こんにちは。
小夜子です。
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夫(夜明けさん）に拒否される側のレス妻です。
新婚からずっとセックスレス。
気づけば干支一周回ってました。
私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。
本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。
「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
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前回のお話はこちら。
そして二週間後。
再び土曜日を迎えました。
いつまでも黙って泣いてるだけでは事態が変わらないので、意を決して自分から誘ってみる事に決めました。
本当は私だってこんな思いをしたくないけれど、
ただ待っているだけでは何も変わりそうにありません。
男性側から誘うものとは決まってもいないのですし、
女性側から誘ったとしてもおかしくないと思ってはいます。
ただ言いづらい・・・・
あのイヤな空気を味わいたくないし、とにかくもう傷つきたくないのです。
それでも、夜明けさんからのアクションを待ってるだけじゃいつになっても現実は変わらない、
私が動くしかない。そう思いました。
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土曜日午前。
今日は疲れてないかな
気持ちに余裕がありそうかな
今日誘ったら嫌がるかな？
どうかな？
今日は予定も何もない週末です。
明日もおでかけの予定はありません。
体調もよさそう。
良く寝た。
気持ちに余裕もありそうだし、
条件をクリアしています。
本当は朝からずっと言おうと思っていました。
言いづらい事ほど早く言ってしまった方が楽なことは分かっていました。
それなのに、なかなか口に出せません。
普段からセックスについてオープンに話せる関係なら良いのですが、
私と夜明けさんはそうではありませんでした。
それ以外ならなんでも話せるのに・・・セックスだけはどーーーーしても話せませんでした。
性欲の強い女だと思われるのもイヤでした。
なんて誘おう。
また頭の中の自分がうるさい。
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「ねぇ、久しぶりに今日してみない？」
家事の合間にさらっと誘う？
これなら言えそうな気もする。
それとも抱き着いてしっとり誘う？
。。。でも夜明けさんはそっち系が苦手だしな。
明るく調子に乗って面白おかしく誘ってみる？
普段ならなんだって出来るのにこの手の話になるとてんでダメな私。
私、痛がりなんです。
超絶痛みに弱い人間なんです。
同じように、もしかすると 傷つくことに対しても超絶弱いのかもしれません。
傷付きたくない、傷つきたくない・・・。
傷つきたくなさすぎて、無難な人生ばかり歩んできたような気もします。
何かに挫折して傷付いて、そこから這い上がってくるとか、
多少無謀だと思われようが意地でも自分の夢を掴みに行くとか、そういう冒険心や♡の強さは全く持ち合わせていません。
「しよ？」って
たった一言言ってしまえばいいだけなのに言えないまま・・・
刻々と日は暮れていってしまいます。
頭の中で何度もイメトレは済ませました。
こう言ったらこう返ってくるだろうから
そしたらこう返して・・・と頭の中で何度も会話のラリーを繋げて
万全の夜明けさん対策を練りました。
一日中、頭の中で一人で会話し続けたせいで夕方には疲れてきたほどでした。
１８時
早めに伝えておかないと夜明けさんは自分のペースを大事にする人だから
急にお願いしたところで応じてもらえないのは長年の付き合いでわかっていました。
焦り始めました。
さっさと言ってしまえばいいのに・・・傷つきたくない。
防御反応ってなんて厄介なのでしょう。
１９時
「ねぇ今日しようよ」
シミュレーションではさらっと軽く言えるはずだったんです。
だいじょうぶ。
言える。
そんな気がしてたのに・・・
いざ食事を食べ始めると・・どうしてもその一言が言えません。
２０時
食後にゆったりしている時に、
「ところで今日はどう？」
ポンッと言う。
つもりだったのです。
あああ・・言えない。
あんなにイメトレしたのに・・・・。
２１時。
ダメだ・・・もういよいよ声をかけないと今夜も絶望的だ。
いい加減言わなければ。
喉のすぐそこまで出かかっているのに・・・
たった１行が言えなくて、
指先も冷えてきてしまいました。
（どんだけ・・・）
そして２２時
夜明けさんがお風呂に立ち上がった瞬間、
私は立ち上がりました。
夜明けさんがお風呂に入ってしまう前に声をかけておかなくては・・！
今だっ！！と思ってトイレに行くふりをして一緒に立ち上がりました。
そして、脱衣所まで追いかけていって
意を決して声をかけました。
「ねぇ、
今日 しない？」
やっと言えました。
イメトレ通りにはいきませんでした。
でも、イメージに近い形で明るくさらっと言えたつもりです。
変なプライドが発動してしまって、
今日一日中ずっとこのことばかり考えていたと思われたくないから、さも今思いついたかのようにカラリと誘いました。
「あっ！ねぇ！」とか言ったりなんかして。
ず～～っと考えてたくせに。
それもこれも、じっとりとした雰囲気だと夜明けさんが委縮してしまうのが分かっていたからです。
ぴょん！と跳ねて、
明るく脱衣所に入っていった私。
「あ、ねぇ！今日久しぶりにしない？！」
その言葉を聞いた瞬間に、
夜明けさんの瞳の奥がスゥ…と冷めていくのがわかりました。
あ・・・。
思わず体に力が入ってしまいました。
ダメなやつだ・・と瞬時に判断できました。
それでも私はヘラヘラとおどけてみました。
笑っちゃダメな場面で思わず笑ってしまうのは・・たぶん私が自分の身を守るために身に着けてしまったワザなんだと思います。
夜明けさんは渇いた目で
「・・・・・え？」
とかすかに眉間に少しシワを寄せて返事をしました。
だからイヤだったんだ。
え・・？じゃないでしょ えじゃ・・・・。
毎度毎度、私から誘った時の
その「え？」ってやつ、
やめてくれない？
やっとのことで誘ったのにいつだってそう。
毎回聞き直すよね？
絶対に一度で聞き取れてるよね？
私が何に誘ったのか、
確実にしっかりと聞こえてるよね？
それなのになんで聞き返すの。
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