3月になりました。(早いですね~)ガーン


今年も早いもので6分の1があっという間に過ぎました。叫び

「暮れ」の準備はもうお済みでしょうか!?


3月は2月と「日にち」と「曜日」が同じなので、

カレンダーめくり忘れていませんかはてなマーク


それは私です。べーっだ!


さて、3月最初(節目)の今日のブログは少し真面目なネタで。


1年前に「フィットネス感動ストーリー体験記コンテスト」メモ

という懸賞論文に応募しました。ポスト

(お世話になっているイントラさん、ジム友さん、会社の人に

ちょうど1年前私からお伝えした内容でご存知かと思います。)


かねやんの「ごきげん日記」-フィットネス感動ストーリー体験記コンテスト

テーマは、「指導現場や日常の運動、フィットネスの実践において、

実際にあった、あなたのフィットネス感動ストーリー」

を3,000字以内で書くものです。

(「体験記」なのでノンフィクションです。)


私が一年前に投稿したものそのままの内容をご紹介したいと思います。


その私の目的は、


初めてエアロビクスレッスン音譜に参加される(た)方へ、

どうか継続してもらいたいビックリマーク

自信を失わないで欲しいビックリマーク

そして一人でも多くの方に「エアロビクス」を好きになって欲しいビックリマーク


からです。


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テーマ 「ほろ苦いスタジオデビューになったとしても」


「はあ~。やっと終わった・・・。」

参加されていた皆様、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません・・・。

断腸な思いでスタジオを後にした、私のスタジオデビューの日。

この日のほろ苦い思い出は、10年経った今でも何故か忘れられず、

いまだ昨日の出来事のように鮮明に私の脳裏に焼き付いている。


 私が社会人1年生となった今から10年前の春。夢と希望、

期待と不安胸に抱き、何もかもが新鮮だった社会人1年目の私。

この新鮮な気持ちは会社に対してだけでなく、あらゆるものに対して

向けられていた。もちろんほぼ同時期に始めた「スポーツクラブ」に

対しても、それは例外ではなかった。

 ランニングマシンを主に使用する目的で「スポーツクラブ」に入会をし、

クラブライフを始めた私に約1ヵ月後、そこで知り合った知人からの誘いで、

背中を押されるような形でスタジオのエアロビクスレッスンに参加をした。


 私にとっての記念すべき「スタジオデビュー」の日。

 私はスタジオ後方の場所を選び、レッスン開始時刻前まで一体

何をさせられるのかが不安で不安で仕方がなかった。

 レッスンが始まる。開始時刻と同時に笑顔であたたかく会話をされている

女性のインストラクターさんの表情をみて、抱いていた不安が

その時ばかりは少し取り除かれたのを憶えている。

 リズミカルな曲がスタジオ内を流れはじめ何も合図が無いままに、

私の周りの参加者は何ごともなかったかのように歩く(マーチ)リズムを

きれいに刻んでいく。

 周りの方の動きを見よう見真似で、あわてて私も曲にあわせ歩き始めた。

「それでは次、ステップタッチ。」インストラクターさんの威勢の良い声が

スタジオ中に響き渡る。

 すてっぷたっち??

 周りの人は笑顔でそつなく「ステップタッチ」の動作をこなしていく。

 すごい・・・。

 私ひとりだけが悪戦苦闘していた。リズムの取り方、足を内側に寄せる

タイミング、寄せた足をタップさせる方法、どれもうまくいかず、私には

インストラクターさんの動きに何とか近づけごまかすことだけしか

出来なかった。

 だが、インストラクターさんの目はごまかせなかった。

 私の「ステップタッチ」の動きがあまりにもひどかったらしく、スタジオ後方

にいる私のもとに、前方にいらっしゃるインストラクターさんが私だけのために

わざわざ駆け寄って丁寧に教えてくれた。

「こういうふうにやるんですか・・・。ありがとうございます!」

 私の中でのその場の問題は解決したものの、今度は一転して楽しそうな

表情をされていた周囲の参加者から、冷ややかな視線が私の方に

向けられていた。

 「もう~、何をしているんだよ~。レッスン止めるなよ~。」と

言わんばかりに。

 すみません・・・。の言葉を発することすらできず、何度か周りの参加者に

対し頭を下げた。だが、レッスンは始まったばかり。残り30分以上も残っている。

私がまた下手な動きをしたらレッスンがこうして止まるのか・・・。

「周りにもうこれ以上迷惑をかけたくない。」

「どうかこれから難しい動きをしないで下さい・・・」

と祈るような思いでインストラクターさんの背中を見つめていた。

 初めて見るエアロビクスの独特の動き、初めて耳にする動作の名称、

次から次へと容赦なく指示が与えられる。

 もちろんしっかり動けていない私のところにインストラクターさんは、

もうさすがに足を運んでくれない。だが私にとってはむしろその方が

ありがたかった。こんな七転八倒している私とは裏腹に、まわりの参加者は

笑顔を絶やさず踊り続け、動きに当然のようについていっている。

 こんなに楽しそうな表情をされている人の気分を少しも曇らせたくはなかった。

 それでも私には悪戦苦闘をする時間が続いていく。形になってなくとも、

何とかそれっぽい動きをしてごまかすことに相変わらず必死の作業だった。

 これが「フィットネス?」「エアロビクス」というもの?

 次第に残り時間ばかりを気にするようになり、終(しま)いにはスタジオの

時計の長針の位置をも気にするようになっていた。


 ようやくレッスンが終わった。


 だが、私にはこの時間が「苦痛」以外の何ものでもなかった。

 「もう参加したくない。」「私には無理・・・。」と後日、誘ってくれた知人に

胸をうち開けた。

 するとその知人は「大変だったろうけれど、スタジオ途中で抜け出したり

しなかったじゃない。がんばったよ。」と声をかけてくれた。

 確かに私にとっては大変で逃げ出したくなるものではあったが、実際、

逃げ出すことはしなかったし、そんなことは一切実行に移そうとは考えなかった。

むしろ大変だったからその時はまだ気づかなかった「エアロビクス」の、

あるいは「フィットネス」の魅力があったのだろうか・・・。

 その「魅力」って何だろう。


 不器用ながらその正体を探し求め続けて10年が経過・・・。


 「手は腰です、右からステップタッチ!」

 大きな声を張り上げ、10年前にうまく動けなかった「ステップタッチ」を、

参加されているお客様の動きを人一倍注意して見ている私がいた。

 スタジオデビューした10年前の出来事、ほろ苦い思いをしたあの時の経験が、

今となっては私の大切な大切な「宝物」となっている。

 「初めてエアロビクスレッスンに参加をされている人はどういう思いで参加を

されているのか、レッスン中は絶えず気を配って差し上げなさい。」と

言わんばかりに。

 まるで、今の私、これからの私に対する強烈なメッセージであったかのように。


 私のレッスンに初めてエアロビクスのレッスンに参加されたお客様が、何ら

不安がることなく満足そうにスタジオを後にして下さる姿は、お客様にとっても

とても幸せなことではあるのだが、「エアロビクス」「フィットネス」の

「本来からだを動かすことに対する楽しさ、魅力」を微力ながら私から

お伝えできたことに、指導を始めて1年半経った今でもこの上ない喜びを、

ひとりかみしめている。


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今年の春でエアロビクス暦11年、指導暦2年半の私ですが、

常に「初心」を忘れずに頑張っていきます。ニコニコ