「埋蔵能力」深ボリストが、あなたの真の才能を発掘します! -8ページ目

2020年 世界はこうなる
 
長谷川慶太郎×田原総一郎
 
SBクリエイティブ

 
第1章 誰にも止められない中国崩壊
 
第2章 アメリカ、ロシア、日本はどうなる
 
第3章 なぜ共産主義は国家をダメにするのか

 



 
田原総一郎氏が長谷川慶太郎氏にインタビューした対談
 
物ですが、本誌の表紙の写真を見て、吹き出してしまい
 
ました。
 
口角が極端に下がったジャーナリストと自然に口角の上
 
がった国際エコノミスト。この時点で勝負ありでした。




決定的に日本と違う中国バブル崩壊
 
 
・バブル崩壊後も安定を保った日本の製造業
 
 
T(田原)

「失われた20年」というのは金融業界がつぶれただけ
 
で日本経済が失われたわけではなかった、というわけで
 Zすか?
 
 
H(長谷川)

そうです。金融面での「失われた20年」だったのです。
 
金融界に限った表現です。

 
 
・中国はバブル崩壊後どうなるか
 
中国は経済そのものがカネ詰まりで、どうにもなりませ
 
ん。そして中国の製造業も相当に痛んでいます。
 
 
・中国が日本で太陽光発電に熱心なわけ
 
H 上海電力は中国で最大の国営電力会社です。その大企
 
業が祖国を見捨てようとしているのです。
 
中国内にある発電所は、経済が破綻したら大打撃を受け
 
る事になります。その時あてになる財産を残しておきた
 
い、という事で日本に投資しているのです。

 
 
 
 

中国の「量から質」への転換はあるのか
 
 
H (日本が「量から質」に転換し)効果が大きく表面化
 
するのは、1973年位第一次オイルショックが起きてから、
 
約19年後になります。1992年になって日本は特許の国 
 
際貿易で初めて黒字になりました。
 
ですから簡単に「量から質」にひっくり返るものではあ
 
りません。

 
 
中国も経済的な苦境から脱却するために「量から質」へ
 
の転換を目的とした「新常態」を推進しようとしています。
 
しかし日本の例を見ればわかるように、これは1年や2年
 
でできないのです。
 
 
日本は自由主義だから、オイルショックという危機も克服
 
し、経済を発展させることができたのです。
 
 
となると自由主義ではない中国は大変です。中国共産党幹
 
部が考えるほど経済の立て直しは簡単ではなく、将来に向
 
けて日本経済はますます隆盛し、反面、中国は没落する一
 
方でしょう。

 
 
 

 
20世紀の戦争は国家総力戦で政治体制の変革を起こした
 
 
H 20世紀の大きな戦争は、国家総力戦であるからこそ、敗
 
戦国は必ず政治体制の変革が起こるわけです。
 
第一、第二次、冷戦も、例外はありません。それが原則な
 
のです。そういう事を指摘する歴史学者は一人もいません。

 
 
  


2020年に世界の勢力地図は変わる
 
 
T 2020年に東京オリンピックが開催されます。この時点
 
で世界の状況は大きく変わっているでしょうか。
 
 
H 変わっています。中華人民共和国は国としてオリンピッ
 
クに参加できるかどうかも危ないと思っています。参加で
 
きる可能性は少ないでしょう。
 
2020年の時に中国がなくなったらどうするのか。共産国
 
はなくなって、分裂したままになります。後継国家の参加
 
はあるかもしれません。
 
その時は北朝鮮もつぶれています。世界の勢力地図は 
 
く大き変わります。そうすると日本が優位になります。
 
アジアは日本が取り仕切る事になります。


 
 
OK OK OK OK OK 
 
 
では四行読書日記で私なりにまとめてみます。

 
 
2020年 世界はこうなる
 
長谷川慶太郎×田原総一郎
 
SBクリエイティブ

 
 
第1章 誰にも止められない中国崩壊
 
第2章 アメリカ、ロシア、日本はどうなる
 
第3章 なぜ共産主義は国家をダメにするのか

 


 
 
Q1.(事実)一番印象に残ったものは何ですか? 

 
 
中国の「新常態」は量から質への転換を目的としたもの。
 
(私的には、経済成長低下を言い繕っている印象だったので)

 
 
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた
事実を一つ選んで書く。


 
 
Q2. (発見)直感的に思ったことは何ですか?  

