▼EQとは?
突然ですが、IQという言葉を聞いたことはありますか?
IQとは、頭の良さを示す数値です。
学校の勉強ができるということではなく、
頭の柔らかさを示しています。
アメリカでは、「IQが高い者がビジネスで成功する」と一般的に考えられてきました。
しかし、IQが高くてもビジネス社会で成功しない人も多くいたのです。
「確かにIQが高い人は成功しやすい。
けれども、それだけではないはず…。」
と両博士は考えました。
そして、研究を行った結果
「ビジネスで成功した人は対人関係能力に優れている。」
という答えを導き出しました。
具体的に言うと、
「自分の感情を把握し、それをコントロールすることができる。
また相手の感情を感じる能力に優れている。」
ということです。
このため、たくさんの人の協力や信頼を得ることができ、
成功したのです。
これらの結果から、
「感情を把握して、コントロールすることはひとつの能力である。」
と考えました。
そして、その能力を表す指数としてEQが提唱されました。
EQはこころの知能指数と言われます。
世界的にもEQを利用する傾向が出ていて、
世界トップ企業と言われる「フォーチュン500社」の8割が
何らかの形でEQを導入しています。
▼あなたのEQを測ってみよう!
EQを無料で診断するサイトがありますので、使ってみてください。
EQを測ってみる!
このようなページが開きますので、
テストスタートを押してください。
▼自分に質問してみよう!
EQは人の感情を把握することで始まり、
効果的な行動をすることで完結します。
この間に4つのサイクルをたどるのですが、
無意識で瞬時に行われます。
このため、人間関係に悩んでいる人も
何が原因で、どうしたらいいのかわからないことが多いです。
実は、人間関係に悩んでいる人は
EQサイクルがうまくいっていないことが多いです。
もし、コミュニケーションがうまくいってないと感じたら
自分に以下の質問をしてみましょう。
・「相手がいま、どんな気持ちかをわかっていますか?」
・「相手が自分をどう見ているかを感じていますか?」
・「目的のために、自分の感情を適切に使っているだろうか?」
・「相手の立場に立って考え、相手に共感しているだろうか?」
・「相手がどう感じるかを先読みし、先手を取る言動ができているだろうか?」
・「自分の感情に振り回されることはないだろうか?」
▼EQの意義とは?
EQはレベルに差があるものの、
誰もが持っていて、伸ばすことのできる能力です。
また、私たちは感情を持っています。
感情そのものを消し去ることはできません。
しかし、それらの感情を目的を果たすために
うまく使うことはできるのです。
それを意識的に行う能力がEQです。
▼EQの4つのサイクル
次に、EQの4つのサイクルを見てみましょう。
(1)感情の識別
どのような感情をしているのかを把握します。
「勉強するのがめんどくさい…。」
という気持ちをもっているとします。
(2)感情の利用
目的を果たすためにはどのような感情が必要かを考え、
その感情を意識することで引き出します。
例えば、「勉強をする」という目的を果たす時に
「楽しい」という感情が必要と考えます。
そこで、できることをひとつひとつやっていく
「楽しい」と口に出してみるなどします。
(3)感情の理解
感情は変化によって生じます。
ここで感情と状況を結びつけます。
そしてどの方向に向かうのがいいかを考えます。
「楽しい」と感じてくると、勉強がはかどってきます。
そして「得意」に感じてきます。
(4)感情の調整
ここで「楽しい」と「得意」という感情を持っています。
勉強をするためにこの感情をもっと感じるようにしていきます。
▼EQを上げるためには?
このサイクルを意識して行うことでEQも上がっていきます。
また、
・日記をつける
・本や映画などを楽しむ
なども効果的です。