オープン・サービス・イノベーション
ヘンリー・チェスプロウ
CCCメディアハウス
目次
序章 オープン・サービスとイノベーシヨン
第1章 オープン・サービス・イノベーシヨンの必要性
第1部 イノペーシヨンと成長を促すフレームワーク
第2章 ビジネスをサ―ビスとして考える
第3章 顧容との共創
第4章 社外にサービス・イノベーションを広げる
第5章 サービスでビジネスモデルを変換する
第2部 オープン・サービス・イノペーシヨン
第6章 大企業のオープン・サだ ス・イノペーシヨン
第7章 中小企業の のオープン・サービス・イノベーション
第8章 サービス・ビジネスのオープン・サービス・イノペーション
第9章 新興経済国 でのオープン・サービス・イノペーシヨン
第10章 オープン・サービス・イノベーシヨンの今後
この中から、
ピックアップしてみました。
◆「技術で勝って、事業やビジネスモデルで負ける」と言わ
れる日本企業。日本企業が直面する課題の一つとして
あげられるのが、著者ヘンリー・チェスプロウが提起して
いる製品中心のイノペーションの限界である。
モノを最終供物と位置づけるのではなく、モノに下支えさ
れたサービス全体(=コト)を 生活者への提供価値として捉
える考え方が重要視されている。
製品中心からサービス中心へ、つまりモノづくりからコト
づくりへとシフトしていく中、我々はビジネスをサービス
として捉えなければならない。
暮らしの作り手である人間を「 まるごと」観察し、その根
源にある価値観や欲求の変化を読み解いていく「 生活者
発想」は コミュニケーションの領域だけでなく、イノベーシ
ョンの領城でも活用できると考えている。
◆サービスといっても、美容院やネイルサロンのような
サービス業のことではない。もちろんそういった業界
にもイノベーションは起こるのだが、ここでは先進国
全体の成長を促す知識集約型 のサービスを意味する。
米国では近年、経済活動のおよそ80%がサービス分野
だ。経済協力開発機構(OECD)によれば、世界上位40
位の経済圏において60%以上の経済活動がサービス
分野だという。
これは今に始まったことではない。サービス分野の雇
用拡大に現れているように、知識集約型のサービス分
野が成長を始めたのだ。
オンライン書籍販売の王者、アマゾンが顕著な例だ。
つまりアマゾンがアウトサイド・イン型のオープン性
を採用しているのだ。自社で全品の在庫を抱えること
なく、他社が商品を披露するプラットフォームを提供
している。アマゾンのサイトにウェッブページを作成
するために、アマゾンを利用しているのと同じソフト
ウェアのインターフェースを社外の取引企業に渡して
いる。このソフトウェアでアマゾンは他のオンライン
通販企業と差別化している。取引企業がアマゾンのサ
イト上で使うページは、アマゾンが自社の製品のため
に使うのと同じようにみえる。通常はユーザーも見分
けられない。
もちろん今後直面する問題もあるだろう。しかしアマ
ゾンの将来の展望は明るいようだ。サービス・ビジネ
スの創出と成長によって築いた、インターネット通販
のプラットフォームという未来図。利用者に関する知
識とプラットフォームのオープン性が他社の追随によ
コモデイテイ化を阻んでいる。
アマゾンによる多くの投資がサービス・ビジネスの世
界規模の機会を生んだ。それではオープン・サービス・
イノベーションは米国以外でも適用できるのだろうか?
◆サービス・イノペーシヨンの重要性は、先進国に特有の
ものではない。
新興経済国での生産拡大で先進国がコモディティ・トラ
ップに陥ったと前述したが、コモディティ化は新興国経
済でも起きている。先進国も新興国経済もそのプレッシ
ャーに直面し、サービス・イノベーションへと駆り立て
られている。
つまり、インドや中国のような新興国経済の低コストで
サービス中心の企業との競合を避けるためには、サービ
スだけでは立ち向かえないということだ。
先進国でも新興国でも、世界はサービスへと向かってい
る。だから企業はサービス・イノベーションに目を向け
なければならない。変化しなければ明るい未来はないだ
ろう。
◆ためらってはいけない。アイデア、技術、人材、そして
サービスを手に入れるためグローバルな市場へと勇気あ
る第一歩を踏み出せば、グローバルな環境が大きな成功
を導くはずだ。
共創することで他社と差別化し、顧客に意義のある体験
を提供しながら利益が得 られる。オープン・サービス・
イノベーシヨンのアプローチを採用すること(こよって、
社内の最適なアイデアにつながる社外の最適なアイデア
を入手でき、さらに新たな市場に向けたアイデアの組み
合わせも手に入る。コスト削減のための規模の経済性と
顧客との有益な関係を強化するための範囲の経済性を高
めるためにも投資できる。ビジネスモデルを、サービス
・イノベーションを最大限に利用するプラットフォーム
にすることで、収益性を維持しながらライバルとさらに
差をつけることができるのだ。これが今後の展望だ。
オープン・サービス・イノベーションがコモディ・トラ
ップからの脱出の道を開き、顧客からも他社からの信頼
され、互いに利益を得ながら、未来に向かって進んでい
く。そういった新たなレベルで成長し続けることができ
るのだ。今こそ、可能性を広げる挑戦を始める時だ。
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以上を踏まえ、私なりに四行読書日記でまとめて
みます。
オープン・サービス・イノベーション
ヘンリー・チェスプロウ
CCCメディアハウス
(事実)一番印象に残ったものは何ですか
経済活動は、製品中心からサービス中心へ、つまりモノ
づくりからコトづくりへとシフトしている。
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた事実を
一つ選んで書く。
(発見)直感的に思ったことは何ですか![]()
製品中心のイノペーションの限界とアマゾンの隆盛
注)事実から得られた発見や感想などを書く。
(教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか![]()
生活者発想
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
(宣言)その学びを活かしてどうありたいですか![]()
私は生活者への提供価値はどうあるべきかを意識しています。
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれて
いる自分を想像して現在進行形で書く。
ではでは。


















