こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
 

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前回のお話はこちら。

 

日本性科学学会が1994年に定義したところによると、

「セックスレス」とは「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」を指します。

 

 

ショックでした。

 

 

完全に私達はそれに当てはまりますし、なんなら半年以上ありません。

 

 

世の中のスタンダードに合わせるつもりはないです。

 

 

 

うだうだ言っていますが、

単純に、

シンプルに

 

そろそろいい加減夜明けさんに抱かれたかった。

 

 

 

 

でも、たったその一言が言えないのです。

 

 

「結婚したらいつでも出来るよ」という夜明けさんのあの言葉は私の唯一のキラキラと光った希望の星だったのに・・・

 

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この数か月で随分弱まってしまっていました。

 

 

 

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夜明けさんの仕事はストレスの多い仕事です。

 とても忙しそうです。

 

 

外で戦ってきた夜明けさんを家では癒してあげたい。

 

家では何も考えずにゆっくりさせてあげたい。

 

 

外に出て働くのは大変なんだ。

 

一生懸命働いてくれてるんだもん。

 

私は家でぬくぬく暮らしてるだけ。

 

 

 

一方で私は専業主婦。

仕事もしていないし収入ゼロ。

 

夜明さんが仕事に行ってしまったらさほどすることもありません。

 

家事といっても、夫婦二人暮らしです。

1時間もあれば終わってしまいます。

 

 

ましてや私は実家が裕福ではなかったため奨学金を借りて高校・大学と進学しました。

まるごと抱えた奨学金を夜明けさんが返してくれることになっています。

 

夜明さん自身も奨学金を借りて大学に進学したので夫婦揃って返していかないといけない金額は結構なものでした。

 

 

数百万もの借金を抱えた女を嫁に貰ってもらえるだけでありがたいと思いました。

 

 

 

 

私は仕事もしてないんだし、

収入もゼロだし、昼間は暇だし、

 

忙しい夜明けさんに

これ以上負担をかけちゃダメだ。

 

 

 

 

 

自分に何度も言い聞かせました。

 

 

毎日唱えてぐっとこらえました。

 

 

 

でも、

 

一体いつだったら・・・夜明けさんはセックスしてくれるんだろう。

 

 

 

いくら忙しいとはいえ見る限り、毎日24時間朝から晩まで忙しいわけではありません。

 

 

 

 

きっと夜明けさんだって心に余裕があって、

「してみてもいいかな」と思う瞬間だってあるはずです。

 

というかそもそも24歳の男性ってこんなに考えないといけないものなんでしょうか・・・。

 

 

世の中の24歳男性のスタンダードが分かりません。

 

 

世間では24歳の新婚夫婦なんてさぞかし毎晩毎晩ヤッてるんでしょうって思われてるに違いないのにどうして私達にはそれがないんだろう。

 

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夜明けさんの性欲はどうなってるんだろう。

 

 

これだけ毎日一緒に暮らしていて、一ミリもそういう気持ちが湧いてくる瞬間がないのだろうか・・・。

 

 

おそらく、出張の時に一人でしてるのかな?

 

きっとそういうことでしょう・・。

 

 

 

いくら夫婦とは夜明けさんがいつ、どこで、どうやって欲求を解消してるかの確認まではしませんでした。

 

どんなに気心が知れていたとしても

踏み込んではいけない領域だと思っているからです。

 

 

とはいえ、私とはゼロなのに、出張先では一人でしてるのかな‥と考えると

 

自分がとても惨めに思えてきました。

 

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私に興味なくなってきたのかな・・・とも思う瞬間もありましたが、

 

それでも、私達は変わらずとても仲良しなのです。

 

 

 

 

話も合うし、気も合うし、

最高の友達という感じで一緒に暮らしていて全くストレスがありません。

 

 悩みごとはなんでも相談できます。

 

 

私がセックスを求めさえしなければ最高に良い夫婦になれると思います。・

 

 

なんでも話せるのに

 

いつまで経ってもセックスだけがない。

 

 

 

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痺れを切らした私はなんとかして夜明けさんを誘おうと思いました。

 

 

しかしこれまでの経験上、私から誘っては断られ、微妙な空気が流れてきたことがトラウマです。

 

 

自分から誘うのは何度やっても億劫でした。

 

 

 

 

あの空気を味わいたくないし

傷つきたくもありません。

 

 

 

