こんにちは。

 

小夜子です。

 

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
 

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昨日の記事はこちら。

 

 

 

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【小夜子です】

 

 

夜明けさんにフラれてから5か月が経ちました。

まだ5か月かという気持ち半分、やっと5か月か・・という気持ち半分です。

 

この間何かを忘れるように必死に仕事に打ち込みました。

 

 

働いてる時だけは何も考えずに済んだので、

プライベートはゼロ、友だちと遊ぶ時間もいらない、暇な時間はいらない、

すべてを投げうって働きました。

 

 

 

 

おかげで成績も上がり、新店オープンのメンバーにも選ばれ忙しく過ごしている中で、

コロちゃんとはにあれから1・2回ほど会いはしたものの、

付き合うでもなくダラダラと宙ぶらりんな状態が続いていました。

 

 

そんなある日の帰り道、ふと夜明けさんから一通のメールが届きました。

 

 

 

「仕事頑張ってるんだって?」

 

 

共通の友人から私のことを聞いたようで、どういうきっかけがあったのか分からなかったけど連絡が来ました。

 

私は「頑張ってるよ!」と近況を添えて返事をしました。

 

 

 

 

数か月前の私は必死に繋ぎ止めるメールしか送れなかったけど、

あれから自分も成長したこと、そして夜明けさんの重荷にならないようにもう大丈夫だということを伝えたくて前向きなメールを返しました。

 

 

実はひそかな駆け引きでもありました。

 

 

もちろん本心でメールに書いたことは事実なのですが、

 

あえて、作戦的に、

いつまでも自分を引きずっている重いではないことをアピールしつつ、

前向きでポジティブに仕事を頑張っていることを話しました。

 

 

 

この一通のメールがきっかけで再び連絡を取り合うようになりました。

 

 

 

 

一時は今後の人生で二度と会うことがないと思っていた夜明けさんと細い糸で繋がり始めることが出来たことが嬉しかったです。

 

あんな酷いフラれ方をしたのにたった1通のメールでほいほい食いつくなんて

女としてのプライドはないのか・・と問われれば

 

皆無でした。

 

 

そんなプライド要らないし、私はどうしても夜明けさんをもう一度取り戻したかった。

 

 

一度奪われたから取り戻したかったわけではなくて、

私に必要だったからどうしても欲しかった。

 

 

美月とはお付き合いが良好に続いてるということだったので、(内情は詳しく知りませんでした)

私は心の中では「夜明けさんがそこまで本気で愛した美月ってどういう人なんだろう・・」と興味津々ながらも虚勢を張ってあくまで「幸せになってね」と聞き分けのいい元彼女のスタンスを取っていました。

 

 

 

数か月連絡を取っていなかったので今夜明けさんがどこに住んでいるのかも知らないままだったのですが、聞くと初赴任地は私達が初めて旅行に行った場所でした。

数ある都道府県の中から、19歳の夏に二人で初めて旅行に行った思い出の地に住んでいることに若干の運命みたいなものを感じて、思わず話に花が咲きました。

 

 

 

そこから徐々に電話をするようになり、なんとなく元サヤに戻れそうな雰囲気になってきました。

 

 

 

とうとうある日、夜明けさんが「こっちに遊びに来る?」と聞いてきました。

 

美月がいるのにも関わらず、「こっちに遊びに来る?」という男。

 

 

 

 

私の友達が同じ目に遭っていたとしたら全力で引き止めます。

「いいように使われてるだけだよ」

「ナメてんの?」

「都合のいい女に成り下がったらダメだよ」

 

とにかく目を覚ますように説得したと思います。

 

 

 

 

ただ・・・やっぱりうれしかったんです。

 

もう一度夜明けさんと会えることが。

 

 

 

このままもう二度と会えないと思っていたのでもう一度会えること、

そして・・・もしかしたら元に戻れるかもしれない希望の光が湧いてきてしまいました。

 

 

条件だけ見れば最低な人なのは分かってます。

どっこもいいところがないクズ男なのは分かってるけど・・・

 

 

色々御託を並べても・・

 

結局のところ私は夜明けさんが好きだった。

 

私には必要な存在だった。

 

 

 

 

 

【夜明けです】

 

ボクは小夜子が意外と仕事に真剣に打ち込んでいる様子に好意を持ちました。

 

また、いつまでもボクに執着していない様子にホッと気が緩んだのも事実です。

 

 

 

知り合いもいない田舎での生活を始めたボクに対して、小夜子は都会でキラキラと着実にステップアップしていってることを誇らしく思いました。

 

彼女の方が自分より出世したり、お給料が高くなると男としての自信を失ったり、プライドをこじらせてしまう男性も多いという話をよく聞きましたがボクにはそういう感覚はありませんでした。

 

