こんにちは。

 

小夜子です。

 

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
 

 

過程はいいから早く結論を早く教えてくれというご意見も頂きますがご期待に添うことはできません。

 

1話ごとに、何かしらエッセンスは散りばめられていると思いますので、、

小説を読み進めるような感覚で

自分はどう生きたいのかを見つめ直したり、ご夫婦で話し合うきっかけになれれば嬉しいなと思ってます。

 

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昨日の記事も読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

昨日の記事で「どうして本音を結婚前にきちんと伝えてあげなかったのか」と怒りにも似たような感情を抱かれたでしょう。

 

これはボクと小夜子の、「過ぎ去ってしまった人生の分岐点」の話なのです。

 

誰にでも「あの時、あちらを選んでいれば・・」と後悔することもあれば、


「あの時こちらを選んでいてよかった!」と自分の選択を誇りに思うこともあるでしょう。

 


ただどちらも、もう取り戻せない。

 

 

 

結婚する前にすべてを打ち明けて結婚する男がどれだけいるのかと疑問に思います。

 

 

女性の中にも一生墓場まで持って行くと決めた気持ちを一つや二つ抱えたまま結婚する人もいるでしょうし、

さらにいえば人生のパートナーを選んだ理由も必ずしも純粋なものだけじゃなく、パートナーの見た目や年収、職業や家柄、社会的地位といった打算的なことを考えて決めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

23歳の僕にとって



これから小夜子とセックスできないかもしれない・・(できるかもしれない)は、


わざわざ本人に向かって告げるほどのことでもありませんでした。

 
 
 
ボクにとっては「なくても大丈夫なもの」であったし、小夜子にとってそこまで必要としているものだとも思えなかったからです。
 
 
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そしてボクたち男が、女性に対して決して言わない本音があります。
 

 

ボクはこれを3番タイプの特徴のひとつだと思っています。

 



広くいえば3番のみならず男性全体に同じような要素があると思っています。

 

 

 

何度も言いますがボクは小夜子を愛してました。

とても大切に思っていましたし失いたくもありませんでした。

 

 

だから全力で妻(彼女)に、

【問題の核心から目線をそらせよう】とするのです。

 

 

 

今回、小夜子が怒ってしまった理由は

 

「せっかく来ているのに興味も示してくれなかったことへの悲しみ」

「プライドをへし折られた怒り」

「自分のことはもう好きじゃないのかもしれないという焦り」

 

このあたりだということは分かっていました。

 

 

 

が、ボクはこの3点への具体的な回答は避け、


【問題の核心から目線をそらすこと】を意識しました。

 

 

小夜子の悲しみ、怒り、焦りに、

 

「結婚したらいつでもできるようになるよ」という


「希望」で返しました。


 

ボクはそれはそれは饒舌に説得するのでした。

 

もう一人の僕が「よくそんなにペラペラと喋れるな・・」と俯瞰して眺めてるのも気にせず。

 

 

 

 

 

 

幸いにも職業柄、心にもないことを言うのを得意としていました。

 

息を吐くように嘘をつく・・・わけではありませんが、それと同等のことをやっていたと思います。

 

矛盾しているようですが、そうすることがボクを守る術でもあったのです。

 

 

 

結婚したらいつでも出来るようになる

 

「今は仕事を始めたばかりでまだ軌道に乗ってないから疲れてるけど、

そのうちペースをつかめたら気持ちの余裕も出来て、セックスだってできるようになる」

 

「今はたまにしか会えなくて一日遊びに行った後だから夜は疲れてしまって出来ないだけで

そんなに気にするほどのことじゃない。」

 

「子どもだって欲しいと思ってるし。結婚して一緒に住めば場所も時間も選ばずいつでも出来るようになるんだから。」

 

 

期待を持たせる方がお互いにとって最善の方法だと思ったのです。

 


 

 

 

【小夜子です】

 

 

ううう。。。。辛いです!!笑

 

 

辛いです!!!

