このお正月は
ぎっくり腰で寝たきりだったという知人に
「新年早々、災難だったね」
と声をかけたところ、
「お正月で助かったよ。かえってゆっくり休めたしね」
と笑顔を向けられました。
気の毒だと思ったのはこちらの勝手な思い込みで、
本人はぎっくり腰で動けない状況を前向きにとらえ、
逆に楽しんでいたようです。
考えてみればこの知人は、
何か問題が起こったときにいつでも
「かえってよかったよ」
「逆に楽しいよ」
「むしろ大歓迎だよ」
と笑って事に当たっています。
かたわらから垣間見える状況が
決して楽そうではないときも、
あからさまに大変さをかもし出したり
不安がったりすることなく、
そのときできることを黙々とやっている、
そんな印象です。
「いつもどんと構えているねぇ」そう感心すると、
「失敗した経験の量が半端じゃないからね」と。
たとえ成功者と同じことをしても、
表面を真似しただけでは
同じように成功できるとは限りません。
成功した人のバックボーンには、
成功に匹敵するだけの失敗の数々が隠れていることが
容易に想像できるからです。
判断ひとつにしても、
わずかな経験でする判断と
豊富な失敗に基づいた判断が同じはずはありません。
シャネルの生みの親である
ココ・シャネルの名言に
「人生が分かるのは、逆境のときよ」があります。
ウォルト・ディズニーも
「逆境の中で咲く花は、どの花よりも貴重で美しい」と言いました。
大成功を収めた彼らもやはり「逆境」という環境を
前向きにとらえて果敢にチャレンジしていったのでしょう。
お正月のテレビ番組で、
いまどき珍しい凧上げの光景を見ました。
凧は風に向かっていくからこそ高く上がります。
風に流されていては上がっていけません。
澄み渡った青空に高く高く舞い上がる凧を見ながら、
逆境こそ人を強くさせる環境だと改めて思う新年でした。
事の成るは逆境のとき。
逆境を乗り越えた分だけ自分も商売も成長していくのでしょう。