 
 
中国では製造業界、金融業界がそれぞれが崖っぷちであること。


 
注)事実から得られた発見や感想などを書く。


 
 
Q3. (教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか?

 
 
自由主義が源

 
 
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
 

 

Q4. (宣言)その学びを活かしてどうありたいですか?

 
 
私はオープンマインドで人々に接しています。

 
 
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれている
自分を想像して現在進行形で書く。


 
 
 
 
ではでは。



聞く力
 
心をひらく35のヒント
 
阿川佐和子
 
文春新書841




「ビートたけしのTVタックル」で阿川佐和子さんを拝見

 
していると、発言のさばき方が見事ですね。


 
~もっと姑息な「話の戻し方」としては……、「話の戻

 
し方」というより、「質問や発言の差し挟み方」というほ

 
うが正しいかもしれませんが、相手の呼吸をつかむと

 
いう手があります。~(引用)


 
これらを含め、日常で参考になることが多々ありました。


 
では、本書の概要は次の通りです。




◆素直な気持で好奇心の赴くまま人の話を聞いたとき、

 
聞き手は自分の記憶や気持をそこに重ね合わせ、

 
必ず何かを感じ取るはずです。
 
そして、聞かれた側もまた、語りながら改めて自分の

 
頭を整理して、忘れかけていた抽斗を開け、思いも寄

 
らぬ発見をするかもしれません。
 




 
聞く側についてですが、たまたま開いた先輩アナウン

 
サーの著書のなかに、面白い項目を見つけました。
 
「質問は一つだけ用意しなさい」
 
でもさすがに「質問を一つ」しか用意していかないのは

 
心配なので、今はだいたい頭の中に三本ぐらいの柱を

 
立てるようにしています。
 
質問を一つに絞るにしても三つの柱を立てるにしても、

 
つまりはできるだけ相手の話に集中しなさいという教え

 
です。

 
 
 

◆「毎日、顔を突き合わせているのに、『へえ、この人に

 
こんな面があったのか。ずいぶん知り尽くしたと思って

 
いたけれど、まだ知らない部分があるんだなあ』と新鮮

 
に驚くことがときどきあるんですよ。だから飽きません

 
ねえ」
 
誰の発言だったか、とんと思い出せないのですが、ある

 
おしどり夫婦の言葉に、なるほど、だから長続きしてい

 
るのかと合点したことがあります。そういう夫婦になりた

  

いな。
 
憧れ続けて幾星霜……。

 
 
 

◆文春対談を始めて四年後、河合隼雄さんに出会い、「た

 
だ聞くこと。それが相手の心を開く鍵なのです」そう教え

 
られ、後ろ盾を得た気持になりました。
 
特に日本人にとって、「相づち」は欠かせないもののよう

 
に思われます。
 
そうか、雑誌の対談では、むしろ頻繁に声を挟んだほうが

 
いいのだとわかり、それは新鮮な発見でした。

 
 
 

◆「遠藤周作さんに学んだこと― ‐あとがきにかえて」を引

 
用します。
 
遠藤周作氏のインタビューでの逸話だそうです。
 
・・・・・・ 
 
「もうこれくらいで対談終わっていいんじゃないのかな。

 
今日は一人でいろいろしゃべり散らしたけれども、一見、

 
躁病的軽薄に見えるこの話のなかに、実は奥深い意味

 
と象徴を見つけることのできる読者と、それができない

 
読者とがいるでしよう」
 
私は遠藤さんのこのシメの言葉を、人生の指針として今

 
でも大切に心にしまっています。



 
 
////////// 
 
では四行読書日記で私なりにまとめてみます。


聞く力

心をひらく35のヒント

阿川佐和子

文春新書









Q1.(事実)一番印象に残ったものは何ですか? 



質問を一つに絞るにしても三つの柱を立てるにしても、

つまりはできるだけ相手の話に集中するというスタンス。



注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた
事実を一つ選んで書く。



Q2. (発見)直感的に思ったことは何ですか?  



人生において、誰かの「一言」がどれほど大切なもので

あるかを考えるとき、ほんの小さな相づちも、「きちん

と打たなきゃダメだ。



注)事実から得られた発見や感想などを書く。




Q3. (教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか?