 

グサグサグサァァァァァァ!!!(刺)

 

 

この【問題の核心から目線をそらせる】は男性の得意とする手法です。

 

 

男性の「疲れてるんだ」はウソではないけど本質ではありません。

(女性のそれも同じだと思いますが)

 

そう言えば相手(妻・彼女)が黙ることを(本能的に)知ってるから使うのです。

 

 

相手が何も言えなくなるところを上手に突いて相手の攻撃能力を削ぐ。


根本的な治療をせずにひたすらその場しのぎでバンドエイドを貼ってるだけのような状態です。

 




ただ相手が悪いかというとそうでもなく、

私達も無意識のうちに同じようなことをして自分の身を守っていますし、

結局きちんと見つめようとしなかった私にも責任はあります。

 

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当時の何も知らなかった私にとってみれば、

夜明けさんの「結婚したらいつでも出来るよ」という言葉は救いでした。

 

 

もともと私は「こんな事ぐらいで怒ってしまう自分がどうかしてる」と思っていただけに、

 

夜明けさんの言葉に希望を抱きました。

 

 

 

だって「いい加減にしてくれよ。そんなにセックスばかり求められてもうんざりなんだよ」って怒られるかと思っていたら


かえって来た言葉が

結婚したらいつでも出来る。」だったのですから。

 

 

 

私のことを女として見てないわけでもないし、

そういう気持ちがなくなったわけでもない、


ただ今は忙しいからちょっと出来てないだけで結婚したらできる・・・!

 

私は夜明けさんの言葉が嬉しかったです。

 

 

それに、どんな人でもダメなところよりも良いところに目を向けたいと思っていました。

 

夜明けさんは性欲は薄いけど、他にもいいところがいっぱいあります。

性欲なんて取るに足らないものでもありました。

 

 

夜明けさんは小夜子を純粋だと言ってくれましたが、私にも打算的なところや計算高いところがあります。

 

夜明けさんの経済力に惹かれて結婚を決めました。

 

結婚するうえで「お金の心配をしながら暮らす」ということだけは絶対に避けたかったのです。

もう貧乏な暮らしは嫌だった。

 

夜明けさんに性欲が足りなくても結婚はしたけど、経済力がなければ結婚しなかったと思います。

 

23歳の私にとって、セックスで飯は食えないと思っていました。

お金の心配がなく暮らせそうということも私にとっては高ポイントだったのです。

 

 

それに、夜明けさんと別れたところで同等のスペックを持った人と出会える保証もありませんでした。

 

 

 

ただ、この考えが甘かったということはもっと後で気づくことになるのです。

 

セックスは必ずしも性欲の処理だけじゃないことを

23歳の私は知らなかったし、そんなこと誰も教えてくれなかった。

 

 

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どんなに恨み節を言ったところで、時は二度と戻せないので

私が出来ることといえばこれから結婚しようとしている方に伝える事だと思います。

 

これはいずれ子ども達にも読んでもらいたいと思っているので必ず伝えようと思っています。

 

さらには、私達の今後の人生でもこの反省を活かし、肝に銘じようと思います。

 

要するに永遠のテーマです。

 

 

 

少しでも「違和感」があったなら

その些細な違和感を大事にしてほしいのです。

 

 

 

私の人生の大きな最初の分岐点はまちがいなくこの「結婚前」にあります。

 

 

「ん?」と思ったのにも関わらず、きちんと直視しなかった。


「好き」という気持ち、打算で見て見ぬふりをして、乗り越えてしまった。

 

「なんで?」「大丈夫かな?」と思ったのに、その自分の気持ちを大切にせず、

「こんなことで機嫌を損ねる私がおかしいんだ」と思うことにしました。

 

 

 

 

夜明けさんに

性欲の強い女と思われるのも恥ずかったのもあります。

 

セックスのことばかり考えてる女と思われるのもイヤでした。

こんなことを思ってしまう自分もイヤでした。

 

 

人生の先輩方から結婚とは忍耐だって聞きました。

 

 

完璧にパズルのように合う二人なんていないんだし

どこかしらかは欠けてても当然だと自分に言い聞かせました。

 

 

性欲の重さが重さが釣り合っていない予感がしつつも、

そんなことは取るに足らないものだと振り分けて、

 

【結婚】というゴールへ向かって走り続けたのでした。

 

 

ここが私達にとって最初の分岐点だったということを知る事になるのはずっと後のことです。

 

 

 

 

お互い肝心なことから目を背けて問題を先送りしただけだった。

 

 

ちいさな違和感。

 

 

ここをしっかりと見つめていく勇気と気力、体力が私にあれば、

もっと人生が違ったのかなと思っています。

 

 

時間は取り戻せないので、

この経験をこれから結婚していく人に伝えたいです。

そして、私達自身の残りの人生にも活かしたいです。

 

 

「違和感」を大切にしてほしい。

その違和感が人生の分岐点になるかもしれない。

 

 

 

 きっと誰にもあると思います。

もしくはまだ気づいていないか・・・

中には一生気づかない場合も。