何気なく外の景色を

窓越しに ぼーっと見て

その日、その時

雲一つ無い青空が広がっていた。



娘が夏に連れて来た彼氏さんと

このままいけば

婚約、結婚のながれになるとか。


どんな人か 一目見たら

娘と合う人なのか母親の直感が作動するだろう、

と、思っていた。


が、どうやらそれが…


娘にも、どう思う?

と聞かれて、正直に答えた。

「何故か心が動かなかった、

凪のように何も。

良い、とも悪いともなく。

ただ、娘がいいという人だと思えば それでいいと思う」

と。


私の両親は7歳の時に離婚していて、母に引き取られての

母子家庭だったのもあって

自分は 離婚をしないように

母のような失敗をしない為に

慎重に相手を見定めようとした記憶がある。


離婚🟰失敗とは限らないが

当時の私はそんなことを考えていた。


私も娘に聞いてみた。

本当に彼でいいの?


すると、

「うん!一点の曇りもない」


それ、言われたら

返す言葉は無かった。




一点の曇りも無い青空の下

久しぶりに裸足になって

芝生の上に立ってみた。