傾聴



注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
 



Q4. (宣言)その学びを活かしてどうありたいですか?



私は日々、傾聴を何より大切にしています。



注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれている
自分を想像して現在進行形で書く。


 


ではでは。




知的余生の方法
 
渡部昇―
 
新潮社





40年以上前、著者の「知的生活の方法」を読んで

から、私の本格的な社会人人生が始まったような

気がします。


あれから何年たつことやら、「知的余生」を堪能して

いる著者の本に出会いました。


概要は次の通りです。




はじめに
 
第一草 年齢を重ねて学ぶことについて
 
第二章 健康と知恵について
 
第三章 余生を過ごす場所について
 
第四章 時間と財産について
 
第五章 読書法と英語力について
 
第六章 恋愛と人間関係について
 
第七章 余生を極める
 
あとがき


 
 
 

◆現代人の年齢は、人生五十年の昔との比較では、

 
およそ七掛けして考えればいいといわれているか

 
ら、五十歳で三十五歳、六十歳で四十二歳、七十

 
歳でも四十九歳ということになる。

 
六十歳でもまだまだ働き盛りの年齢である。
 
 
元外交官の岡崎久彦氏の例を挙げたい。
 
「“年齢は六十歳以上がよい”……私自身、外務省、

 
防衛庁には申し訳ないが、現役中よりもいまのほう

 
が、はるかによく物事が見える‥…その通りと思う。

 
五十歳の岡崎情報調査局長と今の私では物の見

 
え方が比べ物にならない」(「国家情報官」設置のす

 
すめ』)
 
これこそ「壮にして学んだ人」が古稀を越してから言

 
える言葉である。

 
 

 

◆アレクシス・カレルの『人間――この未知なるもの」

 
に(よれば)カレルは、この物理的時間の他に、時間

 
にはもうひとつあると指摘する。

 
それが、「内なる時間」だという。
 

若い頃の時間はゆっくり流れる。しかし、年を重ねる

 
とだんだん速く流れるようになる。

 
だから老化というのは、実は、時間の流れを速く感じ

 
るようになることなのだ。
 
 
しかし実は、この「内なる時間」の変化の中にこそ、

 
その先の人生を生きていく知恵が隠されている(…と。)

 
 
(一例として)夜型人間は、必ずしもダメな人間では

 
ない。夜の生活が出来るうちは現役だ、と考えた方

 
がいいだろう。無理して早起きすることはない。
 
つまり、朝寝坊したいと思うくらいに何かに集中する

 
ことが、定年後も大切になるということなのだ。ある

 
意味で、定年後にもやりたいことのある者は朝寝坊

 
したいと思うような人であり、定年後にやることのなく

 
なった人は、早起きして朝の散歩しかやることがない

 
人になりやすい、と言えるかもしれない。

 
 
 

◆(著者お勧めの本)
 

『パンセ』
 
パスカルは、自分の神秘体験を契機として、考えに

 
考えた挙句、このような結論を得た。
 
 
死後の世界や神や奇跡を盲目的に信じてしまうの

 
ではなく、自然科学者としての日で理論的に考え抜

 
こうとした。その過程で思いついたことやひらめいた

 
ことなどの断片を集めたのが『パンセ』だ。
 
だからこそ、ここには、科学者としての透徹した視点

 
と、鋭い洞察がちりばめられている。名著中の名著

 
の一つだと思う。

 
 
 

◆“あとがき”で著者はこう述べています。
 
では平和な聖代の逸民である私の理想としたいの

 
は誰か。それはスイスの哲人とも賢人とも称された

 
カール・ヒルティの死に方である。

 
その時七十六歳(今なら百歳以上に相当)のヒル

 
ティは、いつものように朝の著述をして、ジュネーヴ

 
湖畔のいつもの小径を娘のエデットと散歩した。

 
十月中旬のスイスの秋空は澄み切っていた。そして

 
宿泊していたホテルに帰ると、いつもよりも疲れを感

 
じたので、娘にミルクをあたためてもってくるように頼

 
んでソファに横になった。まもなく娘が暖かいミルクを

 
持ってきた時、彼は苦しんだ様子もなく息をひきとって

 
いた。

 
机の上には平和論の原稿があった。

 
彼は平生こう言っていたという。
 
「人生の最後の一息まで精神的に活濃に活動し、神

 
の完全なる道具として仕事中に死ぬことが、秩序正

 
しい老年の生き方であり、人生の理想的な終結であ

 
る」と。
 
彼はその平生自分が理想としていた死に方をした。

 
お見事と尊敬している。



 
 
OK OK OK OK OK


では四行読書日記でまとめてみます



知的余生の方法
 
渡部昇―
 
新潮社





Q1.(事実)一番印象に残ったものは何ですか? 
 
