こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回の記事にコメントもありがとうございました!

 

 

 

産後、いつ再開したか。ということよりも、

 

いつ再開する「気」になったか。

 

この点で、私は自分がマイノリティであるような気がしています。

 

 

いずれにせよ私は産前だろうが、産後であろうが「ないものはない」世界の住民でした。

 

まだこちらがそんな気分ではないのに誘われた経験もなければ、

自分から産後に声をかけた経験もありません。

 

自分が経験していないからこそ、

 

自分の知ってる世界だけがすべてだと思ってはいけないと思ってます。

 

 

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息子が生まれたのが11月でちょうど雪国の長い冬が始まる頃でした。

 

毎日どんよりと曇っていて、この年は例年よりも深く雪も積もったように記憶しています。

 

当時はマイカーもなかったので私と息子は二人っきりだけの生活を産後四か月過ごしました。

 

私は熱心に育児書を読み漁りました。

 

周りに出産経験のある友達がいなかったこと。

居住地に知り合いが一人もいなかったこと。

 

まだスマホも持っていませんでした。

 

テレビは赤ちゃんの脳みそによくないと育児書に書いていたので極力つけないようにしていました。

 

 

絶対に子育てを失敗しちゃいけない。

絶対にきちんと育てなくちゃいけない。

 

 

持ち前の根は真面目な性格もあって、鬼気迫るものすらありました。

 

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そして、育児雑誌には産後の夫婦生活特集のようなものも載っていました。

 

 

 

そこでは圧倒的に「したくない妻」であふれていました。

 

 
 
 
当然、赤ちゃんに手いっぱいで性欲なんて起こらない。
当然、やりたくない。
 
 
「産後の母親は育児に全集中モードになるため、産後一年間ぐらいはどうしても夫のことを受け入れがたいものです。
体力的にも疲れていますし、精神的にもなかなか余裕が出ないものです
 
だから夫は焦らずに、妻の気持ちに寄り沿い、妻がOKサインを出すまで気長に待ってあげましょう」
 
 
 
どこのどの雑誌を見ても同じようなことが書かれていました。
 
 
妻は「その気がない・なくなる」のがデフォルト。

そして夫は「早くしたくてたまらない」のがデフォルト。

 

 

 

かくいう私はというと、性欲が溢れているわけではなかったけど、

別に夜明けさんが誘ってきてくれたら拒否するほど絶対イヤというわけでは全然ありませんでした。

 

むしろ産後もこのままレス継続なのかな・・と既に絶望的になっている時でしたし、

もしもあの時夜明けさんから誘われたら喜んで誘いに乗っていたと思います。

 

 

出も夜明けさんが誘ってくることはなかったし、

わたしが「絶対にしたくない」と思うこともありませんでした。

 

 

子どもを産んだあとは子どもに全集中するのが当たり前。

性欲とか湧いてこないのが当たり前。

妻から拒否するようになるのが当たり前。

 

 
どこをどう見ても、どんなに探しても、
 
当時は
 
夫に拒否されて悩んでる妻のエピソードがどこにも載ってなかったんです。
 
 

わたしと同じように、自分は求めているけど応じてもらえない妻がいなかった。

 

 

狭い狭い世界で生きていた私は自分が超マイノリティだと思っていました。

 

 

 

 

母親たるもの性について考えちゃダメなんだとすら思いました。

 
 
 
まずは赤ちゃんのお世話を必死に頑張るのが良い母親。
 
 
 
 
夜の生活とか、セックスとか、そんなのがないからって悩んでるなんて
母親のくせにまだそういうの求めるの?
 
産後すぐなのにそんなの考えてるの?
 
まだ傷も怖いのによくそんな気持ちになれるね
 
 
 
 
誰に言われたわけでもないけど、
 
 
あまりにも世の中にあふれているのが「妻拒否型」ばかりだったので
わたしのような「夫拒否型」は超少数で、
 
 
ましてやこれは子どもを産んでみないとわからなかったことですが、
 
 
 
 
子どもを産んだらレスの問題からやや解放されるのかと思いきや、
「母親」という呪縛にがんじがらめになってしまいました。
 
 
 
 
己の欲とか、夫との性生活とか、そんなこと考える余裕すらないのが母親なんだ。
 
産後には性欲なんて枯渇するもんなんだ。
 
母親とは、女とは、そういうもんなんだ。
 
 
 
実際は・・・そんなことないですよね。
 
 
わたしがただ知らなかっただけ。
 
わたしが手に取った雑誌には書いていなかっただけ。
 
 
 
あの頃だって、絶対、「妻=拒否」の人たちばかりだったはずじゃないと思います。
 
 
 
産後に早くセックスを再開したかった妻だっているし、
産後、あえてレスにならないように自分から誘った妻だっているし、
わたしと同じように産後の夫レスで悩んでる妻だっているし、
 
決して「母親=その気がなくなる」人ばかりではないのに、
 
自分の見た世界(自分から取りに行った情報)がたまたまそういう情報ばかりだっただけで、世界はそういうものだと信じてしまっていました。
 
 
自分の思う「当たり前」や「当然」って、
本当に小さな小さな世界のちっぽけなものだったのにも関わらず、
 
 

世の中はもっと多様性にあふれているんだということに気付けていませんでした。

 
 
母親は煩悩を捨て去らなければいけない。
 
煩悩を捨てきれない私はマイノリティだと感じてしまい、より誰にも話さなくなりました。