本音を言うと、どうして私が誘わないといけないんだと怒りにも似た気持ちもありました。

 

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どうして私ばっかりずっとこんな風なんだろう。

 

 

 

 

夜明けさんが自分から誘ってくれたら、

こんなに思いをすることもないのに。

 

 

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相手が嫌がることはしたくないとわかっているのにも関わらず、

自分からセックスに誘うって・・・誘う方からしてもとっても辛いんですよ。

 

夜明さんからしたら「またやりたがってる」って思うのかもしれないけど、

私からしたら一大決心をして誘っているんです。

 

 

 

私だってこんな風に誘わずにいられるんならそうしたいよ。

誘ってもらえるなら私だって誘わないよ。

 

私から動かないとどうしようもならないから誘ってるんじゃん。

 

 

イヤなことはさせたくないよ。

 

でも・・そんなにイヤ?

何がそんなにイヤなの?

 

 

私達夫婦だよね?

 

 

夫婦だったら当たり前のことじゃないの?

どうして私達は新婚なのにゼロなの。

 

何かおかしいんじゃないの?

何か理由があるなら教えてよ。

 

一人ではできるんだよね?

 

知ってるよ、してるの

私知ってる。

 

どうして私とじゃしてくれないの。

 

 

お願いしてまでイヤなことをしてもらいたくないのに・・・

 

それでもセックス=イヤなことっていう図式がそもそも悲しすぎる。

 

 

もう十分我慢してきたはず。

 

 

 

だってもう1年近くしてない。

このまま待ってたっていつになるかわからない。

 

 

自分の中のコップが溢れていよいよなところまでやってくると、

性格もだんだんと卑屈になってくるんです。

 

 


まるでこちらが許可を取って「してもらう」という感じになってきちゃうんですよね。





お願いをして「してもらう」感覚って分かります?


うっすら涙が出ちゃうほどみじめなんですよ・・。

 

 

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私にはある癖がありました。

 

頭の中で会話を繰り広げる癖。

 

 

夜明さんにぶつけれない分、自分の中で会話する癖がついてしまいました。

 

もちろん、夜明けさんを誘うためにシミュレーションは100万回くりかえしました。

 

 

可愛く誘ってみたり、自然に誘ってみたり、明るく誘ってみたり、ありとあらゆる方法で私は100万回夜明けさんを誘いました。

 

でも・・すべての夜明けさんは目の奥でため息をついていました。

 

 

勝手に誘って勝手に傷つく作業を100万回くりかえしたせいで、

私はすっかり卑屈になってしまっていました。

 

 

普通に誘えばいいのに、頭の中の私がこういうんです。

 

 

 

「私とセックスするのは嫌でしょうがないでしょうけど、

そこをなんとか頑張ってしてくれませんか・・・?」って。

 

 

自分がみじめでした。

 

自分でこんな風に夜明けさんにお伺いを立てないとしてもらえないと思ってることがみじめで仕方ありませんでした。

 

 

 

そもそも世の中の夫婦って

 

どちらかがお伺いを立てて許可を頂いて開催されるものなのでしょうか

 

 

 

もっと自然に・・開催されるものなのじゃないのかな・・・。

 

 

 

どうしてこんなに夜明けさんに気を使わないといけないのだろう・・・・

 

 

 

どうして私がこんなに頑張らないといけないんだろう。

 

 

 

 

どうして普通の新婚夫婦が抱えなくていいはずの悩みを抱えないといけないんだろう。

 

 

 

 

 

どうして誘ってくれないんだろう。

 

どうしてセックスしたがらないんだろう。

 

どうして私じゃダメなんだろう。

 

どうしてどうしてどうしてどうして・・・

 

 

頭の中の会話はずっとなりやみません。

 

 

 

私はそのうち「夜明けさんがOKしてくれそうな瞬間」を探って生活するようになりました。

 

 

 

あの夜明けさんが・・・

 

一体どういうタイミングなら

「いいよ」と言ってくれるのか。

 

 

 

 

夜明けさんがその気になってくれる瞬間がないものかとじっくり観察することにしました。

 

 

 

決戦は土曜日

 

 

 

確実に分かっていることは、

 

週末限定開催でなければいけないということ。

 

 

 

 

ただでさえ半年間、セックスのせの気配も感じさせなかった夜明けさんが

平日に誘って許可してくれるわけがありません。

 

 

 

 