 
老化というのは、実は、時間の流れを速く感じるよ

 
うになることなのだ。
 
 
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた
事実を一つ選んで書く。

 
 
 
Q2. (発見)直感的に思ったことは何ですか?  
 
 
リタイヤ後の数年間が老々介護で終わってしまっ

 
たこと。
 
 
注)事実から得られた発見や感想などを書く。

 
 
 
Q3. (教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか?
 
 
光陰矢のごとし
 
 
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
 
 
 
 
Q4. (宣言)その学びを活かしてどうありたいですか?
 
 
私は、日々を意識的に過ごしています。
 
 
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれている
自分を想像して現在進行形で書く。
 
 
 
 
ではでは。



趣味は「読書」だ。と公言して半世紀もたった私ですが、

最近は、本の扱いが変わってきました。


「自炊」です。


本棚からあふれた本を減らすために道具をそろえた

のですが、自炊すると本が減るから、補充しようじゃ

ないか…という悪魔のささやきに心を奪われてしま

ったのです。


挙句の果て、古本を買いまくっています。(現在形)


新書版がメインですが、都合1000冊も増えたものを

どう収納するかから始め、今に至っています。


収納に手間取れて中断していた自炊も、ぼちぼち

始めたところです。


さて、本日のお題は

「方法なんて気にするな。」なんですが、たまたま

選んだ本が「本の読みかた」といういわく因縁つき

なもので、「スロー・リーディングの実践」という副題

が示すように、速読の真逆に位置する方法です。


私は、フォトリーダーでもありますので、著者が「上

から目線」で速読を裁きまくるのを必死に?こらえ

ながら目を通したしだいです。


何度も何度もくどいくらい「速読」をけなし、「遅読」

を推奨する、ここまでくると、お手上げで、怖いもの

見たさに、つい通読してしまいましたよ。





本の読み方
 
~スロー・リーディングの実践
 
平野啓一郎
 
PHP新書

 

旗
「スロー・リーディング」とは、差がつく読書術だ。その
「差」とは、速さや量ではなく、質である。特別な訓練な
ど何も要らない。
 
それゆえ、得をする読書、損をしないための読書と言い換
えてもいいかもしれない。

 
スロー・リーディングで読書のコツを身につければ、たとえ
速読が必要な場合でも、どこに注意しながら読めばいいかが
分かるので、誤読を減らすことができ、思わぬ失敗を防ぐこ
とができる。



旗
オレは本を何百冊読んだ!」と言っても、「で?」と笑われ
るのがオチだ。しかし、「オレはあの本のあの一節にメチャク
チャ感動した!」と言うのは、単純にカツコイイし、その人の
人間性について、多くを伝えてくれるだろう。

 
端的に言って、速読とは、「明日のための読書」である。それ
に対して、スロー・リーディングは、「五年後、一〇年後のた
めの読書」である。

 
ある意味で、読書は、読み終わったときにこそ本当に始まる。
 
ベージを撤りながら、自分なりに考え、感じたことを、これか
らの生活にどう生かしていくか。――読書という体験は、そこ
で初めて意味を持ってくるのである。

 
 
旗
本を読む喜びの一つは、他者と出会うことである。自分と異なる
意見に耳を傾け、自分の考えをより柔軟にする。そのためには、
一方で自由な「誤読」を楽しみつつ、他方で「作者の意図」を考
えるという作業を、同時に行わなければならない。これは、スロ
ー・リーディングの極意とも言えるだろう。

 
一冊の本をじっくりと時間をかけて読めば、実は、一〇冊分、二〇
冊分の本を読んだのと同じ手応えが得られる。これは、比喩でも何
でもない。実際に、その本が生まれるには、一〇冊、二〇冊分の本
の存在が欠かせなかったからであり、私たちは、スロー・リーディ
ングを通じて、それらの存在へと開かれることとなるのである。

