夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。
新婚からずっとセックスレス。
気づけば干支一周回ってました。
私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。
単なるセックスレス解消ブログではなく、
「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
前回の記事はこちら
いかがでしたか・・・。
気づいていたのに、気づかないふりをした夜明けさん。
分かっていたのにあえて自分から核心には触れなかった夜明けさん。
酷いですよね。
夜明けさんがこんなことを考えていたと知ったのはずっと後のことになります。
私と夜明けさんは普段からなんでも話し合えるし(ただし性の話以外)、
本音で話してくれていると信じていました。
まさかこんな事を考えていたなんて・・・
どんなに仲が良いと思ってる夫婦でも、
どんなに隠し事がないと思っている夫婦でも、
本当の本当の気持ちなんて分からないものだと思い知りました。
・・・・・・・・・・・・・・・
再び夫の夜明けです。
ボクのターンが続いていますが皆さま、大丈夫でしょうか・・・・
ボクのことを受け入れられない女性がほとんどだとは思います。
怒り心頭だと思います
ですが、今回も誰にも言わなかったボクの本音を語っていきたいと思います。
実を言うと、
ボクはあの時 既に、
結婚しても小夜子と「セックスをしたい欲」が復活する可能性は少ないと感じていました。
正確に言うと「これから今までと同じようにセックス出来るのかな・・・・・?」と不安に思う瞬間もあれば、
「なんとかなるだろう!結婚すればまた気分が変わるかも!」と楽観視する瞬間もあり、
自分の中でも揺らいでいました。
・・・・・・・
ボクと小夜子は、大学を卒業するあたりから将来の話をよくするようになりました。
長男長女気質な僕たちは根は真面目で、レールの上からはみ出ることを嫌うタイプなので王道のライフプランを好みました。
ボクの就職した業界では奥さんは専業主婦のパターンが多かったので、
同じように小夜子にも、専業主婦でいてくれること(家庭に負担をかけるほど働いてほしくない)を望みましたし、小夜子自身も家庭に入ることを望んでいたので喜んで承諾してくれました。
この業種のパートナーに専業主婦が多かったのは、全国転勤のせいで長期的に働くことが難しかったこともあったとは思いますが、
若かったボクには先輩方の
「一人で家族を支えられるだけの年収を稼ぐ力」に強い憧れを抱きました。
自分が働いて家族を養う、これがボクの目指す理想の夫像・父親像でした。
ボクと小夜子もいずれ結婚をして、
ボクが外で働き小夜子は専業主婦になり家庭を守る。
転勤地にはついてきてもらって、子どもは2人ぐらい作ろう。
いずれ子ども達のことも考えて定住しなければいけないのでどこかにマンションを買ってボクは単身赴任になるだろう。
子どもが中学校に入った頃から小夜子もパートに出て働くのもいいし、好きなように過ごしてもらっても構わない。
定年までボクは企業戦士として働き・・・子ども達も無事に巣立って、優雅な老後を送る。
そんな風にして過ごしていくんだろうな・・と思い描いていました。
「王道のライフプラン」を貫ける自信に満ちていました。
ボクたちの未来はこんな風にして進んでいくだろうと、何にも疑っていませんでした。
この時点で将来セックスが出来るのか、出来ないかを考えたところで答えは出ないです。
やってみないとわかりません。
そもそも結婚がゴールではなくスタートだということすら分かったようで分かっていませんでした。
学生に毛が生えたような23歳のボクにとっては、「たかがセックス」です。
そこまで真剣に考えるほどのテーマではありませんでした。
そもそも夫婦なんて長年連れ添ったらセックスがなくなって当然ですよね?
