働き方改革という言葉をよく聞きます。
残業時間を減らす試みがクローズアップされていますが、
本当の意味は何でしょう。
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「1億総活躍社会」実現に向けた取り組みだそうです。
少子高齢化が進む中でも「50年後も人口1億人を維持し、
職場、家庭、地域で誰しもが活躍できる社会」の実現。
この背景には、労働力の主力となる生産年齢人口(15〜64歳)が
想定以上のペースで減少していることが挙げられています。
2050年には総人口9000万人、75歳以上が2200万人。
人口の40%は60歳以上になるそうです。
これをなんとか阻止するための改革。
単なる時短では片付けられません。
そもそも、看護業務に時短はないし。
なんだか難しくなってきたので、
私なりの働き方改革を考えてみよう。

職場における人間関係は、働きやすさ、仕事に取り組む姿勢、
キャリア形成にも大きな影響を及ぼします。
2015年にナースフルが調査した結果によると
職場の人間関係については「良好」となっているものの、
詳しく紐解いていくと、上司からのパワハラや同僚からのいじめを受けたことがある
と回答した人が70%以上あり、非常に高い割合となっています。
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その内容としては、「陰口を言われる(63.7%)、
「人格を否定するような暴言を言われる(53.3%)
「無視される(42.1%)
と続きます。その他に、「過剰な業務を科される」
「申し送りや連絡事項を伝えてもらえなかった」
など患者さんへのケアに影響があるものもあります。
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そして、看護師は上司や同僚だけでなく
患者さんからの批判や批評を受け、運が悪ければ
暴言や暴力、セクハラを受けることも多く、
どうしても怒りやストレスを抱えやすいのではないでしょうか。
それでは、働きやすい職場とは言えません。
また逆に、溜め込んだストレスが患者さんや家族に向けられて
強い口調で対応したり、優しく接することができなくなる場合も
あるでしょう。
そんな自分を責めたり、ストレスがたまって体調を崩したり
退職を選んだりする人もいます。
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こうなる前に、怒りの感情と上手に付き合うためのスキルを
身につけることが大切です。
怒りを感じることは悪いことではありません。
怒る必要があることには上手に怒れ、
怒る必要がないことには怒らずに対処できるようになれるのが
アンガーマネジメントです。

上手に怒れるようになると、パワハラがなくなります。
相手の人格を否定するような暴言を吐かずに、自分の気持ちを伝えることができます。
怒っている人に対しても、何故その人が怒っているのかがわかるので
上手に対応できます。
大きな改革をすることは難しいけれど、
アンガーマネジメントを取り入れることは簡単にできます。
すぐにできる怒りの対処法として、
6秒間やり過ごす「その場セラピー」と呼ばれる方法があります。
怒りの感情は反射的に言葉にだしてしまうことも多いですが、
その怒りの感情のピークは6秒と言われています。
その6秒間感情を抑えることができれば、落ち着いて対処できるようになります。
脳が考える時間を作れば、より良い選択ができるからです。
そのために、深呼吸しても良いし、心を落ち着かせる言葉を唱えても良いし、
その場を離れても良いのです。
こんな簡単な方法を知っていれば、すぐに行動にうつせます。
でも知らなければ、ついつい「売り言葉に買い言葉」が出てしまうかもしれません。
そうすると、パワハラになったり、人間関係を悪くしてしまったりして
働きにくい職場になってしまいます。
働き方改革に、アンガーマネジメントを取り入れる。
最初の第1歩にオススメです。