事務的な連絡をする必要があったので、●●に電話したところ珍しく折り返しかかってきた。すぐに話が終わって、何気ない感じで聞いた。


昨日一万円おろしたよね、なにに使ったの?
聞くと、彼はしれっと言った。
体の調子が悪くて病院で検査したから。


私は知っている。彼が昨日カラオケボックスに行ってその後ホテルに泊まり、今日の午前11時にチェックアウトしたことを。

生活費にと残しておいた4万は10日で消えていた。外食が主な使い道だ。
ガソリンや公共料金、通信費は引き落としなので含まれていない。純粋に、経費立替と食費用だった。ちなみに●●の職場ではまかないがある。経費立替といっても消耗品をすこし買うくらいだ。

ホテル。外食を繰り返しているし、デリヘルを呼ぶ金はおそらく無いはずだ。
女がいたら有り難い、最近そんな風に思う。もし浮気していて、相手が同僚だったらさらにラッキーだ。会社伝いに女に慰謝料を支払ってもらえる。●●の代わりに。彼の唯一の特技だ。

バカな男に引っかかった同士、哀れではあるがそんなこと言ってられない。私には子供がいて、私と子供の傷ついた人生を再生させなければならない義務がある。

それにしても、毎日の行動はこんなにも嘘にまみれているものだろうか?
家族に見せられないようなこと。私はない。
私は別に●●に一日の行動のなにを知られても別に困らないし、後ろめたさなどない。金だって借りてないし滞納などしていないし男もいないし浪費もしていないし子供を放り出して遊びに行ったこともない。日記だって勝手に見たらいい。本当にあったことと本当の気持ちしか書いていないのだから別にかまわない。むしろ彼と周りに読んでもらって感想を聞きたいくらいだ。

後ろめたさに潰されてしまわないのだろうか。