまま順調に行くわけではないので

ここから先どうなるかはまだわかりませんが、

 

結果として今私は陽性の検査薬を握りしめている。

 

 

 

 

嬉しいという気持ちは当然ありました。

 

しかし舞い上がるようなものではなく

 

ただただ淡々と静かに受け止めました。

 

たった1回の奇跡に感謝しました。

 

 

それでも、

 

人間の心ってつくづく複雑なものです。

 

 

嬉しいとか楽しいとか悲しいとか苦しいとかシンプルな形容詞だけで表せる感情ばかりではありません。

 

幸せであればあるほど怖くなるように、

この上なく嬉しいはずなのに、心の奥底にはとらえきれない闇が広がっています。

 

 

嬉しさの奥の奥の奥のほうで、どろりと何かが溶けるような感覚がありました。

 

 

 

 

「普通に妊娠出来るのに・・・」

 

 

 

 

嬉しいんです、ほっとしてるんです、

欲しいと思っていたものが手に入れられるかもしれない希望に胸が高鳴り、

新しい命の芽生えを喜んでいるのです。

 

 

 

 

でも・・

 

心の奥の奥の奥のほうで・・・

 

夫への恨みが消せないんです。

 

 

蓋をしようとしても、ぐつぐつと蓋を押し上げて出てしまう。

 

 

 

ましてラッキーだっただけに。

幸運だっただけに。

 

順調すぎるほど順調すぎたからこそ立ち止まる時間もなく、

ラッキーすぎるが故に大事なものを見逃していました。

 

 

 

身体的にはなんにも問題がないのに、

介助してもらわないと私は妊娠出来ない。

 

私はなんにも問題ないのに、

 

 

 

 

夫がセックス出来ないから。

 

私とセックス出来ないから。

 

 

 

私が妻だから

私に飽きたから

私を女として見れないから

 

 

 

 

夫が私とだったら出来ないから

私は助けてもらってしか妊娠できない。

 

 

私には一生、「自然に」妊娠した喜びを味わう機会は訪れない。

 

 

贅沢だってことはわかります。

 

 

結果が出てるんだからそれで充分。

 

 

 

なにより私だって結果さえ出ればそれで満足だと思って突き進んできていたのですから。

 

 

眩しいほどの結果に対して、

心の奥ではひたひたと黒い感情に浸食されて

長い時間かけて静かに静かに穴が開き続けてました。