足守藩陣屋町は岡山市域西北端の岡山市足守にある。足守藩は豊臣秀吉の正妻であるねね(北政所)の兄である木下家定によって立藩された。現陣屋町がいつ頃形成されたのかはよくわかっていないが、17世紀の終わり頃には完成していたと思われる。
 陣屋町とは、いわゆる城下町に相当するもので、現在は藩主の屋敷跡は公園、藩政をおこなう会所は小学校となっている。しかし、陣屋町の地割りは現在の街路と重なっており、当時の面影をあちらこちらでみることができる。なお、藩主の庭園である近水園は小掘遠州流の池泉回遊式で見学可能である。さらに陣屋跡の東側にある鍛冶山城は標高172mの山城で、本丸周囲には石垣が残っている。陣屋町以前における足守藩の拠点の城であったと考えられる。