●●が死にたいと電話で言った。
さっき首をつろうとしたんだと。

増えた仕事をロクに回せず、残業ばかり増えて、同僚の尻拭いばかりして、家族は遠くにいるし、自分は私にやるべきことをなにもできていない、と。

では少しずつ改善したらいいと提案した。
寝不足ならしっかり寝られる環境をつくればいい。疲れて運転する体力もないのなら、車の中に快眠できる環境を作るとか。
私がお願いしたことも、やらずにいるせいで連絡しづらくなっているのだから、まずは一つだけでもこなしてみたらと言った。使ったお金のレシートを一枚でも送ったらいいと。
彼はそうだね、なんだか頑張れそうだと言った。

●●は死ななかったし、
結局なにも送ってこなかった。


仕事を辞めたい。と言い出した。
中年で昼の仕事に完全転職したいと。
そうしたら子供と遊べるし、家事も手伝えると言った。そして、今より給料が下がるけどと付け足した。

お金のことで別居になった。別居中に昼の仕事に転職したところで、どうやって子供と遊んで家事を手伝うのか。

発覚した借金はまだすべて返しきれていない。それなのに給料が下がる前提で転職。

私が彼に別居中に望んだのは、真面目に働いて、無駄遣いせずに自分の責任に向き合って過ごすこと。
昼の仕事になって子供と遊んで家事を手伝ってほしいとは一言も言わなかった。

飲食店を続けてきて、それ以外のキャリアはない。それは●●が選んだ道だ。キャリアがないのに何の仕事をするのと聞く。配送とか…と言う。大型免許はないのだからベースアップなんて望めないのは瞬時にわかる。

口先はうまいのだから営業は?出来高制なら頑張り次第でなんとかなる。そう言っても彼はいい返事をしない。

なにがあって辞めたいと思うのか聞いた。

上層部に悪意ある人間が就任したことで、仲のいいマネージャーが二人同時にやめると。だから。と。

あなたはマネージャーの立場でものを見たわけではない。マネージャーがやめる理由を直接みていない。その悪意ある人間の悪意を直接被る立場にいない。ひとつの店の業務をこなしているだけで、飛び回ってあちこちの問題を解決したりしているわけではない。それは理由にならないでしょうと。


なんだかんだと自分を取り繕って、人のせいにして、甘えて、自分が楽をしたいだけだ。