人の命より重いモノ(後編) | 『 hike bike life 』

『 hike bike life 』

基本アウトドア派の徒然ブログ。

最近、メッキリ登山にハマってしまってバイクネタの日記も書いてないんで、たまには書いてみようかと思うッス。

まぁ~、そうは云っても登山に行った時の話しなんで結局いつもとカワラナイかな?


紅葉の峠でのこと。

地震による道路が陥没してたり、滑りやすい落ち葉もありバイクで疾走ってると結構ヒヤッ!!っとするだろうなと云う処もあちこちに。

ちなみに、登山道の方も「鳥獣捕獲用罠あり、注意!!」と書かれた看板もあるし、万が一の事故の場合にも連絡を取ろうにも携帯は圏外。


はじめての登山ルートだし、時刻は既に日没近くなので登山道を断念して林道を通っていた時のことです。


カーブを曲がった先に、原付スクーターが崖側に転倒してるのを発見。

ナンバーはついたままなので、車両を確認するとフロントホィールが一部陥没してる。

「これは落ち葉でスリップして、何処かに乗り上げたんだ。もしかしたら、ライダーは崖側に落ちてるかもしれない」と思いました。

大声で呼びかけるが反応なし。

その時に考えたのが、以下の点。

1) 詳細な地図がないから、あまり下まで行けない。
2) 携帯は圏外だから応援が呼べない(万が一、発見しても応急処置だけでは救助できない)。
3) 山には罠あり。自分まで怪我して二次災害になりかねない。
4) ロープや包帯などの道具もない。

誰か、車でも通らないか?と思ってたらタイミングよくバイクが!!

呼び止めて状況を説明すると「原付だから故障とかで乗り捨てたんじゃない?」と、いかにもイヤイヤそう。

これじゃ当てにならんと思い、自力で急いで下山して警察に行きました(せめてライダーが携帯の通じる処まで行って通報してれば………)。


本来、車両ナンバーから持ち主に連絡できれば「壊れたから乗り捨てたのか?」それとも「本人の確認が取れないのか?」がハッキリする。

ところが原付なので、ナンバーの管理をしてるのは市役所。
警察の人も「もう夕方だし、日曜日だから市役所は ……… 」と苦笑い。

それから、2つの所轄から警察が現場の捜索に入ることになりました。

結局、事故だったのか?そうでないのか?は分かりません。

ただ、自分もパニクって冷静さを失っていたと反省することがたくさんあります。

例えば、原付スクーターに鍵が付いてるか?どうか?を確認してなかった。

他にも色々。


ただ、後から思ったんですが ……… 。

人の生死がかかってる時に国家権力すら諦めてる市役所の対応って ……… 。

そこで思うんです。

人の命より、市役所の職員が土日休むことの方が大事なんですかね?