神経を使う仕事もしているし、

週末は休日出勤もあるし、

日曜日だとなると翌日の仕事に差し支えるからOKが出るわけがない。

 

 

 

つまり、開催するとしたら・・・消去法で

 

 

土曜日の夜しかありません。

 

 

 

さらに

  • 体調がよくて、
  • ぐっすり眠った後で、
  • 時間に余裕があって、
  • 気持ちに余裕もあって、
  • なおかつ仕事も忙しくない日

 

このすべてがそろった土曜日に限る。

 

 

 

 

私はまず土曜日の夜明けさん観察を入念に行う事にしました。

 

 

 

 

 

 

 

これまでの夜明けさんの傾向でいくと、

相撲大会を開催する前には開く前に

爪を切る事が多いのです。

 

 

 

 

するとどうでしょう。

 

なんと!!

 

土曜日の夕方に、夜明けさんがおもむろに爪切りを始めたのです。

 

 

 

めったに爪を切らない夜明けさんが爪を切り始めた・・・

 

しかも今日は土曜日・・・

 

 

ピーン!!!

 

 

体調もよさそう。

良く寝た。

明日も予定はなし。

気持ちに余裕もありそうだし、

忙しいかどうかは不明。

 

 

条件クリアです!!

 

 

 

もしかして・・・

 

 

夜明けさんもその気でいるとか・・?

 

 

パチパチと爪を綺麗に切る夜明けさんを見て、

条件がすべて揃っていることにわずかに心が躍りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れたら誘ってくれるんじゃないかと、

 

入念にお手入れをして

今か今かと待ちました・・・

 

 

結婚して初めて・・・やっと

 

 

 

やっっ・・・・・と夜明けさんが私を誘ってくれるに違いない。

 

 

 

期待して待ちました。

 

 

 

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・・・「どうして?」「素直に誘えばいいだけなのに」

「そこまで我慢してしまうのはなんで?」

 

言い方がきつくなってしまいますし、突き放してしまうような表現になりますが、

 

言い出せない辛さ、卑屈になってしまうしんどさ、傷つくのが怖くて守りに入ってしまう防御反応、

 

これは・・

 

旦那拒否型のレスになった人じゃないとわからない気持ちだと思います。

 

こうしたら?

ああしたら?

って周りがとやかく言うのは簡単だけど、わからない人にはわからない。

 

 

 

ひとつひとつ自分の中の何かが枯れていくような焦りにも似た渇き。

 

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ある人にとっては新婚からレスなんて考えられないことでしょうし、

愛してるのにセックスだけが出来ないこと自体 意味が分からない人もいるでしょう。

 

それをワガママや自己中だと捉える人もいるでしょうし、私自身も受け入れられずに葛藤してきました。

 

 

いくらなんでも子作りの時ぐらいは出来るでしょう・・と考えている人もいるでしょうし、

立場が変われば、「子作りの時だけしてくれればいい、それ以外はNGで!」という考えの人もいるでしょう。

 

男なんて自分の性欲のことしか考えてないと嫌気がさしてる人もいるでしょうし、

私はいつまでご奉仕すればいいの・・と悩んでいる人もいるでしょう。

 

 

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愛があればセックスなんてなくても大丈夫という人もいれば、

逆に愛がなくてもセックス出来る人もいます。

 

 

価値観って、人それぞれで

自分が経験したこと以外のものは分からないことも多いと思います。

 

 

 

ただ、ひとつだけいえるのは

男は目の前で裸で立てば興奮するんでしょとか、

ちょっと触ればその気になるんでしょとか

そんな簡単なものではないし、

 

女は常に疲れてるからその疲れを癒してあげればその気になるとか

そんな簡単なものでもありません。

 

 

女だからとか男だからとか、

妻だから夫だからとか、

 

カテゴライズできないし

特効薬がないからこそ難しいのです。

 

 

 

何故出来ないのか、

なぜしたいのか、

 これがわかればノーベル賞もの。

 

 

その人の心の奥にしか答えはありません。

 

 

本人ですらその答えが何なのかが分からないパターンがほとんどです。

 

 

 

みんなそれぞれの正義があってそれぞれの言い分があります。

立ってる位置も違えば、歩み寄れる幅も違ってきます。

 

違う価値観を理解できないし、受け入れることもなかなか難しい。

 

 

 

 

たかがセックス。されどセックス。

 

2人の希望がピタッと合っていればどんなに幸せだっただろうか。

 

 

 

つくづく難しい問題です。