 
この「考える」という行為こそが、読書にとつては最も重要なこ
とである。速読とは、要するにアタマを使わない読書のことだ。
 
「遅読(チドク)」は、すなわち「知読(チドク)」だと言えよう。



旗
量の読書は、もう終わりにしたい。これからは、自分にとつて大切
な本を大切に読む読書をこそ心がけよう。

 
そもそも、今の世の中に盗れかえつている膨大な本は、どうがんば
っても、一生の間に、その極々一部しか読み切れないのである。

 
記憶に残る読書、印象に残る読書のためには、あえてゆっくり読む、
という心がけも重要だろう。


 
 
 
OK OK OK OK OK 
 
では四行読書日記」ポジティブにまとめてみます。



 
Q1.(事実)一番印象に残ったものは何ですか? 
 
「遅読(チドク)」は、すなわち「知読(チドク)」である。
 
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた
事実を一つ選んで書く。

 
 
 
Q2. (発見)直感的に思ったことは何ですか?  
 
記憶に残る読書、印象に残る読書のためには、あえてゆっくり読む、
という心がけも重要だろう。
 
注)事実から得られた発見や感想などを書く。


 
 
Q3. (教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか?
 
量から質への転換
 
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
 
 
 
Q4. (宣言)その学びを活かしてどうありたいですか?
 
私は、量から質への転換を四行読書日記で実践しています。

 
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれている
自分を想像して現在進行形で書く。
 
 
 
 
ではでは


私事ですが、隣に住む孫娘が毎夕、我が家に勉強に

 
きています。

 
うまずたゆまず学び、遊び、日々成長を続ける姿は、

 
私たち夫婦の喜びでもあります。


 
さて、著者はこういいます。
 
「今日の豊かさを明日の世代に繋いでゆくためにも、

 
世代と世代のライフサイクルが噛み合うような生き

 
方を、今一度見直し、これから何をなすべきかを考

 
えていかなければならないように思います。」と。

 


 
 
 
「若作りうつ」社会
 
熊代亨
 
講談社現代新書2249

 
 
序 章 年の取り方がわからない
 
第一章 「若作りうつ」に陥った人々の肖像
 
第二章 誰も何も言わなくなった
 
第三章 サブカルチャーと年の取り方
 
第四章 現代居住環境と年の取り方
 
第五章 二十一世紀のライフサイクル
 
終 章 どのように年を取るべきか 
 


 

 
   
▼終わりなき思春期
 
 
世間一般を眺めれば、若さにしがみつくしか人生の方法
 
論を持たないまま、ズルズル年を取っている人が大勢い
 
るように見受けられます。
 
 
結果、拠り所もアイデンテイティも空白なままの、どこ
 
か重量感に欠けた“思春期おじさん、おばさん”がたく
 
さんできあがったのです。
 
 
にもかかわらず、現代人の多くは年の取り方に無頓着で、
 
人生の衣替えやギアチェンジについてあまり深く考え
 
ません。
 
 
本当は、生物としての加齢と社会的な加齢とを辻棲合わ
 
せしながら、心構えや生き方を変更していったほうが生
 
きやすくなりそうなものですが、エイジングの時計の針
 
が止まってしまった大勢の人々には、それができていな
 
いのです。

 
 
 
 
▼“成熟の無重力空間”
 
 
私達は、振る舞いの次元でも、消費コンテンツの次元で
 
も、無理をおしてまで“大人”をやらなくても済むように
 
なりました。こうした“成熟の無重力空間”で暮らすう
 
ちに年の取り方がわからなくなり、まごついている人が
 
多いのもまた事実ではないでしょうか。
 
 
しかも、地域社会にかわって人々の憧れやロールモデル
 
を牽引してきたマスメディアが若さに傾倒していたので
 
すから、年の取り方が停滞し、若さにしがみついておか
 
しなことになってしまう個人が大量発生するのも当然

 
いえば当然でしょう。かくして、年の取り方がわからな
 
い社会ができあがりました。

 
 
「成人になれば、自然と思慮分別や年の功を身につける
 
だろう」という淡い期待は、“年の取り方の無重力空間”
 
に置かれた成人は、欲望のままに生きるだけ」という事
 
実によって裏切られました。
  
 
 