素直に小夜子の「生きる力」に感心したのです。

 

 

 

「ほどほどでいい」というボクに対して小夜子は「いけるところまでいきたい」と上昇志向が強く、ボクにはないエネルギッシュさとパワフルさに頼もしさすら感じました。

 

学生時代はどこか頼りない小夜子だったはずが、

しっかりと自分の意志と高い目標を持って働く姿にまた新たな一面を見たような気がしていました。

 

 

静かな美月とうまくいっていなかったこともあり・・・

 

 

ボクは小夜子ともう一度やり直したいと思うようになりました。

 

どの面を下げて戻れるんだという気はしましたが、小夜子は「それでもいい」と言ってくれました。

 

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にも関わらず、ボクは小夜子に「(美月と別れるのは)もう少しだけ待ってほしい」と伝えました。

 

 

小夜子と元に戻ることは決めたけど、かといって今すぐ美月に別れ話を出来るかというとそういうわけでもありませんでした。

 

 

理由は・・・こんな一瞬で美月に別れ話を切り出すのは悪いとか申し訳ないとか・・・

 

色々かっこつけて言ったところで

 

結局は、

 

「気まずい」の一言に尽きました。

 

 

あの時バッと燃え上がって「彼女と別れるから付き合ってほしい」と言ったのにも関わらず、

その後たった数か月で「(元彼女とヨリを戻すから)別れてほしい」なんてどの口が言えるのかという気まずさ。

 

同期に「別れた」と知れ渡る気まずさ。

 

「アイツも研修マジックに引っ掛かった一人だったな」とレッテルを貼られるような気恥しさ。

 

 

 

ボクは決して強い人間ではありません。

 

強そうに見せているだけでベリッと皮をめくれば究極のワガママ、自己中で意志の弱いだらしない男です。

 

 

 

やりたくないことは極力やらないで済むようにしたいし、

気の乗らないこともやりたくない。

 

ただそんな自分がバレないように取り繕うことには長けていました。

 

 

 

だから小夜子にも「今すぐには美月に別れ話を切り出せないこと」をまるで正当な理由があるかのように説得しました。

 

 

ピュアな小夜子は「わかった」と言ってくれました。

 

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ある夜、久しぶりに美月に電話をしました。

 

 

そして、「俺たち別れない?」と切り出しました。

美月はあっさりと「うん、そうだね」と言いました。

 

たったこの二言でボクと美月は終わりました。

 

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その後、ボクと美月は一度だけ顔を合わせることになります。

試験を受ける前に2週間ほど一堂に会して研修を受けなければいけなかったからです。

 

 

その時の気まずさったら身から出た錆とはいえ、今も思い出したくない思い出のひとつです・・・。(美月にとってもそうでしょうが)

 

 

同期達(男)には無邪気に、「夜明け、最近美月とどうなってんの?」と聞かれました。

「別れた」と答えました。

 

彼らはその一言ですべてを察し、「ああ・・・(苦笑」と手短に言っただけでした。

額に「そうなるのも無理もない、わかるよ」と書いてありました。

 

 

しかし女性陣にはそう簡単にはいきません。

休憩時間に美月の友達に呼び出しをくらいました。

 

 

「夜明けくん、ちょっといい?」

 

 

女子数人の美月取り巻き軍団に取り囲まれ尋問を受けました。

 

 

 

その中に美月もいました。

が、美月本人は「別にもういいんだけど・・」と言いたげな表情でした。

 

 

当の本人よりも周りの女子たちの方がヒートアップしていて、

果たしてこれは誰の希望で尋問が行われているのかは謎でした。

 

美月の友達:「まさか、夜明けくん、美月をフッて、元カノとヨリを戻してないよね!!?」と詰め寄ってきました。

 

そう思うのも無理ありません。

もしかすると美月が友達に相談したのかもしれないし、女の勘が働いたのかもしれません。

 

 

「そうだよ」と正直に言う?

 

・・・いいえ。

 

 

ボクは「それはない」と全力でウソを貫き通しました。

 

 

「ほんとに!?」と何度か聞かれたけど、「ほんとのほんと」とボクは言い続けました。

 

あくまで元カノとヨリを戻すから別れるわけではなくて、物理的に距離が遠くなってしまったので交際継続が厳しいということで納得してもらいたかったです。

 

女子軍団から解放された時には変な汗をぐっちょりとかいていました。

 

 

 

結局そのあとすぐに「夜明け、元カノとヨリを戻したってよ」っていうのは

同期の間に知れ渡り、

当然美月の耳にも、あのときの取り巻き軍団の耳にも入ることになりました・・・。

 

 

あまりにもすべての行動がダサすぎて・・・

 

 

今思い出しても、自分のバカさに嫌気がさして出来るだけ直視したくない過去です。。。