返してもらいたい、●●に消費されたお金も人生も。
そう思うと、表面上は仲のいい家族として繕って、私が経済的に独立して、子供が父親と離れるか判断できるほど成長して、貯金の額が結婚前に戻った頃に、さようなら、あなたはいりませんのであとはお好きにどうぞと言ってやりたい。
けれどそうなれることはあるのだろうか。もしお金が戻ったとしても、時間は取り戻せない。その頃わたしは壮年期だ。一人で仕事をできないわけではないから、時間さえあればキャリアを積めるかもしれない。けれどそんな馬鹿げた仕返しのために、子供にむなしい日々を送らせることは、誰のメリットになるんだろう。
独身の頃に戻りたいと無意味なことばかり考えてしまう。
人に裏切られ続けることのつらさを知らなかった頃に。
●●に似た子供を愛せているだろうか。関係を築けるだろうか。
まともに働けるようになった頃には私は老いて、できる仕事も限られているだろうか。

不安は払拭されることがあるんだろうか。私が全てを漏らさず管理して、●●が全てを明け渡すことはできるのか。

無駄なんだ。●●という人間は、家族を持つことに適していない。これが本当の姿なのだ。