いつまでも女として見られたい女とか生涯現役でありたい男とか、そういうのボクは全く求めていません。
むしろ、セックスをしないと繋がっていられないような夫婦の方が脆い関係だと思っていました。
セックスなんてしなくたってお互い愛し合うことはできるし、
子どもの父親と母親になり、家族として生活していく。
恋愛から情へ変化してこそ強固な絆が形成される。
これがボクの理想像でした。
消極タイプのボクにとっては夫婦の性生活は尚更優先順位の低い問題でした。
セックスできないと決めてかかっているわけではなくて、
「今後小夜子と今まで通りセックス出来るのだろうか・・・・」という不安もあれば、
「何とかなるだろう」という期待もありました。
ボクもまた小夜子と同じく不安と期待のはざまにいました。
(とはいえ大半は真剣に考えていなかった、が占めていますが)
ボクはいずれ子どもを欲しいと思っていたので、
恋愛時代のようなセックスをしなくても、
子作りをするとなるとセックスする機会はたくさんあるし、
理由のないセックスはしたくないけど、
子作りという理由があれば出来るでしょう。
だってそれまで何度か耳にしてきました。
「普段はセックスしないけど子作りの時だけは頑張った」と。
ボクだって子どもは普通に出来ると思っていました。
誰がこの先子どもすら作れないなんて想像できますか。
そもそも、セックスに対して少しの不安があるからといってそのことを小夜子に伝える必要があるのか・・?
進み始めた結婚という列車から降りる事もボクには出来ませんでした。
頻度の減少が婚約を破棄する理由に当たるとは思いませんでしたし、小夜子がそんなことを言い出すとも思っていませんでした。
そこでボクがどうしたのかというと・・・
全力で小夜子を説得にかかりました。
あぁ・・・ここから本音を話すのは胸が痛みます。
小夜子にとって本当にかわいそうなことをしたなとおもいます。
ボクは小夜子がとても純粋なことを知っていました。
最初から人を疑ってかかるボクとは違い、小夜子は清く、人を信じるタイプです。
言い方が悪いですが・・小夜子を騙すなんて朝飯前でした。
ボクがついてるウソも見抜けず素直に信じてしまうような子です。
そもそも「見抜く」という概念すら持っていないほど純粋なところがありました。
そして、少し世間知らずなところがあるのもわかっていました。
それをいいことに、全力で誤魔化す事にしました。
「私のことをもう好きじゃないのかな・・・」
「既に家族のような存在になってしまったんじゃないかな・・」と不安がる小夜子に、ボクはこういいました。
「結婚したらいつでも出来るよ」と。
自分の中では限りなく危ういと分っていたのにも関わらずです。
結婚したらいつでもできるよと、全力でごまかして丸め込む。
これが「優しさ」だと思いました。
だって、本当のことを告げる必要がありますか?
小夜子本人に「ボクは君とのセックスに飽きてしまっている。今後も出来るかどうかわからない」と絶望を告げたところ一体何になるのでしょう。
ただ小夜子を悲しませるだけです。
怒った小夜子が婚約を破断にするかも・・?
いいえ、きっと小夜子はそれすらもぐっと受け入れたでしょう。
そのぐらい小夜子は辛抱強く、一度これだと決めたらとことん愛してくれる人です。
そんな小夜子にわざわざこんな残酷な真実を告げるよりも、
「結婚したらいつでも出来るよ」と希望を持たせる方が楽だと思ったのです。
お互いにとって。
胸は痛みませんでした。
何故なら、「結婚すればいつでも出来る」というのもまたボクの本当の気持ちだったからです。
環境が変われば出来るようになるかもしれないと期待していた部分もありました。
ボクだってこの先どうなるのかわからなかったのです。
・・・・・・・・・・・・
※結論を早く教えてくれというご意見も頂きますがあしからず。ご期待に添うことはできません。
このブログはセックスレス解消手ほどきブログではありません。
今年中に結末まで辿りつくのか、何年続くのか、始まったばかりの漫画が何巻まで発行されるのかわからないように書いてる私自身にもわかりません。
しかも我が家の形が皆さんの家庭に当てはめられるなんて1ミリも考えていません。
1話ごとに、何かしらエッセンスは散りばめられていると思いますので、
自分自身の気持ちを見つめ直すきっかけになったり、ご夫婦で話し合うきっかけになれたり、何かしらのきっかけになれたら嬉しいなと思って書いています。
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