 
 
▼コミュニケーション能力
 
昨今、コミュニケーション能力の重要性をあちこちで耳
 
にします。それもそのはずです、在学中から「皆に愛さ
 
れるか否か」「モテるか否か」を問われながら育った世
 
代が社会に進出し、そんな彼らによって社会が構成され
 
るようになったのですから。

 
 
コミュニケーション能力というと、「空気を読む能力」
 
や「共感力」を連想する人が多いかもしれませんが、
 
他人の行動確率を変化させ有利な状況をつくる能力
 
いう意味では、挨拶の習慣、礼儀作法、教養、手紙や
 
メールの書き方などもコミュニケーション能力に含ま
 
れます。インターネットの普及した現代では、ネット
 
リテラシーや情報端末の使い方などもコミュニケーシ
 
ョン能力として数え上げていいでしょう。



 
 
お里が知れる」という言葉もありますが、子ども時
 
代、周囲の年長者からどのような躾や仕草を学びとり、
 
身につけたかによって、案外コミュニケーション能力
 
は修正を受け学校や職場での心証を左右するものです。
 
 
親から子どもに受け継がれ、次世代の人間関係や社会
 
的地位、労働生産性といったものを左右する後天的要
 
素という意味では、それらは学力と同じか、ひょっとし 
 
たらそれ以上に重要です。

 
 
・命の循環全体を指す「生活環」
 
人生」でも「ライフコース」でもなく「生活環」
 
と表現するのは、この言葉が個人の成長だけを指す
 
のではなく、上下の世代が関わり合いながらそれぞ
 
れ年を重ね、人生や社会をバトンリレーのように受
 
け継いでいく、そういう命の循環全体を指す言葉だ
 
からです。
 
 
ではライフサイクル論のどこがユニークだったか
 
というと、こうした発達課題を「子どもだけの課題
 
ではなく」「親子だけで完結しているわけでもない」
 
としたところです。
 
 
ちなみに老年期の発達課題とは、「老いや死に直面
 
し、それでも自分の人生は良いものだった」と折り
 
合いをつけるようなものですが、そうしたお年寄り
 
の心理に、子や孫の存在が無関係とは思えません。

 
 
 
 
▼どのように年を取るべきか 
 
 
いつの間にか年の取り方がわからなくなり、ライフ
 
サイクルの難易度が高くなってしまった現状に何か
 
手を打たなければ、個人も、社会も、世代再生産の
 
崩壊した近未来に直面してしまい、現在以上の閉塞
 
感を味わうのではないでしょうか。
 
 
「若作りうつ」社会や「個人的達成だけが人生」な
 
社会とは、「年功序列だけが人生」の社会や「イエ
 
や国のためだけが人生」の社会と同じぐらい、本当
 
はどこかおかしいはずです。

 




 
「老いることも人生」であり「後進の成長もまた人
 
生の喜び」であったはずです。
 
 
そういった可能性に目を向け、今日の豊かさを明日
 
の世代に繋いでゆくためにも、世代と世代のライフ
 
サイクルが噛み合うような生き方を、今一度見直し、
 
これから何をなすべきかを考えていかなければなら
 
ないように思います。



(本書の概要は以上です。)


  
 

 OK OK OK 
 

では、四行読書日記で私なりにまとめてみます。

 
 
「若作りうつ」社会
 
熊代亨
 
講談社現代新書2249




Q1.(事実)一番印象に残ったものは何ですか? 
 
 
「“年の取り方の無重力空間”」に置かれた成人は、欲望
 
のままに生きるだけ」という事実。
 
 
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた
事実を一つ選んで書く。

 
 
 
Q2. (発見)直感的に思ったことは何ですか?  
 
 
ライフサイクルの発達課題は「子どもだけの課題ではな
 
く」「親子だけで完結しているわけでもない」、世間と
 
のかかわりが必要。
 
 
注)事実から得られた発見や感想などを書く。

 
 
 
Q3. (教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか?
 
 
お里が知れる
 
 
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
 
 
 
Q4. (宣言)その学びを活かしてどうありたいですか?
 
 
私は、今日の豊かさを明日の世代に繋いでゆくための
 
活動をしています。
 
 
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれている
自分を想像して現在進行形で書く。
 
 
 
ではでは