ようやく電話にでた●●に、もう一人ではどうにもならないんじゃないかと聞いた。
●●は、どうしていいかわからないという。
わからないとしか言わないので、思ってることだけ言ってと伝えたら、彼は
最近、忙しくて鬱になりそうな状態で、督促のように私が何度も電話するのが怖いと言った。怖くて元の夫婦関係には戻れないと●●は断言した。
じゃあ離婚するとして、子供はどうするのかと聞いたら、
養育費は払えるかわからない。もし片方だけ俺が引き取っても大学は絶対入れられないし、高校で我慢してもらうしかないだろうね。
そう言った。
まだ4才の我が子を、自分の都合で大学に入れられないと決めつける父親。どんな才能があって、将来なにになりたいのか。そんなことも知らずに。
笑うしかなかった。次はどんな発言が待ち受けてるんだろうと、なかばコントにでも興じているような気分だった。
休みも取れない眠る時間もない低賃金な仕事など捨てて、家族のために私の実家のある田舎に引っ越して、1からスタートするという選択肢もあるのではと言った。
すると●●は、
遊ぶ場所も少ないし、賃金も低く仕事も選べない、田舎は陰湿な客が多いからそっちには行きたくない。そう言った。
次元の違いをまざまざと見せつけられた。家族と自分の欲を天秤に掛けて、自分を優先した。遊ぶ金もないのに、●●は自分の欲を満たしてくれる餌にしがみついていたいのだ。
●●の生活の基盤はどこだろう。
飲食店、ガールズバー、風俗店、高級車。満たせない欲の象徴を眺めてよだれを垂らしながら、彼はない金を出してチェーン店の牛丼をすするんだ。
膨れ上がった欲が張り裂けたとき、彼は何をするんだろう。
彼を思うと、闇がどこまでも広がっていく。